大河ドラマで紫式部が主人公になっているけれど、ふっと和泉式部を思いだす。百人一首の歌は「あらざらむ この世の外の 思ひ出に 今ひとたびの 逢ふこともがな」で、たぶんこれが一番有名ですね。若いときは別にどうということは思わなかったのだが、この歳になってくると、ははーん、とおもってしまいますなぁ(笑)。
「私はもうすぐ死んでしまうでしょう。あの世へ持っていく思い出として、今もう一度だけお逢いしたいものです。」なるほどねぇ。
「逢ふ」は、男女が逢い一夜を過ごすこと。「もがな」は願望の終助詞。「もがな」とか「もがもな」とか、なんだか「もがもが」していて、嫌いだったなぁ。でも願望ですから、歌の中にはけっこう出てくるんですよね。
この歌を詠んだとき和泉式部は何歳だったのかなぁ。「あらざらむ」もうすぐ死んでしまうでしょう、なんて何歳の和泉式部が言っているんだ?今の感覚で言うと70歳とか80歳とかのおばあさんの言いようだとは思うけれど、平安時代だからそんなはずはなくて若かったはず。信長の頃で人生五十年なんて歌ってますからねぇ。
そういえば、昔、和泉式部の
黒髪の乱れも知らずうち臥せばまづかきやりし人ぞ恋しき
について、ブログで書いたことがあったはず、と思って検索しようと思ったら、あれ?ブログ内検索がなくなっているぞ?ああ、表ではなくて裏側のブログの管理の方に回ったのか。なんだかなぁ。こういうことは、勝手に変えられても困るんだよなぁ。