現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

精米の日々と湯豆腐と『すばらしき世界』と「スバラ式世界」


↑よーく観ると、右の携帯用のアンテナのてっぺんに鳥が止まっているんですよね。

伊吹山が真っ白。湖北の山々はどれも白くなっています。

19日(火)
 昼過ぎまで精米など。しかしなんですな、手紙の書き出しに、歳晩の候というのがぴったりするような季節になってまいりました。うーむ。

 遅い昼食を食べていたらテレビで『エアポート’75』をやっていた。15分ほど観てしまう。なるほど。
 でもいろいろ設定に無理があるような気がしました。ま、15分しか観ていませんがその15分でB747のコックピットに穴が空いて、そこへ軍のヘリからロープで吊り下げられて、その穴からB747に乗り移るなんて、ちと無理スジのような気がする(笑)。

 西川美和監督『すばらしき世界』(2021)を観る。老化だろうけれど、涙腺が緩んでいるのは認めるが、いやー、ちょっと泣かされました。主演は役所広司。他に仲野太賀、橋爪功梶芽衣子、六角精児、北村有起哉キムラ緑子長澤まさみ、安田成美、・・・と豪華だしみなうまい役者さんですなぁ。安心して観ていられるのは大きいなぁ。
 役所広司はどんな役でも達者にこなす映画俳優になった気がするけれど、昨日『峠 最後のサムライ』を観たばかりだけれど、サムライの役よりこういう現代のドラマの役の方がいいように思う。仲野太賀はこのところ気になっている俳優さんだけれど、頑張ってます。いいなぁ。好感の持てる若者を演じるとうまい気がする。この映画の中では橋爪功や六角精児より印象的な演技。役どころがよかったのかな。脚本・監督は西川美和ですが、原案は佐木隆三『身分帳』となっていますね。原作でなくて原案というのは西川美和のアイデアもたくさん入っているということでしょうか?そうですか、佐木隆三ですか、『身分帳』ですか。さすがに目の付け所がいいですなぁ。原案監修に小先隆三とありますが、原案監修というのもよくわかりません。いや、ほんとうにわからなくて、別にケチをつけているわけではないです。
 でもよい映画だと思いました。西川美和監督の作品は鶴瓶の出ていた『ディア・ドクター』しか観ていないような気がする。これもいい映画でしたね。
 ただ原田宗典に「スバラ式世界」という本がありまして、これがおもしろいエッセイ集なのであります。今、検索したら1990年の出版なんですね。そうか日本中が浮き足立っていたアノ頃ですね。どうもね、この映画のタイトルは私の頭の中では「スバラ式世界」に引きずられがちになるので、個人的にはもう一つのような気がする。そのまま『身分帳』のほうがよいような気がしました。いや個人的な見解ですよ。ってこのブログに書かれていることはすべて個人的な見解ですけど。

20日(水)
 午前中に精米など。

21日(木)
 午前中に精米など。午後は農協に行き何枚も書類を書いたりハンコを押し、市役所の支所にいきあれこれ証明書を出してもらい、司法書士さんのところへ行って提出したりハンコを押したり、帰ってきて書類をダウンロードしてパーソナルコンピュータで書類を作りメールで送信。やれやれ。慣れないことをすると本当に疲れることになりますな。
 しかしなんですな、学校で習わない法律用語とか経済用語とか、みなさんいつきちんと覚えるんでしょうね。
 例えば。
 「土地をかたに金を借りる」「土地を担保に金を借りる」「土地を抵当に金を借りる」これ、みんな同じ意味ですよね?正しい日本語?時代劇のテレビドラマか映画なんかで「おやじぃ!借金のかたに娘はもらっていくぜ!」「きゃー!」「これ!ちょっとお待ちを!あああ!」なんてセリフは聞いたことがあるような気がするけど。ま、世の中なかなか奥が深い(笑)。