現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

中耕除草したり大豆を播種したり・・・


20日(日) 父の日
 朝、田回り。今日は道路愛護活動で地域の道路のゴミ拾いや草刈りにでる。私はもっぱら道路脇の草刈り。
 お昼前から有機栽培の中耕除草(2回目)。長男はスライドモアで田んぼの道路側の草を刈ってくれる。
 二日ほど前に長女から父の日ということで鹿児島県産の海産物のおつまみセットが届いていたけれど、今日は次女から、「はい、これ。父の日。」と渡されたのは、ズボン。サイズ的にはぴったりだったが、デザインがいささか変わっていて、『剣客商売』で藤田まことがやっていた秋山小兵衛がはいていたズボン、と言えばわかるだろうか。ま、ちと変わっているが、動きやすい気がする。


 「汗水垂らして稼いだ金だけが金だ」「汗水垂らさくても稼げば金は金だ」。けっこう汗水垂らす暮らしをしているので、このコラムの言葉に、朝からぐっときてしまって泣きそうになったが、こらえたぜ(笑)。



21日(月) 夏至
 早起きして精米など。
 今日も僕は中耕除草(2回目)。長男はスライドモアに慣れてきたようなので、大麦跡の圃場の中を刈ってもらう。大麦はすこし高刈りしているので株のところが比較的長く残っているし、雑草もすこし切り藁の上に出てきているので。大麦跡には大豆を播種する予定なので、播種の時に長い切り株や雑草は厄介ですからね。
 夕方、田回り。


22日(火)
 今日も早起きして精米など。
 午後は長男は五月の連休のころに田植えした田んぼの溝切りをして落水してくれる。落水して中干しに入ります。僕は中耕除草(2回目)。


23日(水) 慰霊の日
 今日も早起きして精米など。
 僕は終日最後の田植えになった有機栽培の圃場の中耕除草(1回目)。長男は終日、溝切りと落水。


 日本農業新聞のコラム。言われてみれば私も「ひめゆりの塔」で万年筆を見たような記憶があります。最近は毎日のように万年筆を使って文字を書いています。手紙を書くこと。言葉を書くこと。文字を書くこと。思いを伝えること。下手糞な文字であっても自分の手を使って記した文字には言霊が宿る、という説を頼りにしたい。




24日(木)
 朝、久しぶりにビビ号の散歩につきあう。それから田回り。で、精米など。
 先日書いた通り小さいほうのトラクタのロータリーなどアタッチメントの水平をとる機能がついに死んでしまったので、仕方なく新しく小さいトラクタを買うことにしたのだが、注文してもすぐには届かない。で、メーカーがそれまでデモ機を貸してくれるというので、借りて培土板をつけて大豆の播種にむけて、大麦あとの溝をもう一度切り直す。
 僕は昨日の続きで有機栽培の圃場の中耕除草(1回目)。これでまた10日後あたりに中耕除草する予定です。



 中耕除草をしていたら、あちこちからトンボが飛び立つんです。ええ、赤とんぼですね、アキアカネだと思いますが羽化です。年によっては、ちょっと風が吹いただけで、それこそ一斉に羽化したばかりのとんぼがわらわらと飛び立つ様も見たことがあります。こうして中耕除草機に乗って進んでいくと、驚いてチラホラと飛び立っていきます。よく観ると稲のあちこちにヤゴが羽化したあとの抜け殻がたくさんあります。





25日(金) 旧暦では皐月十六日、月齢は14.7で満月。
 僕は午前中は精米など。長男は終日、大豆用に溝を切り直してくれている。午後は僕は長男の切り直した溝の中に落ちた土をあげたりきちんと溝と溝をつなげたり。どうも新しいトラクタなので(さらにデモ機だがまだ14時間しか運転されていない新品だ。)最初の設定がうまくできていなくて、どうも溝が深くなりすぎているような。それで土が溝の中にこぼれ落ちているようだ。やれやれ。ま、こういうのも慣れというか経験ですな。
 田んぼの真ん中でスコップで溝を繋いでいたら、南西の方角から真っ黒い雲が。稲妻も何度か走ったけれど、真上にはこず、雨もそれほどではなかった。



26日(土)
 朝のうちは精米など。
 お昼前からトラクタにシーダー(播種機)を付けたりして播種に向けての準備。ま、いろいろトラブルもあったが、一つ一つクリアしていく。といっても僕ができることはみんな応急処置だが。で、なんとか準備完了かと思われたが・・・。さて農協で予約しておいた肥料をもらってこようと思ってリフトでいくと、なんと農協が土曜日で閉まっている。もう田植え時期が終わったので、土日は閉めることになったような。おいおい。ま、農協も人員は削減してきていて規模は縮小傾向ですから、わかるというか、仕方ないのかもしれませんが・・・。


27日(日)
 朝、田回り。それから事務仕事。で、農協のFさんが日曜の農協の倉庫を朝一で8時に開けてくださって、無事に肥料を手に入れる。
 その後は終日、大豆の播種。概ね無事に播種をする。なんといっても天気予報では雨が降るかも、と言っていたのに、パラパラ、ショボショボと一瞬雨雲が通った程度で済んでありがたい。土曜日の応急処置がうまくいったのが、機械の方はノントラブル。ただ僕が除草剤の希釈倍率を一度間違えたようだけれど、ま、なんとかなるだろう。


28日(月)
 早起きして事務仕事と精米。その後昨日の続きで大豆の播種。ところが今日は動き出して30分ほどで、応急処置しておいたところが壊れる。昨日から応急処置、応急処置って、いったいなにをどう応急処置したのだ?と思われるでしょうけれど(笑)、一つは要するに、液剤の除草剤を散布するのにカスケードポンプで圧をかけてトラクタで播種したあと除草剤をノズルから噴霧していくんですが、このカスケードポンプには中の液剤を抜くためのコックがついているんですが、そのコックがたぶん何かにぶつかって折れてしまっていたんですね。ですからここから液剤がジャジャジャジャジャジャと漏れてしまうわけです。さらにポンプを回して圧をかけると激しく液剤が出てしまうわけですね。そこで私が考えた応急処置は、ワインの栓のコルクを細く長く丸く削って詰めるというものでした。細長く削ったコルクを詰めてビニールテープでグルグル巻きにするとポンプを回して圧をかけても、ピタリと漏れは止まり、ノズルの圧力も高く噴霧してくれていたのでした。でも・・・所詮コルクですからね、たぶんコックが折れたのと同じ力が加わってコルクが折れたんだと思います。またもやジャジャ漏れに。仕方がないので、液剤散布はあきらめて、取り合えず播種して、その後僕が背負いの動力散布気で細粒剤を撒きました。やれやれ。
 なんとか夕方までに播種も散布もやり終える。本当は10aの田んぼ2枚も播種するつもりだったのだが、大豆の種が無くなったので、そこまでということにしたのでした。でも播種を終えられてありがたく、うれしい。天気予報がはずれたおかげです(笑)。また天気予報は雨が降りますよ、って言っているのに、空模様を観て、これなら播種できそう、と判断したのがよかったですね(笑)。
 ずっとこのブログをお読みの方は、あれ?大豆に除草剤使ったの?と思われたでしょうけれど、ええ、そうなんです(笑)。一昨年、昨年と大豆は密植栽培をやめて、中耕(中打ち)する栽培方法に変えて、その代わり除草剤を使わない無農薬栽培や肥料に化学肥料を使わない有機栽培にチャレンジしたのでしたが・・・。この2年間大豆は雑草に負けてほとんど出荷できないという状況で、大豆に関しては大赤字を出したのでした。それで今回はちょうど有機の圃場が生産調整の転作にあたっていないので、除草剤を使うことにしたのです。この2年間、中耕(中打ち)するので、夏のエダマメを取る頃まではなんとか大豆が見えているのですが、水稲の稲刈りがはじまって一カ月半ほど大豆の圃場をほったらかしにしているうちに、稲刈りが終わってみると、すでに大豆の圃場のはずなのに大豆が雑草におおわれて見えないという状況が続いたのでした。うーむ。思い出すと胸がキュンとなるぜ(笑)。というわけで今年は大豆に除草剤を使うことにしたのです。でも最低限の使用にとどめるつもりですけれど。うーむ。くるしいぜ。来年はまた有機JASの圃場に生産調整が回ってくるので、なにかまた考えなくては。


 青瓢がうまいですよね。



29日(火)
 終日、事務仕事と精米など。精米は長男にしてもらう。


30日(水)
 朝、久しぶりにビビ号と散歩に出る。
 僕は終日、精米など。長男は溝切りに出てくれる。
 夕方、大豆の資材で余ったものを農協に返品し、米の水分計を農協で点検してもらう。


 なんだかんだで、6月尽。一年の半分が終わりました。



1日(木)
 もう木曜なのか。もうぜんぜん曜日の感覚がなくなっている。
 今日も朝ビビ号と散歩。夜の間に雨が降ったらしい。ちょうど散歩の間だけ雨が止んで青空も広がったが、すぐにまた曇り空に。そしてまたすこしだけパラパラ、ショボショボと一瞬雨雲が通ったりする。
 僕は昼過ぎまで事務仕事と精米など。長男は溝切りに。
 午後は僕が畦畔の草刈りに出る。


 というわけで一年の後半がスタート。とりあえず、播種した大豆が、みんな揃ってきれいに芽を出してきてほしいな。播種したからといって、必ずしもきれいに全部芽が出てくるというわけではないので(笑)。



2日(金)
 朝、精米など。
 もう金曜日か。9時過ぎに雨が降り出し、出鼻をくじかれたが、草刈りに頑張らねば。
 そういや、ひとつ書きたいことがあったのだが、長くなったので、また今度(笑)。