現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

正月、三が日。『JAWS/ジョーズ』『月は上りぬ』『下町ロケット』

 
 お正月の三が日はいつも通りウダウダと過ごす。二日に弟が顔を見せてくれました。
 飲んで寝て子どもと遊んで何か読んだり駅伝やラグビーを観たりという感じでしたが、今年は年賀状を出せずにいたので、スケッチブックに落書したり、映画を観たりという正月です。

 スティーヴン・スピルバーグ監督『JAWS/ジョーズ』(1975)を観る。そうか1975年だったのか。いえ、当時は中学生だったはずだが、ロードショーは観ていませんが、あちこちにポスターが貼ってあったのはよく覚えています。jawが顎と言う意味だとその時に知ったのですが、「明日のジョー」の矢吹丈は顎だったのか?と思ったのも覚えています。でもボクシングではchinを使いますよね。
 もう何度か観ているはずなんですが、ロイ・シャイダーが演じる警察署長ってもっとカッコいい役のような印象でしたが、こんな感じでしたっけ(笑)?でも警察署長ですからそんなに海のことや鮫のことに詳しいはずもありませんよね。ジャック・クストーのドキュメンタリー番組で檻の中に入ってホオジロザメを撮影するっていう映像を観た覚えはありましたが、考えてみたら檻の中といっても怖いでしょうねぇ。鮫って眼に確かに表情がないですからね。そうそう映画の中で出てきましたが鮫って人を噛む時には白目を剥く、って本当なのかな?

 田中絹代監督『月は上りぬ』(1955)を観る。脚本は斎藤良輔小津安二郎です。1955年の映画ですが今風に言えばこれはラブコメの映画ですね。でもまあ舞台は奈良ですし、モノクロ映画ですし、山根壽子 、杉葉子北原三枝の三姉妹ですから情緒があります(笑)。三姉妹の父親役が笠智衆、三姉妹のお相手になるのが、佐野周二三島耕安井昌二という面々です。
 同じ関西、近畿でありながら、京都や奈良の観光スポットには、まったく弱い私です。とくに奈良は何度か行ったこともあるのですが、どうも修学旅行とかシルクロード博とかバス遠足だったしなぁ。高校の時にサイクリングで大阪の高槻から奈良を通って和歌山の新宮に出たことがあるのですが、あの時は今から思うと名所旧跡のすぐそばを通っていたのですが、自転車のペダルを漕ぐのに一生懸命だったしなぁ。もったいないことでした(笑)。奈良公園東大寺も二月堂も春日大社興福寺もいったことがあるのだが、なにせ歴史をほとんど知らずにいたので、まあ、今でも知っているというほども知っていないのだが、ほとんど印象がないのがもったいないですね。で、法隆寺はまだいったことがありません。実は野球の練習試合などで法隆寺のそばまでは何度か行っているのですが、あのあたりを歩いたことはありません。法隆寺は宮大工の西岡常一棟梁や小川三夫氏の本を昔何冊か読んでシビレタことがあるので、是非、観てみたいんだなぁ。
 映画の中でも法隆寺にいくシーンもありますしね。

   「愛(うるは)しと 我が思(も)ふ 妹を 山川を 中に隔(へな)りて 安けくもなし 」 
   ( 幾山川を越えてとうとうこんなに遠くへ来てしまいました。いとしい貴女との間を山や川がこんなに隔ててしまって!いつお会いできるか分らないと思うと、もう気も狂わんばかりです)
                                 中臣宅守

   「 相見ぬは 幾久(いくびさ)さにも あらなくに ここだく我(あ)れは 恋ひつつもあるか 」 
   (お会いしたのはついこの間だったのに、もうとても長く感じられて仕方がありません。どうして私はこんなに切なく恋焦がれてしまったのでしょうか)
                                 大伴坂上郎女

 映画の中で登場する『万葉集』の歌です。よろしいですな。満月の下を一緒に歩く。歌を送りあう。遠く離れた二人が月を観つつ相手のことを想う。古典的な恋愛のスタイルですが、よろしゅうございますな。現代でも充分通用するスタイルでしょう。
 自然界を眺めてみても植物でも動物でも昆虫でもペアリングというのか、求婚というのか、相手を見つける確率を思うと、出会いのための知恵と工夫、それからやっぱり不思議というか、縁というものを思わずにはいられません。

 『下町ロケット』(2011)いまさらですが、全5話を一気に観ました。えーっとでも私が観たのはwowwow版ということになるようです。三上博史が主演のやつ。テレビドラマで人気がでたのは阿部寛のやつだったんですね。それが2015年だから、三上博史のwowwow版の方が先ということになるんですね。なるほど。で、トラクタとかが出てきたのは阿部寛のTBS版ということになるんですね。なるほど、なるほど。三上博史はもちろんカッコよかったですが、渡部篤郎が真面目な役をやっていましたね(笑)。なんでか知らないがいつのまにか渡部篤郎はカッコいいけどちょっとおっちょこちょいという役柄がイメージになってしまっていました。
 でもなんですな百姓の私が見てもスカッとするんだから、下町のモノづくりの中小企業の人が観たらもっとスカッとしたでしょうね。人気が出て続けてドラマが制作されるのもわかります。