現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

大豆の畦畔の草刈りとサワガニと有機JASのお米の栽培面積は増えていないこと


 早起きして田んぼに出る。畦畔の草刈り。起きたら土も濡れていたし、アスファルトも少し水たまりができていた。朝方降ったみたいですね。ええ、昨夕、大豆に如雨露で(あ、如雨露の先を外して)水やりをしたのだが・・・。ま、メッタにしないことをしたので、お天気の神様が驚いて雨を降らせたのだろう(笑)。
 というわけで、今朝は大豆の圃場の畦畔の草刈り。大豆は雑草の中に播いたの?と言われそうな状態でしたが、これでなんとかカッコウがつきました(笑)。いつもなら10時くらいまでしか作業などできないのですが、今日は雲も多かったし、台風の影響かときどき風も吹いたりして、仕事がしやすく13時過ぎまでノンストップで頑張りました。
 でもそのおかげで午後は雨も降ったりして、ぐだぐだで仕事ができず。

 畦畔の草を刈りながら、気がつけば水路の中にもアメリカセンダングサ?がけっこう太くなっているので、水路に入って草取り。たくさんのハグロトンボとたくさんのサワガニを見つける。サワガニ好きの私は見つけるととりあえず捕まえてみたくなるのだが、動画を撮り終えようとしたところで、あのわりと大きなハサミに挟まれて思わず声を上げてしまった(笑)。

 ↓今朝の『日本農業新聞』の記事。要約すると、農水省有機農業を推進しているが、有機JASのお米の栽培面積は増えていない、横ばい状態ということ。牧草地や普通畑は急激に増えているけれど、お米は伸びていない。「除草が大変、収量が不安定などで親から子世代への継承が進まない」「購入量の多い主食のため、価格の高さが消費者にとってネックになりやすく、販売確保も課題」「高齢化による離農や重労働を理由に有機農家が減っている」というような理由だそうです。兵庫県は「コウノトリを育む農法」で有機栽培が広がっているらしい。うーむ。そうなのか。有機栽培米農家としてはちょっとショック。ま、でももっともな理由です。私にもよくわかります。特に販売確保が課題などは、一番の課題で、頑張って作ったけれど、頑張った分付加価値をつけて売れなければ、イヤになってしまいますよね。ただ価格の高さ云々については、まあ、もちろん有機JAS認証のお米は高いのですけれど、でも本当に高いですか?お茶わん一杯のご飯の値段を計算したことはありますか?月に何キロ購入されますか?その値段を30で割ると一日あたりの家族の消費量と値段がわかりますね。で、家族の人数と、一日の米の消費回数で割れば、お茶わん一杯のお米の値段がだいたい計算できますね。パンの値段と比べて計算したことは?お米は、洗米して、炊飯器で炊かねばならない、ということはありますけどね、菓子パンだとそのまま食べられるけど、食パンだとトーストにしたりしますが、まあ、ご飯は手間はすこしかかりますね。冷たい水で洗うのが面倒ですわね、特に寒い時期は、確かに。
 うちはどうやらありがたいことに親から子世代への継承が進められそうです。って、私も親から米づくりを継承させてもらったんですけど、父と母、世間からの両親への信用と信頼があったので、私もすんなり(?)農業を継ぐことができました。私は両親から叱られたり心配されたりしながら有機農業をはじめましたが、子どもがなんとか継いでやってくれそうなので、誰にも言葉に出しては言っていませんが、内心では喜んでいるところです。大変なことはわかっているけれど、誠実に頑張ってほしい、と思っています。世の中の米農家が今のところ有機JASの栽培にあまり乗り気でないというのは、失敗の可能性も大きいということなんでしょうけれど、ま、逆にチャンスでもあるはずで、ま、とりあえず、頑張るしかないわい。というところです。汗はタラタラ、心はドキドキ、内蔵はヒヤヒヤハラハラです。

ここ数日、新米の予約のお問い合わせをいただいています。ありがとうございます。有機の「コシヒカリ」も出穂してきましたが、例年通りお盆過ぎあたりに新米の案内をしたいと思っています。その時には、またよろしくお願いいたします。