↑冷奴にショウガの薬味をのせたことを書いているうちに、妙な話になってしまっているけれど、まあ、そういうことです(笑)。
台風の一日。でもあまり雨は降っていない。風は強いけれど。
ベネディクト・エルリングソン監督『たちあがる女』(2019)を観る。とてもいい映画でした。ウクライナの東部の紛争もちょろっと出てくる。環境問題の活動家「山女」がおもしろくて、ちょっと笑える。工業化の問題や環境問題を声高に叫ぶのではなく、どこか爽やかな感じもする。アイスランドの自然も美しい。
主演のハルドラ・ゲイルハルズドッティルはちょっとイーデス・ハンソンに似ているな。かくまう男のヨハン・シグルズアルソンもカッコいいぜ。
映画も観たけどNHKプラスで『猫のしっぽ カエルの手「Venetia’s Life 出会いとともに」』というのを観る。ここ10年ほどときどきNHKで、京都の大原で暮らすベニシアさんの様子が放送されていて、私も何度か観ていました。大原の築百年を超える民家で暮らす外国人女性の番組です。どうも今は病気で目が見えにくくなったり記憶障害になったりして施設に入られたようですが・・・。イギリス貴族の娘として過ごした幼少期、そしてインドから日本へ。人と人の「出会い」を軸に、その波乱の半生を振り返る、という90分の番組でした。旦那さんや友人たちとの交流を振り返ったりしています。そのなかで、こんなことをベニシアさんがおっしゃってました。
“若いころ「食べるものが人をつくる」という格言を聞きました。その言葉が心に深く残りました。そして身体によい食事が大切だと考えるようになったのです。日本に来て伝統的な和食が、世界でもっとも健康的な食事であることに気付きました。私たちは農家の人々の仕事に感謝しなくてはなりません。彼らは野菜や果物など、私たちに必要で生活を支えるものを作ってくれているのですから。”
人の身体は食べたものから作られてる、というのは当たり前のことなのですが、普段は、まあ、忘れていますよね。本当は忘れてはいけないことなんだと思います。できるだけ地元の鮮度の高いものを食べる。化学肥料や農薬がいくら安全ですと宣伝されていても、できるだけそういうものの使われていない自然な食材を選ぶ。できるだけたくさん太陽の光を浴びて、雨と風の恵みを受けた食材。畑がなければプランターにでも、できたら化学肥料や農薬を使わずに、食べられるものを少しでも自分で育ててみる。そういう体験や意識が、世の中のいろいろな問題、高齢化社会や環境問題などにまで、通じていくような気がしています。うーむ。ほんまかな?わからんけど。ベニシアさんが番組の中で農家の人々の仕事に感謝しなくては、と話してくださったことがうれしかったです。