現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

急に寒くなったことと『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』と『ウォール街』と母の五木寛之


 ↑久し振りに長浜市のこの二ヶ月間の最高気温と降水量のグラフを作ってみた。二ヶ月以上経っているので、稲刈り開始のときからのグラフにならなかったが、要するに長い時間稲刈りをしていたことがわかります。一ヶ月半以上の期間ですからね。やれやれ。
 さらに九月の気温の高さがよくわかりますね。それから11月も。で、ここ数日の寒さも。降水量はこんなものなのかな。稲刈り期間中に大きな台風が来なかったのも大きいですね。うーむ。

11日(土)
 朝のうちに廃プラの回収に肥料袋などをもっていく。それから昼過ぎまで精米と発送など。お昼前から長男が大豆の畦畔の草刈りに出てくれる。


12日(日)
 終日、大豆の畦畔の草刈り。あと先日の残りのナタネとへアリーベッチの種を背負いの動力散布機で播いてしまう。


13日(月)
 土曜日から寒かったのだが、今日は朝からグッと冷える。風も冷たい。
 午前中は精米など。お昼から大豆の畦畔の草刈り。途中、二度、時雨に。すごく鮮やかな虹も出た。
 濡れて寒くて、帰ってきてすぐに熱いシャワーを浴びる。

14日(火)
 朝は雨。その後曇り。お尻に火がついて、事務仕事の一日。でもまったく集中できない。ああ。

 月曜日は奥さんが日曜日のの休日出勤の代休。午後、新しいスマホを買ってきたのだが、いろいろ手続きで、なんだかんだと3時間ほどもかかったらしい。
 夕方、奥さんが服を買いに行こう!とユニクロに連れていってくれた。僕はほとんど服を買わないからだ(笑)。たまに奥さんが買ってきてくれるのだが、僕が気に入らないとあまり着ないので怒られたりしている。それで古い服でもシャツでも気に入ったのはボロボロになるまで着ている。もちろんボロボロの服は田んぼ仕事用になっていくのだが・・・。今日、ユニクロに着ていったジャンパーは40年ほど前に買ったグリーンのM-1ジャケットだ。もちろんバッタモンだけど、それでも革ジャンじゃあるまいし、40年前のM-1ジャケットって、どうよ(笑)。それでまあ、買ってやるから自分で好きなのを選べ、ということなのだ。泣けるぜ。

 ユニクロに来るのは何年ぶりだろう(笑)。レジがすごいことになっていて驚く。買った服をカゴに入れたままレジの台の上に置くと、それだけで全部代金を計算してくれるのだ。計算は合っているのか?高いのか安いのかも、もはやわからない。あとは請求されたお金を機械の中に入れるだけだ。レジには誰もいないのでありました。なにがどうなっているのか、私にはわからなかった。奥さんに「どうなってるん?」と尋ねると、「わからん。わからんけど、世の中、進歩してるンよ。」と、のたまうのでありました。なるほど。てやんでぇ!笑えるぜ。でもいろいろ自分で選んで買ってもらったのでよしとしましょう。自分で選んで、と言ってもある一人のマネキン氏が着ていた服をだいたいそのまま買ってみた、という感じなのだが。でもマネキン氏の体型と私の体型はずいぶん違うので、なにか、どこか大きな歪みが出ているような気がしてならない(笑)。

 豊島圭介監督『裁判長!ここは懲役4年でどうすか』(2010)を観る。裁判の傍聴マニアの話。うーむ。たぶん原作はもっとおもしろそうな気配はするけれど、95分にまとめるのは難しかったんだろうなぁ。

 オリバー・ストーン監督『ウォール街』(1987)を観る。マイケル・ダグラスチャーリー・シーン。大ヒットした映画だということは知っていたのだが、まあ、証券取引というか株の売り買いはやったことがないし、それに手を出す資金もないので(笑)、あまり観たいとも思わなかったんだが・・・。企業買収って、確かに冷酷かつ貪欲というイメージがありますね。後半、チャーリーシーンの父親役は組合の幹部なんだけれど、父親が金儲けに走る息子を諌めたりするシーンが出てくるのだが、ええ、なかなかよかったです。
 資本主義社会の雄はもちろんアメリカ合衆国なのだが、日本も含めて資本主義というシステムの結果としてこれだけ格差が広がってくると、システムそのものを考えなくてはならない気がする。日本は昔はもっと富の再分配について極端なことにはならないように考えてやってきたはずなんだけどなぁ。ええ、富とは無縁の百姓の戯言ですけど(笑)。



 今朝、母から「作家の五木寛之って、知ってる?」と訊かれて、驚いた。「え?」と聞き返すと「ラジオで養生についてしゃべってやーるんやけど、上手にしゃべらーるし、なんでも知ってやーるでぇ。月にいっぺんくらいしゃべってやーるんやけどな。」などと話してくる。どうもNHKラジオの「ラジオ深夜便」のことらしい。「91歳なんやと。」とも言っている。図書館で何冊か借りて読んでもいるらしいが、母の口から五木寛之の名前が出てくるとは、ちょっと驚く。要するに母は五木寛之の養生法(健康法)の話を聞いて、私にも健康に気をつけろ、飲み過ぎるな、ということを言いたいらしい。自分のほうが養生しなければいけない年齢なのに笑えるが、ま、ありがたいことですわな。泣けるぜ。

 しかし、五木寛之といえば。
 大学受験の前の数ヶ月間、ちょっと問題集をやっては五木寛之を読み、また問題集をやっては五木寛之を読む、という勉強法でした。ああ、スバラシイ勉強法ですな(笑)。読んでいたのは『風に吹かれて』『ゴキブリの歌』『地図のない旅』の初期のエッセイ集です。どれも講談社文庫で読んでいました。その他小説も初期は短編が多かったので『さらば息子は愚連隊』ではなくて『さらばモスクワ愚連隊』も『蒼ざめた馬を見よ』『海を見ていたジョニー』『青年は荒野をめざす』なども講談社文庫で読みました。なんてカッコいいんだろう、って思ってました。
 就職した頃に『疾れ!逆ハンぐれん隊シリーズ』が売れていて、わたせせいぞうのイラスト表紙だったりして、なんじゃ、こりゃ!と思いましたが、読んでみるととてもおもしろくて、今の私がどうもクルマ好きなのは、このシリーズと自動車雑誌の『NAVI』の影響です。ああ、あと『雨の日には車をみがいて』にもたぶん影響を受けています。ああ、オープンカーがやっぱりほしいな(笑)。