12日(月)
なんだか朝、ゆっくりしてしまう。
でも午前中にお米の精米と発送など。
明日は田植えをするから、午後からは有機の圃場の二回目の中耕除草に出よう!と燃料を満タンにして張り切って出撃したのだが・・・。この田んぼは数ヶ所深いところがある。一回目の中耕除草の時も危なかったので、今回も慎重にやったつもりだったが・・・。あわわわわ。中耕除草機は三輪なのでそういう意味ではもともと不安定。あっ!と思ったら右の後輪がぐぐぐぐっ!と沈んでしまいました。沈むだけならまだしもエアクリーナーとかキャブレターも水没、マフラーも少し水に浸かったのかな、ジュッジュジュジュと音をたててエンジンも止まってしまった。やれやれ。慌ててイグニッションキーを三度回してみたが、セルモーターは回るけれど、エンジンはかからず。やれやれ。
こういう時には落ち着くことが大切。長男に電話。「ワイヤーとシャックルと道具箱とトラクタを持ってきて。」と電話する。で同時に農機センターのK君に「ワイヤーをどこにかけていいのかわからない」と電話する。この中耕除草機も田植機も、基本フレーム等が華奢なので、下手にワイヤーをかけてトラクタで引っ張るとフレームがゆがんだり、ギアボックスが割れたり、大事になるのは知っていたのです。しかも今回は除草機のエンジンがかからないので、ワイヤーで引っ張るだけになりますからよけいです。「もし時間があるなら見に来て!」とも。
K君はメーカーにどこにワイヤーをかけるのがいいのか、と電話で連絡をとってくれたが、・・・。「あきませんわ、ツジイさん、話になりません。担当者はエンジンのかかっている機械が動くのを三人で後ろから押して脱出した、と言ってましたけど、どこにワイヤーをかけていいのか、言いませんわ。」というわけで、道から近いところでハマったので、農協のユニックで吊り上げてもらうことにしました。三点くらいで吊り上げれば、まあ、大丈夫だろうと。
さっそくユニック車で釣り上げてもらう。ありがたい。なんとか脱出できました。でもまだエンジンはかかりません。ここからがK君の活躍。まずとりあえず泥を落したいのでエンジンポンプを持ってきてください、と。慌てて家から持ってきて水路の水を汲み上げてあちこちの泥を洗い流す。で、エアクリーナーを外し、私と長男に泥を洗い流すことを指示。さらに自分はキャブレターも外して、泥をクリーナーで洗い流し、エンジンオイルとプラグを確認。エンジン内部までは泥が入っていないことを確認。さらに今度は組み立て直して、イグニッションキーを何度か回していると、同時にフライホイールから泥がドドドドドッ!と出てきました・・・。何度目かにやっとエンジンがかかりました!うれしい!思わず拍手してしまいました(笑)。
K君が言うには、「これで動くと思いますけど、フライホイールに泥がついてますから、帰ったら網のボルト4本を外して、水道水でざっと水洗いして泥を出し、圧縮エアですぐに泥水を吹き飛ばして乾かして下さいね。」とのこと。すぐに「撤収!」と一声あげて(笑)中耕除草機をドライブして家に帰り、K君の指示通りにする。さらにあちこち丁寧に水洗い。
やれやれ。結局、今日の午後は家から一番遠い田んぼまで中耕除草機でドライブして、マクラを一往復しただけで田んぼにハマって、機械を汚し、まったくいらぬ出費をかけるだけになってしまった。ま、次回は機械がはまるところを迂回して除草するしかない。疲れたぜ。きっとバチが当たったんだろう。思い当たることはたくさんある(笑)。このところ毎日のようにバチが当たっているけれど。
家に帰ったら、私が毎月楽しませていただいているメール句会の代表というか世話役をしていただいている五十嵐秀彦さんの第二句集『暗渠の雪』が届いていました。贈っていただいたのです。うれしいです。まだ帯の自選15句と最初の1/4ほどと「あとがき」しか読んでいませんが、私の好きな美しくカッコよくてロマンチックな句をとりあえず三句選んでみました。
夏はみじかし医学書を売る女
極道を雪の埠頭に送りけり
海見ては海を識らざる蝶の群