現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

初荷と「中村仲蔵」と『ヤマザキマリラジオ』『初恋』『ウォール街』『オットーという男』と大豆の脱粒のことなど

3日(水)
 精米など。今年最初の発送。「初荷」なので本当はシールを貼ったりしたいところだが、準備できず、無念じゃ。僕が小学生の頃には、「初荷」と書かれた赤い幟旗や横断幕のトラックがあったのを覚えています。最近は見ませんが。

 昼過ぎまで発送にかかったのだが、郵便局の本局から帰ってきたら、激しい睡魔に襲われて、昼寝、寝正月。夕方、蒲団の中で目が覚めて、YouTubeの神田伯山の「中村仲蔵」の新しいバージョンが出ていることを見つけたので、そのまま蒲団の中で聴く。神田伯山先生はうまいんだが、いささか暑苦しいところがあるんだが、まあ、まだ若いからでしょうなぁ。それに私はまだ生で歌舞伎の芝居を観たことがないので役者の話、歌舞伎役者になじみがないからでしょう。いや、玉三郎は好きなんですけどね(笑)。人間国宝ですけど、いろいろ噂も出てきて引退の話も出ていますが。うーむ。
いや、神田伯山の「中村仲蔵」よかったです。


 ↑そういや昨日少し聴いた『ヤマザキマリラジオ』がおもしろかったです。講談講釈はもちろんこの手のラジオのトーク番組もなかなかながら作業ができないのでツライといえばツライ。って、まあながら作業をしてしまうのだが。松岡正剛さんって、ネット当初からずっと読書関係のブログというかHPというか、やっておられますよね。何度か読んだことあります。



三池崇史監督『初恋』(2019)を深夜にテレビでやっていたので途中から観る。窪田正孝主演。そのほか、いろいろけっこうな役者さんは出ていたけれど、はちゃめちゃな素人監督風の映画。うーむ。三池崇史監督だったのか。

オリバー・ストーン監督『ウォール街』(1987)を観る。11月に続いて二度目。やっぱりおもしろい。

↑『オットーという男』を観る。アマゾンが何度も薦めてきた。主演はトム・ハンクス。いや、相変わらずの名演だと思いました。でも、映画としては地味だし、もう一つのような気がしました。悪くないけどもう一つ。でも、いろいろ考えはさせられました。老いとかね。地域への貢献とかね。身ぎれいに暮らすとか。心を開くとか。老夫婦のありかたとか(笑)。

4日(木)
 事務仕事など。

5日(金)
 霜の降りる朝。よい天気の一日。
 午後から年末の30日に刈った大豆の脱粒作業をする。お天気がいいので、朝からブルーシートを敷いて、刈った大豆をひろげ、乾かしたら莢がはぜるかと思ったけれど、叩いても、踏んでもたいしてはじけず。あら?弱ったぜ。
 それでお隣の農家にあるスレッシャーを借していただく。ありがたい。莢のついた枝ごとスレッシャーに入れると、莢も枝も砕くようにして大豆を取り出し、枝や莢の殻を吹き飛ばすように排出してくれる。
 ありがたい。長男と二人で頑張る。

6日(土)
 天気予報で、夜から朝方に雨が降ると言っていたが、幸い雨は降らず、そのまま朝晴れてきたので、急遽、昨日の続きで大豆をスレッシャーにかける。天気予報では午後は雨の予報。うーむ。
 長男と二人で頑張って、なんとか雨の降る前に終える。後始末をしてスレッシャーの掃除をしはじめたら雨が降ってきた。やれやれ。

 遅い昼食を食べるときにテレビを点けたらEテレで「こころの時代」をやっていたので途中から観る。民話を採集してあるいた小野和子さんの話。午前中の大豆の作業の疲労もあったのか、何度もじんわり泣けてくた。
 だいたいEテレの「こころの時代 宗教・人生」という番組などを観るような私ではないのだが、民話の採集みたいな話だったので、若いとき柳田国男の『遠野物語』にもしびれた私のこころの奥底が反応したんでしょうね。今でもずっと民話採集というようなことをしておられる研究者、というかサークルのみなさん(大学の先生ではなくて普通の民間の人)もおられるんですね。ああ、なるほどなぁ。
 和綴じの忠臣蔵の絵本。なんとも泣ける(笑)。泣くしかないんだ、いやほんま。みんな貧しかったんだなぁ、とつくづく思う。貧しかったんだけれど、みんな貧しかったからなんとかなったんだろうなぁ。母が「貧乏だからといって笑う人はいない。ほんでも人の道理にはずれたことをすると笑われる。」
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