現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨と『新撰組始末記』


 今日は、ほとんど何もせず家に籠ってました。雨が降ったり止んだり。九州の球磨川の氾濫、テレビやネットのニュースで観ましたが、恐ろしいことですね。これ以上大きな被害にならないように、と思います。


 子母澤寛新撰組始末記』(時代小説文庫)を半分ほど読む。先日映画の『壬生義士伝』を観たので、読んでみました。幕末から明治維新って、すごく動きがあって世の中の仕組みが大きく変わったのに、あまりにも知らないことが多くて(笑)。というか知らないことばかりなんですけど。新選組についても。京都守護職支配下にあった役人。警察隊の一グループ、ということや近藤勇土方歳三沖田総司永倉新八の名前や剣の達人であることは知っていても、「京都守護職」とか「池田屋事件」の意味ということになると途端にわからなくなるし、厳しい内規、えーっとなんだっけ、さっき読んだばかりなのに名前が出てこない(笑)。内ゲバというか粛正みたいなこともあって、怖いようなカッコいいような、結局幕府は倒れて新選組も負け戦が続いていくわけですが、ちゃんと生き残った人もいて、そういう人に取材もし、また記録も残っているわけです。子母澤寛の『新撰組始末記』はそういう資料集みたいな気配もあるようです。
 まだ半分しか読んでいないんですが、清河八郎が最初出てきて、この名前に見覚えがあったのですが、藤沢周平の小説に出てきた人ですね。なんという小説だったか、(調べたら『回天の門』でした。うーむ。そうだった。そうだった。)ま、子母澤寛司馬遼太郎海音寺潮五郎藤沢周平と、それぞれ描き方、人物の見立てが違うのでしょうね。そのあたりが時代小説、歴史小説の面白さの一つでしょうけれど。
 「池田屋事件」は前半に出てきました。これは新選組に殺された長州藩等の尊王攘夷の俊英がたくさんいたことが、大きな影響が出たわけですし、これがまた「禁門の変」というか「蛤御門の変」というのか、長州藩の事変につながっていくようです。うーむ。


 カープ、苦しんでますな。いろいろ思うところはありますが、いいときばかりではありますまい。中継ぎ、抑えの後半のピッチャーにまたいいところを見せてもらいたいです。