現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

南天の実とへアリーベッチの播種と植草甚一と『ドラゴンヘの道』と紅葉と黄葉


↑そのうち鳥たちに食べられてしまうことになるのだろうけど、今年は南天の実がたくさんつきました。


↑大麦の芽が出てきています。どんどん出てきてぇ!

10日(木)
 午前中は精米など。
 それから昨日、溝堀するためにロータリーとシーダーのついたままのをトラクタから外したら、ごろんと転がってしまったのだが、時間もないし、一人だし、そのままにして溝堀機をつけて溝切り作業をしました。
 でも今日はへアリーベッチの播種をしたいのでロータリーとシーダーのついたのをトラクタに付けたいのだが、上を向いたまま転がってしまったので、長男と(途中から農機センターのK君も手伝ってくれて)、あーでもない、こーでもないと、トライ&エラー(試行錯誤)を繰り返しつつ、最後はワイヤーで上を向いてしまったのをトラクタで引っ張って起こして、なんとかうまくいきました。ま、私の場合試行錯誤には慣れていますので(笑)。ま、とにかくやってみるというのは大切ですね(笑)。いやはや。

 午後まで作業は食い込んだので、お昼も食べずに、そのまま圃場に出てへアリーベッチの播種。播種量は3kg/10aほどになりました。シーダーの目盛りを一杯に絞って播きました。春蒔きするやつは少しだけ広げて5kg/10aほどにしたい。

 朝、テレビのニュースで「サツマイモ発電」のことをやっていた。「芋くず」や「焼酎かす」メタン発酵させることで生成したメタンガスを燃やして発電させるのだそうです。


11日(金)
 朝から昼過ぎまで精米など。
 その後は農協へいったり、県事務所までいったり。帰りに田回り。


 ドナルド・フェイゲン、かっこいいんだなぁ。だいたいこのアルバムジャケットにやられますよね(笑)。音楽的な理論はわかりませんが、なんだか新しいものを感じましたな、私は。


 コーヒーは『植草甚一スクラップブック』のシリーズでいろいろ教えてもらってはいる。いえ、ほとんど忘れてしまっているけれど。でも喫茶店では飲んだけれど、下宿や家では急須とお湯とお茶ッ葉だけで簡単な緑茶や紅茶の方が簡単なのでそれで済ませていた。でもコーヒーカップの上に乗せるタイプの簡易タイプのコーヒーをいただいて、飲んでみたら、思いのほか簡単だし味はともかく香りはいいので、このところ毎朝飲むようになりました。いやはや。でも植草甚一のスクラップブックをあれこれ読んだものとしては、ちと安易に過ぎるんじゃないか、という心持ちもしている。本棚にあるはず、と思って探してみたら三冊しか見つからない。うーむ。もっとあったんだけどなぁ。もっとも三冊だけでも40年以上もずっと残っているというのも奇跡的だなぁ。ああ、いや、何度も読み返していたのは、80年代の最初の頃だけで、そのあとは本棚にある、という状態でした。ブックオフしたのかな?この三冊だけ残して?ま、その可能性はあるけど。

 『植草甚一スクラップブック』。ミステリーのことや映画のこと、ファッションやコーヒーのこともなんだか夢中で読んだけど、やはりジャズのこと、モダンジャズのことをよく覚えているなぁ。マイルスの「ラウンドアバウトミッドナイト」、チャーリーミンガスの「ハイチャンファイトソング(なんのこっちゃと最初思うでしょ?「ハイチの戦闘の歌」です。「Haitian Fight Song」)」、モダンジャズカルテットの「ジャンゴ」の三曲を最初に紹介してオススメしていて(ああ、いや、今、本棚から本を取り出して眺めているので思い出したんですけど。)、三曲ともどこか緊張感があるんですよね。ああ、東京へ行ってみたい、ニューヨークのジャズクラブへいってみたい、って思いましたよ。
でね、ふっと我に返るんです、読んでいる私は二十歳前の1980年の日本にいるんですけど、植草甚一が書いた文章は1960年代のものが多いんですよね。あれ?もう15年も20年ほども経っていて、僕が生まれた頃や子どもの時の文章だったのか、と。ま、それに1979年の12月に亡くなっていて(その時の新聞記事を読んだのもかすかに覚えています。植草甚一のヒゲ面の写真が載っていました。)もうこの世にいない人というのはわかっていたのですが、今でも東京やニューヨークの古本屋街を歩いているような錯覚をしてしまうほど、生々しくオモシロイ文章でした。

 ブルース・リー監督『ドラゴンヘの道』(1972)を観る。日本での公開は1975年です。『ドラゴン危機一発』、『ドラゴン怒りの鉄拳』ときて『ドラゴンヘの道』ですな。この次が『燃えよドラゴン』で『死亡遊技』だったかな?
 映画はまあ少年漫画みたいな脚本というかストーリーですけど、あんまりそういうことにはこだわらない映画ですね。ブルース・リーのアクションが見られればいいという。撮影の技があったのかもしれないですけど、ブルース・リーのアクション、むちゃくちゃ速いですね。キレがあります。それは今観てもすごいです。かっちょえ〜!と当時の若者(私は中学生の頃でしたけど)がなるのは、当然ですね(笑)。

 たぶんコーヒーを飲んで、植草甚一を思い出し、ミンガスを思い出し、学生時代を思い出し、なぜかブルース・リーを思い出す、というパターンですよね。我ながら笑える。実は続きがあって、ドナルド・フェイゲンも思い出してます(笑)。スティーリー・ダンドナルド・フェイゲン、同じですけど、ま、みな洗練されてますよね。マイルスもミンガスもMJQも。

12日(土)
 早起きしてあれこれ(笑)。快晴です。午前中に一仕事。
 午後も田んぼに出る。家の庭において置いた農機具の整理をして、車庫に運んだり。先日播種したへアリーベッチの圃場の溝をきちんと繋いだり、尻水戸をきちんとしたり。

↓早朝の庭の花々

    ↓うちの氏神さんの境内の紅葉と黄葉。