現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

とれたてのホップのビールと緑肥の播種と大麦の発芽と『水は海に向かって流れる』


↑誤解のないように申し上げておきますが、ビールの宣伝をしたいわけではございませんので。
私が若い頃、コピーライターという宣伝文句を考える仕事が人気になったんですよね。私もあこがれましたけど、今も人気でしょうか。私があこがれたのは国産ウイスキーを売ろうとしていた開高健でした。すでに作家として頂点になっていましたが、開高のエッセイなどを読むと宣伝部時代のことがおもしろおかしく書かれていて、あこがれました。西武デパートの「おいしい生活。」にもやられましたけどね(笑)。宣伝文句にずいぶんくすぐられましたし、『POPEYE』とか、カタログ雑誌が盛んに売れていました。『POPEYE』をカタログ雑誌というと叱られるかな?創刊は1976年だそうです。今でも続いているのがスゴイですね。私は高校生の時に本屋さんで見かけて、粋な小話雑誌(笑)だと思ったのを覚えています。まだバブルの前で日本の経済が全体的に元気だった頃です。

8日(水)
 立冬でしたね。暦の上ではいよいよ冬です。朝のうちは精米など。それから父と母を送ったり迎えに行ったり。午後は畦畔の草刈り。

9日(木)
 緑肥のへアリーベッチと菜の花を播種する。ちょっと菜の花の播種量の機械の設定を間違えてしまって、一枚の田んぼの中で途中からへアリーベッチも播種することになりました。いやはや。

 前田哲監督『水は海に向かって流れる』(2023)を観る。主演は広瀬すず。それから大西利空。なるほど。楽しめました。これはしかし広瀬すずのための映画ですな。広瀬すずファンにはたまりませんな。坂井真紀ファンとしては後半ちょっとびっくりしたけれど、いい味出てます。大西利空くんに恋する女子高生役の女優さんも演技は上手ですね。原作は田島列島さんの漫画だそうです。なるほど。たぶん、漫画はもっとおもしろいような気がする(笑)。
 タイトルの『水は海に向かって流れる』ですけど、セリフの中にはこの文句は出てきませんね。海に流れ込む川の映像は少しだけありましたけど。どういう意味なんでしょうね。うーむ。わかるような、わからないような(笑)。

10日(金)
 あっという間に一週間が過ぎて、もう今日は金曜日。ほんと驚かされる。と、毎週のように書いている。
 午前中は精米など。午後は長女に荷物を発送。毎度のことながら、荷物の中身より送料の方が遥かに高くついていて、荷物を送りたがる奥さんの気持ちはわかるのだが、もうちょっとなんとかならんか、といつも思う。

 それから先日播種した大麦が芽を出してきてくれました。画像は8日に撮ったもの。ありがたいです。麦は豆と違って、あまり播種の深さに影響されずに出てきてくれるので精神的には少し楽なのですが、それでも芽が出てきてくれるかどうか、いつも気になるものです。
 だいぶ慣れてはきましたが、やっぱり発芽は生命の不可思議さとか、神秘さとか、感じるなぁ。からからに乾かされていた大麦のタネ。耕された地面に播いておくと、雨が降っても降らなくても、土から水分を吸って膨らんで根を出し、芽を出してくるんですからね。もし土もからからに乾いていて水分がなければ、そのままじっとして雨が降るのを待って芽を出してくるんですから、やっぱり不思議ですね。感動します。というわけで感動したんだから、大麦さん、順調にどんどん伸びてきてね。