昨日が立冬だったのね。暦の上では冬ですか。
それから朝ネットニュースを見たら米国の大統領選挙で、バイデンが勝った、と報じていた。でもまだトランプは負けを認めていないらしい。うーむ。
今日は朝に雨が上がり、概ね曇り空。すこし陽射しがあったけれど。
で、溝切りもままならぬようなので、作業所の掃除と整理をする。稲刈りがおわってざっと掃除しただけで、機械の中はまだ掃除していないし。
午前中はまず作業所の掃除。僕はとくに二階を担当する。乾燥・籾擦り・調整作業は大量の塵埃が出るのですが、それがずいぶん溜まっている。箒と塵取りでまず埃を概ね取って、そのあとに掃除機をかける。しかし掃除機のフィルターがすぐに埃で目詰まりする。やれやれ。
午後は籾摺り機を分解して掃除。籾摺り機もあちこちに埃やもみ殻が溜まっていたりするので、どんどん分解。そして掃除機でどんどん吸い取る。きれいにしてまた組み立て直す。
今日はここまで。
エディ・ホグニマン監督『ロイヤル・コンセルトヘボウ オーケストラがやって来る』(2016)を観る。
オランダのロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団の創立125周年記念のワールドツアーのドキュメンタリー映画なのかな。打楽器奏者、オーボエ奏者、フルート奏者、コントラバス奏者がインタヴューを受けたりしているし、アルゼンチンのタクシー運転手、南アフリカの貧困の少女とか、強制収容所などの戦争体験をくぐり抜けてきたロシア人の観客など、さまざまな人生と音楽との関わりが語られる。
ときどき写っている日本人らしき女性のバイオリニストは誰なんだろう?まったくこういうことには疎いのでさっぱりわからない。指揮はマリス・ヤンソンスがいかにも人のいいオッチャンという感じで指揮してます。いえ、マリス・ヤンソンスさんもよく知らない指揮者なんですが。
オーボエ奏者とフルート奏者が夕食をとりながらブエノスアイレスでインタヴューを受けてるシーンで、フルート奏者が「普段聴いているのはクラシックじゃないんだ。おかしいだろ?心の琴線に触れるのはアイルランド民謡などの民俗音楽なんだ。そうそうタンゴにも心揺さぶられる。タンゴの魅力を以前、語りあったよな。なぜこの調べがこれほど胸に染みるんだろう?切なくなる。民俗音楽を聴くとじんと来るんだ。胸が熱くなる。クラシックの中にもそういう作品が・・・。ドボルザークの第九番。そう。シューベルトにも土着の音を感じる瞬間があって、・・・」「ああ、泣ける。」「そう、民俗音楽だ。<春の祭典>にもその瞬間があるな。民俗文化を感じたときに感動するんだ。マーラーの音楽にもその要素がある。というのも太古の響きだ。マーラーはアルプスの山岳地帯を発祥とするアルプス音楽を作品に取り入れている。マーラーの音楽はまさにアルプス山脈さ。交響曲第2番を聴くとアルプスの雄大な山々が目の前に広がる。第3番ではポストホルンを使ったり、郵便ラッパだよ。”郵便です”の合図に吹く。民俗音楽だ。」なんて話してる。武満徹とかも聴いているんだろうか?オーボエ奏者とフルート奏者はともに50歳ぐらいに見えるけれど、だんだん歳を重ねてくると民俗的なものになにか心動かされるようになってくるのは、なんだかわかる気がする。
あと楽団員がツアー中に家族に電話したり、ネット回線とパソコンでよくテレビ電話をしているのが印象的。
クラシック音楽に詳しくないのでこういうのを観るといろいろ勉強になるが(笑)、19世紀とか20世紀の比較的新しい時代の作曲家がよくわからない。いや、まあもっと古い作曲家もよくわからないが・・・。それはさておき、映画でも語られたマーラーを基準とすると、マーラーの36歳年上がブルックナー、13歳年下がラフマニノフ、14歳年下がシェーンベルクで、ストラヴィンスキーは22歳年下。なるほど。なるほど。