5日(水)
しかしなんですな、二月になってもう五日。時の流れの速いこと。
今日は天気予報通りのお天気となりました。午前中は晴れその後曇ってきて雨または雪。
少し霜の降りた朝となりました。午前中は陽射しもあったので、お寺さんの配りものに歩く。歩いている途中に白梅が開いている庭を見つけたり、水仙が咲いていたり。立春も過ぎて春の気配を感じつつ歩きました。
午後は曇ってきて雨から雪に。気温もグッと下ってきましたな。
パスカル・プザドゥー監督『92歳のパリジェンヌ』(2015)を見る。うーむ。尊厳死の映画だった。ちょっと理解できないところもあったが、実話を元にしたお話らしいが、映画としてはよくできているような気がする。タイトルからは思いも寄らないテーマの映画だったので、ちょっと最初面食らいました。92歳のパリジェンヌのおばあちゃんをマルト・ビラロンガが演じていて、いやぁ、うまいですねぇ。名演でしょう。その娘役をサンドリーヌ・ボネールが演じていますが、これもすばらしい演技です。
「92歳のパリジェンヌ、マドレーヌの心得」
- 人生は自分の力で生活できるうちが花
- 子どもの世話にならない。愛する猫との自由な暮らしが幸せ
- 荷物の整理は自分の手で。大切な人たちに大事に使って欲しいから
- お花は葬式にではなく、生前に頂戴。葬儀の花は悲しすぎるわ
- 最後に好きなものをたくさん食べる。サーモン、キャビアにシャンパン!
ということらしいが、まあ自分の人生は自分のもの、ということなんでしょうね。ま、その通りなんでしょうけれど、このあたりはいかにもフランス人ぽい感じもします。って、フランス人の知り合いは一人もいませんが(笑)。
しかし、尊厳死とはいうものの、死ぬときだけでなく、すべての人のはじまりも終わりも、というか人生そのものが、尊厳あるべきもののはずなのでけれど、まあ、それは日本国憲法が、13条に「すべて国民は、個人として尊重される。」とあるし、24条2項に「配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。」と規定してますな。まあ憲法で規定されていようがされていまいが、愛したり愛されたり、尊敬したりされたりして生きていきたいものです。
まあ、しかし「死」というか、死に方、あるいは死に場所を自分で選びたいという気持ちはよくわかります。野生のゾウは自分の死を確信すると、群れから離れてゾウの墓場に向かう、というのもありましたね。ウソかホントかはわかりませんが。日本でも「姨捨山伝説」もありますしね。いや、まあ、なかなか難しいんですな。死に方、あるいは死に場所を自分で選ぶということは。山田風太郎『人間臨終図巻』を読むとそういうことがよくわかります。
6日(木)
積もってはいないが、朝からふわふわとした雪が舞っている。風が冷たくて、この冬初めて朝の散歩の時に手袋をつけました。
午前中は事務仕事をすこしして、午後は近江八幡でオーガニック米の説明会に行く予定です。
日の出の陽射しもあれば、山は雪の模様だし、目の前にふわふわとした雪も舞ってます。
湖北の山々20200206