現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

啓蟄と桜鯛と梅の蕾とネコヤナギと蜆汁





5日(土) 啓蟄
 なんだかんだとうだうだしてしまう。午後はときどき雨。風強し。
 昼過ぎに奥さんと次女と三人で和風ファミレスにいく。何を注文しようかと迷ったが、ファミレスの駐車場の周りにずらりと「桜鯛!」の幟旗が小雨の中はためいているので、桜鯛の造りと味噌煮込みうどんとビールにする。思いのほか桜鯛のお造りはおいしくて、思わず、あああ、と声が出てしまう。

 今日は二十四節気啓蟄です。「冬籠りの虫が這い出る」という意味ですな。
 桜鯛。本来は桜の花の咲く頃に獲れる鯛なんでしょう。ま、桜にはまだ早いですが、桜鯛も俳句の季語になっています。春ということですな。

6日(日)
 ときどき陽が射すが、ときどき吹雪になったり、風に雪が混じる。風が強くて寒い。でももう雪は積もらない。
事務仕事など。やる気が出ない(笑)。世間が日曜日だし(笑)。
 でも陽射しの時間に庭の白梅の蕾とネコヤナギの花穂を撮ってみる。柳にもいろいろ種類があるけれど、あの柳の花穂のことをネコヤナギと云うのかと思っていたら、ちゃんとネコヤナギという名前の木があるらしい。なるほど、そういうことだったのか。今日撮ったのはたぶんネコヤナギです。おなじ川べりに今まで小さな柳の木があって、すぐ大きくなるので毎年のように父に剪定してもらっているのだが、これはネコヤナギではないので、花穂が小さかったんですな。二、三年前にご近所からいただいた柳の枝の花穂が大きかったので母が差し芽をしたやつが少し大きくなってきたのでした。たぶんこれがネコヤナギなんでしょうな。園芸用というか観賞用のネコヤナギ。花穂が5倍くらい大きいです。

昨日今日と朝、蜆の味噌汁が出てきた。あたしゃ、しじみ汁が大好き。殻の内側の紫色が濃いし、たぶん琵琶湖固有のセタシジミだと思います。めちゃくちゃうまいです。寒蜆という季語もありますが、蜆は春の季語ですな。
金婚も常のごと過ぐ蜆汁/石野冬青
蜆汁離るるひとは忘らるる/辻桃子
これといふ人なき家系蜆汁/岡本久一
蜆汁すすり叡山明けて来し/萩原麦草

7日(月)
 外が明るくなってきた。屋根にうっすらと雪。今日は晴れてくるらしい。そう願いたい。