現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

稲刈りが続くことと『男はつらいよ』と近江商人の「商売十訓」


31日(水)
 ビビ号と散歩。午前中は籾擦りと出荷。それから午後は稲刈り。夕方から書類の提出と会計に病院へいく。
 8月が終わる。

1日(木)
 ビビ号と散歩。それからもみ殻捨て。午前中は籾擦りと出荷。午後は雨で稲刈りはできず。
 9月が始まる。

2日(金)
 ビビ号と散歩。それからもみ殻捨て。午前中は籾擦りと出荷。午後は稲刈り。
 仕事をして、夜は婿殿や孫と遊ぶという毎日。

3日(土)
 ビビ号と散歩。それからもみ殻捨て。午前中は籾擦りと出荷の予定だが、昨日は雨上がりで籾の水分がいくぶん高かったし、乾燥機に目一杯入れたので、朝になってもまだ乾燥が上がっていない。やれやれ。


 山田洋次監督『男はつらいよ』(1969)を観る。第1作。博とさくらが結婚する話だけれど、これ小学校の時に体育館で観たんですよね。全校生徒で。あれはなんだったんだろう?謝恩会みたいな感じだったんだろうか?何度観ても、いつ観ても楽しめます。

 ゴルバチョフ氏や稲盛和夫氏、古谷一行さんが亡くなったと言う。
 稲盛和夫氏については、何も知らないのだが、日本経済新聞の記事で、 “ 「経営は人間として何が正しいかをよりどころに判断した」。バブル時代、銀行から不動産投資を勧められたが断った。「額に汗して稼がず、土地でもうけるなんて邪道と思ったから」というわけである。「自分は弱い人間だと知っているので、哲学を大事にして堕落しないための歯止めにしてきた」”などと、その発言を読む。私は土地で儲けることが邪道だとは思わないけれど、  おっしゃっていることが骨身に染みて心震える。近江商人の「三方良し」に通じる考え方でもありますね。
 私も弱い人間なので哲学を大事にしようと心がけているけれど、心が弱過ぎるのか、哲学が間抜けなのか、坂口安吾を読み過ぎたのか、堕落し続けています。ああ。
 近江商人の「三方良し」は有名ですけれど、「商売十訓」というのもあるようです。滋賀県からお米を売っている辻井農園としても、いろいろ考えさせられます。
   ①商売は世の為、人の為の奉仕にして、利益はその当然の報酬なり
   ②店の大小よりも場所の良否、場所の良否よりも品の如何
   ③売る前のお世辞より売った後の奉仕、これこそ永遠の客をつくる
   ④資金の少なきを憂うなかれ、信用の足らざるを憂うべし
   ⑤無理に売るな、客の好むものも売るな、客の為になるものを売れ
   ⑥良きものを売るは善なり、良き品を広告して多く売ることはさらに善なり
   ⑦紙一枚でも景品はお客を喜ばせる、つけてあげるもののないとき笑顔を景品にせよ
   ⑧正札を守れ、値引きは却って気持ちを悪くするくらいが落ちだ
   ⑨今日の損益を常に考えよ、今日の損益を明らかにしないでは、寝につかぬ習慣にせよ
   ⑩商売には好況、不況はない、いずれにしても儲けねばならぬ

 うーむ。商売の道も厳しいです。

 いろいろ仕事しながら、ブログに書きたいこともあれこれ浮かんだりしたのだが、忘れてしまうものですな(笑)。