現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

庭の花々と大豆の中耕除草と「夕顔」と「なすび」と足を冷やすこと。




 今日もありがたいことに雨が降らなかった。というか暑かったです。でも昨日のこともあるので、熱中症対策に水やお茶をたくさん準備。終日、大豆の圃場で中耕除草。長男と交代で昼食をとったりしたので、なんとか一回目の中耕除草を終える。
 しかし、なんだな、やはり長雨の影響もあったと思うけど、発芽率が悪いし、発芽したものの生長が遅いというか発育不良ですな。で、その分雑草はよく生えてきてますな。そんなこんなで一回目はあまり土寄せをしない方向で中耕除草。やれやれ。次回、二回目は土寄せします。


 朝、奥さんが庭の花々やグリーンカーテンにに水やりをして、一緒に朝食を食べているときに「ハイビスカス、観た?大輪が咲いてます。」とおっしゃる。いやはや。見事な大輪です。しかし、なんですな、ハイビスカスという言葉を聞くとすぐ寅さんの映画を思い出してしまうのは、うーむ。ま、仕方ないかな。ハイビスカスにも大輪を使っていいのかな?「普通より大きく開く花」という意味らしいので、間違いではなさそうですけど。
 それにしてもハイビスカスの雄しべ雌しべはどうなっているのだ?



 そういえば。先日、エビガラスズメにグリーンカーテンのユウガオの葉っぱを食べられてしまった。ということを書いたら「ユウガオはウリ科ですよ。干瓢を取るのよ。」と教えていただく。うーむ。そうなんですよね。いや、知っていたのです、それは。『源氏物語』にも「夕顔」の巻がありますね。ネット検索してみたら、うちのグリーンカーテンの夕顔はタキイ種苗の「夕顔」という品種だそうです。ヒルガオ科で、和名は「ハリアサガオ」。夕方咲いて、朝方しぼむ花だそう。だから夕顔なのかもしてませんが、紛らわしいので、こういう名前はつけないでほしいですね。あーた、かたや、『源氏物語』にも登場する名前なんですから。タキイ種苗はよく考えるように。
 僕が小学生の低学年くらいの時だと思うけど、同じ村の同級生のK.Hくんの家に遊びに行っていたのだが、夏の夕方、K.Hくんの隣の家にステテコ姿のオッチャンが縁側にいて、「今、ニューヨークにいってきたんや。」とおっしゃるのですな。すでに僕はニューヨークが合衆国の都市だということを知っていて、「オッチャン、なんでやねん。」違うな、当時はそんな言葉遣いはしなかった。「オッチャン、ウソつけ。ニューヨークはアメリカやろ!?」というようなことを言ったんですな。するとオッチャンはニコニコして「おまん、どこの子や?よー知ってるな。」と褒めてもらったんですな。でも僕は「入浴する」という日本語をまだ知らなかったんです。で、そのオッチャンの縁側の前の軒下には白い大きな夕顔の花が咲いていたんです。それもよく覚えているんです。ひょっとすると「なんちゅう花?」と訊いたのかも。


 そういえば。先日、「ナス」のことを「ナスビ」と言うんだけど、「ビ」はなんだろう?と書いたら、恩師に教えていただきました。「ナスビのビは「実」=「ミ」の非鼻音化だそうですね。」と。なんだか50年来の疑問が解けてなんだかスッキリしました。
 僕は小学一年生から三年生まで担任はK辺先生だったんですね。たぶん母親と同世代で厳しく且つ優しい先生でした。いろいろたくさん記憶があります。小学校の低学年だと、すべての教科は担任のK辺先生から教えてもらいます。あるときそのK辺先生が休まれたんですね。僕の記憶ではその時一回だけです。そうなると誰かが代りに教室に来られます。その時高学年の担任だったのか、教務だったのか(もちろん当時は教務という役職があることは知りませんでしたが)、S田先生がやってこられたんですね。もちろんちいさな小学校ですから先生の顔は知っています。でも初めてですからみんな緊張してたのは覚えています。S田先生は低学年の子ども相手ですから、いろいろ考えられたんだと思うのですが、「今から、しりとりをします。」と宣言されたんですね。教室がざわざわしました。机の並んでいる順番にしりとりをするわけです。誰かが「な」からはじまる言葉で「なすび!」と言ったんです。すると次の子が「び!?」と声を上げたんですね。低学年だと「び」ではじまる名詞はむずかしかったのかもしれません。するとS田先生は「今、 “なすび” って言うたけど、ほんとうは “なす” です。 “び” って、なんですか? “び” って、そんな “びちばば” みたいなことを言ってはいけません。」とおっしゃったんです。ええ、すごくショックで、50年ほど前のことも昨日のことのように覚えているんですな。 “なすび” の “び” は “びちばば” だったのか?と半信半疑で思ったのでした(笑)。
 小学校の先生はなかなか大変ですね。相手が子どもなので、冗談とか、ジョークがまだ通じない、ということがありますよね。これが高校生相手だと、「またほんなアホなこと言うて!」ですまされるのですが、小学生だと50年たっても、こうして覚えている妙なところで妙に記憶のいい男がいたりして、ブログのネタにされてしまいます。
 S田先生、すみません。当時のわたしは、冗談だとわからずに、笑うことができませんでした。今なら教室の誰よりも先に「ウッ!」とまず声を上げて大声で笑うはずです。


 大豆の圃場の中耕除草をしているのだが、あまりの暑さに田んぼの横の排水路(でも底から湧水がたっぷり湧いていて、とても冷たい水が流れている。)で長靴ごと足を冷やす。寒いときには温泉の足湯で身体が温まるように、暑いときには冷たい湧水で足を冷やして疲労回復。




 この二ヶ月間の最高気温と降水量。大豆の播種後の雨がやはり影響してますな。