現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

畦畔の草刈りとAirPodsと『やわらかい生活』『バッドボーイズ』『バイス』『スキャンダル』『決算!忠臣蔵』


12日(日)
 午前中は畦畔の草刈り。午後も畦畔の草刈り。夕方からまるごと保全隊の役員会。役員会から帰る頃から雨が降り出す。

13日(月)
 朝、雨上がりでビビ号の散歩。
 昼過ぎまで精米など。その後畦畔の草刈りに出る。
 今日は陽射しも出たけれど、二度ばかり時雨雲がやってきて時雨れたりする。でも終日、北西の風が冷たく寒い一日。

 注文しておいたAppleAirPodsが届く。えー、なんだかよくわかりませんが、プロではない第3世代のやつです。さっきからいろいろ感心しているのですが(笑)、オンオフのボタンがなくて、耳につけるだけでどこかでなにかを感知して自動的に音楽が鳴り出します。ああ「自動耳検出」という機能だそうです。片方を耳からはずすと再生が停止されて、再び耳に付けると曲の続きが再生されます。スバラシイ!
 でもって、マイクも付いているので、「ヘイ、Siri!」と呼びかけて(ま、恥ずかしいけれど。なんでSiriなんて名前なんだ!?今さらだけど、名前を変更できる設定はないの?「ドラえもん」とか「はくしょん大魔王」とか。あと「ヘイ」というのも苦手、「オイ、Siri!」と言ってみたがSiriは起動しなかった。「なあ、Siri!」も起動せず。ところがなんと「ねぇ、Siri!」と言うと起動しました。スバラシイ!(笑)この調子で「オイ、ドラえもん!」とか、「ねぇ、はくしょん大魔王!」で起動できるように、設定を変えられるように是非してほしい。)ええ、話が飛びましたが、要するに「ヘイ、Siri!」で音声操作がそのまま出来ます。「ヘイ、Siri!落語を聞かせて!」と言うと、なんと桂歌丸さんの「火炎太鼓」を流してくれました(笑)。「ヘイ、Siri!スティービーワンダーを鳴らして!」では「My Cherie Amour」が鳴り出し、「ヘイ、Siri!坂本龍一を鳴らして!」というと、「両眼微笑」が鳴り出しました。しかし、どうもAppleMusicから曲や落語を選んできているみたいですな。どうもそもあたりがおもしろくないな(笑)。

14日(火)
 昼過ぎまで、精米など。その後畦畔の草刈りに出る。

15日(水)
 午前中は精米など。午後は今さらながらですけれど、長男と集塵機の掃除など。

16日(木)
 午前中は精米など。午後は次女と僕のクルマのタイヤを冬用に交換する。

 まあ、いろいろバタバタがあったが、夜はなんだかテレビやネットで映画を観る。
 廣木隆一監督『やわらかい生活』(2006)を観る。主演は寺島しのぶ。豊川悦二もいい感じで力の抜けた演技ですな。まあ、でも映画としては、まあ、もう一つかなぁ、僕にとっては。原作は絲山秋子の「イッツ・オンリー・トーク」らしいですけれど、どうも脚本をめぐって絲山秋子ともめたらしい。うーむ。いろいろ社会問題を詰め込んだ映画のはずなんだか、未消化なんだろうなぁ。まあ、そうそう簡単にどうこうできる問題でもないんだけれど。

 マイケル・ベイ監督『バッドボーイズ』(1995)を観る。マーティン・ローレンスとウィル・スミスのコメディ映画。いや、アクションコメディ映画ということです。テレビで観ました。途中から(笑)。ええ、開高健が映画は途中から観たって、いい映画はすぐわかる、と言ってますが、楽しめましたが、まあ、それだけ(笑)。
マーティン・ローレンスはたぶん才能豊かなんだろうけれど、なんだか喋り過ぎ。あ、日本語訳の関係で吹き替えの声優さんがしゃべり過ぎたのかな?ウィル・スミスは若く肉体美を披露して走っています。走り方はあまり美しくないけれど。身体が大きいし見栄えがします。

 マイケル・ベイ監督『バッドボーイズ2バッド』(2003)を観る。昨日の続編ですな。これもたぶん同じ時間帯にテレビを点けたら、やっていて、やはり途中から観る(笑)。まあ、これも楽しめたけれど、まあ、それだけ。だいたい昨日のもそうだけれど、展開が早過ぎますな。もう少し丁寧にやってくれないと、いささか展開についていけまへんがな。

 アダム・マッケイ監督『バイス』(2018)を観る。えーっとチェイニーと言ってわかる人はどれぐらいいるのかしら。ディック・チェイニーアメリカの政治家で実業家です。フォード大統領の時の首席補佐官だし、ジョージ・H・W・ブッシュ大統領(親の方のブッシュ大統領)の時の国防長官なんかもしましたが、例の9.11の時、ジョージ・W・ブッシュ大統領(息子の方のブッシュ大統領)の時の副大統領でもありましたな。
 僕が物心ついた?頃のアメリカ大統領はニクソンです。ええ、共和党ですね。あの顔はよく覚えています。ウォーターゲート事件の報道も覚えています。で次がフォード(共和党)。カーター(民主党。来日したときにジョギングをしてました)。レーガン(共和党)。ブッシュ(共和党)。クリントン(民主党)。息子のブッシュ(共和党)。オバマ(民主党)。トランプ(共和党)。で、現職バイデン(民主党)、となるわけですな。うーん、日本の総理大臣と違って、一年やそこら(ひどいと数ヶ月)で交代する、交代させられる、ということもないので、わりと覚えています。知っている大統領は9人になるのか。
 映画のタイトルの『バイス(Vice)』というのは、「道徳上の悪、悪徳、不道徳」というような意味ですけれど、映画を観ていて、それほどチェイニー副大統領が悪だとか不道徳だとか、悪い奴、というのは僕には伝わってきませんでした。まあ、例の9.11の時に副大統領という地位を利用して(当時大統領だった息子の方のブッシュが、もうひとつだったということらしいけれど)権力をふりかざして独裁的に振る舞おうとした。ということらしい。それで「史上最強の副大統領」「影の大統領」と呼ばれたり、同時に「史上最悪の副大統領」とも呼ばれたらしい。うーむ。アメリカ大統領がスカタンだと、日本にもすぐ伝わってくるけれど、副大統領だとあまり日本までは届いてこなかったんでしょうな。本当のところはよくわからないなぁ、と思いました(笑)。まあ、日本の総理大臣もチェイニーに負けないくらい権力を振り回して、自分の友達や自分の有権者、あるいは自分の会社、身内の会社、自分に政治献金してくれた会社にだけ有益なことをするような総理大臣や政治家を日本でずいぶん見てしまったからかなぁ、『バイス(Vice)』というタイトルほどの悪徳をチェイニーには感じませんでした。困ったことだとだなぁ。ちなみに僕が物心ついたときの日本の総理大臣は佐藤栄作です。以後、現職の岸田文雄までいったい何人の総理大臣がいたんだ?Wikiを見ずに順番に言える人はいます?うーむ、僕は無理だけど言える人もいるわな。チェイニーもワルとして描かれているけど、ラムズフェルドもワルやったんかなぁ(笑)。

 ジョイ・ローチ監督『スキャンダル』(2019)を観る。FOXニュースの創立者でCEOだったロジャー・エイルズのセクハラを告発した女性職員の映画。シャーリーズ・セロンニコール・キッドマンマーゴット・ロビー、それからジョン・リスゴーなどが出てます。実話と元にした映画ということだが、うーん。映画としてはもう一つかなぁ。ジャーナリズムというか報道の現場の華やかさみたいなものは感じたけど。

 中村義洋監督『決算!忠臣蔵』(2019)を観る。討入りの12月14日に観たわけではないけれど。思いのほかよかったです。実際のところ「忠義」というだけでは討入り、仇討ちはできませんからね。なににせよ先立つものは「お金」というところは今と変わらなかったでありましょうし。原作の『「忠臣蔵」の決算書』がたぶんおもしろいんでしょうね。未読です。まあ、確かに最初の刃傷事件や内匠頭の切腹や討入りの場面というのがない忠臣蔵映画なので、物足りないとお思いの方も多いでありましょうな。でもまあ、僕はこれまでいくつも忠臣蔵の映画を観てきているので、まあ、なんとなくわかりますしね。山科で離縁して妻子を実家に返す場面や浅野内匠頭正室瑤泉院のところへ最期のあいさつにいく場面とか好きなんですが(笑)、そこは両方とも描かれていました。思っていたのとは違う描かれ方でしたけどね。まあ、でも悪くなかったです。大石内蔵助堤真一、りくが竹内結子瑤泉院石原さとみはいいとして、なんだか吉本の芸人さんがたくさん出ていたのは、ちょっとなんだかなぁ、と思ってしまいました。そりゃ、コメディ映画ではあるにしても。堤真一は若い頃はそうでもなかったように思うのだが、このところどうも笑いをとる快感が忘れられないんだろうなぁ、成田三樹夫中井貴一同様にどうもシリアスには演じられなくなってしまっているのが心配(笑)。まあもともと関西人だからなぁ。
 あ、映画の中で赤穂藩士がみんな関西弁で話しているのが新鮮(笑)。まあ播州赤穂ですから関西弁のはずですけれどね。いままで赤穂藩士が関西弁で話している映画があったかいな?

 14日の日本農業新聞のコラム。立場によって見える景色が変わる、というのは、まあ、その通りだなぁ。