現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

謹賀新年とタヌキとブラウザの変更と『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』


↑半紙に筆ペンで書く稽古。下にお手本をおいて書くと、半紙なので下のお手本が透けるんですよね。すると、それをなぞってしまう。形はきれいになるけど、線に力がありませんな。

29日(木)
 もはやなにをしていたか、思い出せない。年賀状のデザインを考えていたかも。

30日(金)
 朝のうちは精米など。
 午後は奥さんの買い物につきあい荷物運びの役目を仰せつかる。ま、仰せつかったのだが、正月用のふなずしやお酒は自分で選びたいのでありました。

31日(土)
 朝、年賀状を投函。郵便局からの帰りに長浜の住宅街の細い道で信号待ちしていたら、道路脇の家の玄関の方からタヌキが歩いてきて、ごろりと座ったりしている。ペットなのか!?と思ったけれど首輪もしていない。ちらりとこちらを見たけれど、すぐにプイと横を向いてしまった。慌ててポケットからスマホを取り出して撮ってみたけれど、もうこっちを向いてはくれない。首輪無しだし。野生だよね?ペット?来年はタヌキ年?


スマホの広角レンズで撮ってトリミングしたものですし、なんだかわかりにくい写真ですが、中央やや右、自転車の後輪の前に鎮座しているのは、どうみてもタヌキでしょう?一度、こちらを見て、目が合ったような気がしたのですが、逃げずにこの状態のままでした。クルマの中にいる間抜けな人間など、眼中にないのかもしれません。二枚シャッターを切ったら信号が青になったので、発進させましたが・・・。

 なんだか冴えない年の暮れです(笑)。

 あ、そういえば先ほど、既定のWebブラウザAppleSafariからBraveに変更しました。Safariも設定すればいらない広告はけっこうブロックしてくれるのだが、YouTubeの広告はブロックできていません。まあYouTubeは無料でみられているので、広告もある程度は仕方がないと思ってはいるのですが、このところ広告の後にさらに広告が続いたり、途中で急に広告が入ったり。落語や漫才を聴いているのに、急に広告が入ってくるのは、耐えられないなぁ、と思っていたのでした。そこでBrave Browser。ちゃんとYouTubeの広告までカットしてくれています。スバラシイ!表示スピードもSafariは速かったけど、Braveもまったく遜色ないし。返って速いような気もするくらい。

 越智月子『鎌倉駅徒歩8分、空室あり』(幻冬舎)読了。おもしろかったです。楽しめました。本当はもうちょっと前に読了していたのですが、小説を読了したのは久し振りのような気がします。というか小説以外でもまるまる読了するのはほんと久し振りのような。もうほんと去年も読書量は激減したけれど、今年もさらに激減したような。もう文字など老眼鏡なしには読めなくなりましたし、ちょっと暗いと読めなくなりました。あと田んぼ仕事のあとは激しい睡魔になったり。早寝早起きは定着していますが、朝はやっぱり仕事関係が先になるので、夜早寝になった分、蒲団に入ってから読めなくなりました。読んでも10ページがもたないこともおおくて。そんなこんなで1/3ほど読んでうっちゃってしまっている本ばかりが積みあがっていくことになっています。
 この小説には俳句を詠むおばあさんが登場するのですが、そのおばあさんの詠む俳句の添削を俳句仲間の香珠さんがやっておられるのです。それから近江弁というか湖北弁も出てきます。「なるへそぉ」と「あーた」にびっくりするやら笑ったり。春の黄色い花のくだりの表現なんかは香珠さんの文体を感じたり。
 登場するのは基本女の人ばかりです。女の人同士の会話のアヤとか女の人同士のケンカのアヤとか、そういうところは、私にはわかりにくいところだったりしたかも、とは思いました。でも最後の最後で、話をぐっとまとめていくあたりの力量はさすがです。それにいよいよコーヒーが飲みたくなりましたし、カレーも食べたくなりました。特にしじみカレー。

 あ、そろそろいい時間ですね。みなさん、よいお年を。ありがとうございました。

午後の伊吹山と『ハーフ・ア・チャンス』と初めッから命は繋がってること


↑ショッピングセンターの屋上駐車場からみた伊吹山
28日(水)
 午前中は精米など。
 午後は土地改良区で農地転用の意見書をもらってくる。土地改良区に支払う転用のお金もけっこうな金額になりますな。
 それから法務局で登記簿や公図などをもらって、一昨日の家電量販店に古いテレビをもちこんで処分してもらう。

 パトリス・ルコント監督『ハーフ・ア・チャンス』(1998)を観る。アラン・ドロンジャン=ポール・ベルモンドが『ボルサリーノ』以来、28年ぶりに共演ということらしい。『ボルサリーノ』はおもしろかったですな。『ボルサリーノ2』はもう一つだったかも。でもってこの二人に若いヴァネッサ・パラディがからんできます。
 二人とも年をとってきているので、アクション映画風なんだけど、苦笑いしてます、お互いに(笑)。そういう意味ではコメディでもありますな。ヴァネッサ・パラディって、知らない女優さんだったけど、ジョニー・デップとつきあっていたことがあって、結婚はしてないけど、二人の子どもを授かっているんですと。なんと。
 映画としてはドタバタの映画で、楽しめます。ラストもなんとなく想像した通りになったし(笑)。
 アラン・ドロンは私の好きな俳優で現在87歳。1998年の公開当時は63歳ということになりますな。なるほど。ジャン=ポール・ベルモンドは去年88歳で亡くなっていますが、1998年当時は65歳ぐらいか。しかしこの二人がドタバタ映画に出るとは。ま、余興みたいなことなんでしょうな。

 世の中は今日が仕事納め、御用納めだったらしいことを、夕食の時に奥さんから聞く。なるほど。農業だとすでにずっと前から御用納めはしているようでもあり、まだしていないようでもあります。

29日(木)
 朝、起きて、お茶を飲んだり珈琲を飲んだりして、すぐにやることがメールチェックだったり、SNSのチェックだったりするという、なんだかなぁ、と思ってしまう生活パターンです。
 朝から養老先生の話。相変わらずわかりやすいのか、わかりにくいのかもわからないけれど。「今は生態系なんていって、命が繋がってます、みたいなことを言いますが、そんなもん、初めッから繋がってんですよ。」なんて言い方がカッコいいけど、ちょっと笑える。演壇の前に「南無帰依仏、南無帰依法、南無帰依僧」ってかかっているから曹洞宗のお坊さんや門徒の人(曹洞宗ではお坊さんとか門徒と云うのかわかりませんが。)を相手に話されているのかな。
 私はあの『バカの壁』が大ベストセラーになった時、ずーっとオモシロイ、オモシロイとは思って読んでいたのでしたが、読み終わった時に、うん?結局『バカの壁』ってなんなんだ?とさっぱりわからなくてショックを受けるという経験があって、大ベストセラーのタイトルの意味さえわからないなんて・・・。
 養老先生は昔、日本農業新聞にときどき文章が載る(たぶんインタビューした録音から文字に書き起こした感じです。)ことがあって、生命とか虫とか農に関する話を読ませてもらっていました。やっぱり話はおもしろいんですけど、でも最後まで結論めいたことはわからないというか、言わないんですね、そういうスタイルでした。記者さんも文字起しやまとめ方のこともあるんでしょうけれど、養老先生ちょっとひねくれてますよね。ええ、好きなんですけど。

5回目のワクチン接種と『男はつらいよ お帰り寅さん』とキース・ジャレット


27日(火)
 朝、ビビ号と散歩。朝のうちは雨も降る。その後止む。それから筆ペンで少し字の稽古(笑)。
 お昼前にコロナワクチンを接種。5回目。5回目!うーむ。
 昼過ぎまで精米など。夕方は農事組合の組合費のことのあれこれ。

 夜、山田洋次監督『男はつらいよ お帰り寅さん』(2020)を観る。渥美清さんが亡くなってから撮られた映画ですけど、どうなるの?と思ったけれど、思いのほかうまく編集されていますね。なるほど後藤久美子を呼んでくるんですな。今、48歳だそうですが、美しいですな。うーん、演技力はもうぜんぜん感じないけど(笑)。吉岡秀隆倍賞千恵子は、なんというか相変わらずだけれど、前田吟は無精髭がうん?とおもったけれど、髭だったっけ?浅丘ルリ子夏木マリはなんだかすごいですね。私は夏木マリの相変わらずの迫力が好き。『鬼龍院花子の生涯』とか『里見八犬伝』あたりが印象的。

 調子の悪いテレビからあれこれついている線を外し、家具のスペースから出して、掃除。それから昨日買ってきた新しいテレビの箱を開けて、線をつないで電源オン。テレビの設定はほとんど自動でやってくれるのでありがたい。前のテレビと同じメーカーなので画面の色味とかはだいたい同じとは聞いていたけれど・・・。うーむ。色味、もう一つか。音も・・・。うーむ。もう一つか。前のテレビはまだ三重県の亀山で液晶を作っていた最後あたりの時代のやつだったと思うのだが、ま、栄枯盛衰、いろいろありますね。

 2018年に脳卒中で左半身にマヒが残ってもう二度とキース・ジャレットはピアノの演奏ができないかも、というニュースが流れて、いささかびっくりしたのですが、最近、右手だけでピアノに向かってリハビリをしているらしい、という記事を読んで心が震えてしまう。
 いつものApple Musicで検索をかけたのだが、キース・ジャレットのアルバムがすくないので、ふっとSpotifyで検索したら、ずらずらとたくさん出てきました。そういえば最近、大友良英さんが、ヨーロッパではほぼCDでの音楽のやりとりが無くなっていて、みんな配信ばかりになっている、と言っていましたね。うーむ。
 というわけでキースジャレットのソロピアノのライブのアルバムはたくさん出ているのでSpotifyでずっと流していたのですが、そしたら住吉美紀さんが「その後のプロフェッショナル仕事の流儀」というインタヴューのポッドキャストを9月から始めているのを知りました。なるほどねぇ。そうだったのか。住吉美紀さんは『プロフェッショナル仕事の流儀』の進行をやっていた時から僕は好き(笑)。
 ああ、でもSpotifyって、まだ使い方がちゃんとわからないな(笑)。

28日(水)
 まだ外は暗いけれど、晴れてくるのかな?年末の仕事がバタバタとやってきてますな。

 朝起きたら、クリスマスにたくさんいただいたらしいおもちゃや絵本で遊ぶ孫の様子が、ネットを通じて写真や動画でたくさん送られてきている。めちゃくちゃかわいい(笑)。たまらん。硬派の辻井農園としては(どこがやねん!と自分でツッコミをいれてみせるスタイルも我ながら恥ずかしいが、これはずいぶん慣れました。)、孫俳句、孫写真、孫動画の誘惑にはずっと耐えてきている。うーむ。

5cmの積雪とテレビを買うことと『血煙高田の馬場』と『雄呂血』


24日(土)
 朝起きたら5cmほどの積雪。朝のうちは雪。これぐらいですんでありがたい。高知県や名古屋でも積雪があったとニュースになっていましたが、北陸・東北・北海道の大雪、また雪による停電が長引いているというニュース。うーむ。
 午前中は精米と発送。長浜の本局まで行ったので、行く途中に「おとりこし」の頼んでおいたおけそくさんをもらってくる。帰りにお茶を買う。
 午後は「おとりこし」。
 夜、うちの村の田んぼから花火が10分間あがる。やはり近くで見ると音に迫力がありますな。

25日(日)
 午前中は耕作者が何人か集まって転作の面積などを計算するための寄り合い。ブロックローテーションの都合でうちの割り当ては来年は少なめだが、ま、でも米の生産調整は続く。
 午後は家電のお店にテレビを買いに行く。ここ数ヶ月、どうもテレビの調子がおかしかったんです。電源を入れても映らなかったりしてたんです。あと映っていてもテレビの前を通ると突然画面が暗くなったり。まあ、買って10年以上経っているので、そろそろ寿命がきたのかもしれません。テレビの問題なのか、リモコンの問題なのか、よくわからなかったんですけどね。

 テレビ、安くなっていますねぇ。今、主流の50型クラスのでっかい画面のテレビも10年くらい前の値段の1/5くらいになっていますね。いや、もっとか?うちはそんなでっかい画面のテレビを置いておく部屋もないので、小さい24型のテレビです。パナソニックとシャープが4万円ちょっと。東芝が3万円ちょっとでした。まあ、でもいつものように「勉強しといてな。」と商品知識はバッチリという若い店員さんにささやく。思っていたより安かったので「あのな、今日は現金でスパッと支払って、自分で持ってかえるしな。安くしといてな。」と言うと、「ええ、もう今は現金でもカードでも同じなんです。現金だからお安くする、っていうのは、今はもうないんです。」と。なるほど。今は現金を触るより、確かにカードで払ってもらったほうが楽かもしれませんね。間違いがないですし。なるほど、と思ったのだが、「今はもう、そうなんかもしれんけど、もう現金握って買う気満々でこのお店に来てるンやからね。あーた、その心意気ちゅうもんを見てもらって勉強してもらわんと。」などとわけのわからんことでもなんでも、とりあえず言ってみる。若い店員さんも苦笑いしておられましたけど(笑)。でも安いと思った値札からさらにぐっと勉強してもらいました。むふふふ。ま、そんなことは最初から折こみずみなのかもしれませんが。

 夕方、『赤垣源蔵』に触発されて、稲垣浩, マキノ正博監督『血煙高田の馬場』(1937)を観る。後の「忠臣蔵」の堀部安兵衛の山中安兵衛を阪東妻三郎がやっています。50分の映画。いやあ、これはいいわ。短いし(なんともいきなり終わりますけどね。)、痛快!板妻の殺陣は独特だけれどスバラシイですな。びっくりしました!これは人気出るわ!そりゃ高橋英樹岡田准一真田広之も殺陣が上手なんだろうけど、あと近衛十四郎松方弘樹(うん?親子か。)とか、他にもいろいろおられるのかもしれませんけれど、阪東妻三郎がねぇ、バタバタと無駄な動きをたくさんするんですな。でもこれはこれでリアルな感じでもあります。あと高田の馬場へ走っていくシーンなんて、笑ってしまうんだけど、観ているうちに泣けてくるんですな。おもしろく、楽しめる映画でした。

26日(月)
 お昼過ぎまで精米など。
 午後は二川文太郎監督『雄呂血』(1925)を観る。タイトルは「おろち」と読むそうです。1925年の映画ですよ。大正14年です。もともとは無声映画だったんでしょうね。観たのは戦後、弁士の松田春翠がしゃべって、サウンド版になったやつです。おもしろいですな。こんな風に弁士が語っている映画は初めて観たような気がします。おもしろかったです。なんていうか半鐘乱打の大立ち回り、乱闘の大活劇。見終わってからWikiで調べたら「阪東妻三郎プロダクション設立第1作であり、日本に「剣戟ブーム」を起こした記念碑的作品である。」とありました。名作だったんですね。勧善懲悪のヒーローものではありません。『血煙高田の馬場』より深味があります(笑)。ああ、でも弁士のしゃべりの」効果、おもしろさもありましょうな。いいですね阪妻の殺陣。

 夕方、年賀状のデザインを考えないといけないことにふっと気がついて、時間がないことにも気がつく。なんで今ごろなんだ?郵便局は25日までに出してください、って言っているのに。阪妻にはまっているところだったので、阪妻にしようと描いてはみたのだが、どうも正月向きではないような気がして、描きかけでボツにしました(笑)。描き直したりして二枚も描いたのに。

風が冷たい一日と『赤垣源蔵』と「戦メリ」とちょっと積雪の朝







23日(金)
 北海道から東北、北陸と日本海側は大雪なのだが、このあたりは朝からよく晴れています。ただ朝はすごく凍てて、道路の融水のパイプから水がちょろちょろって出たのですが、それがすぐに凍ってツルツルになってるところもありました。そうして風が強くて冷たい!
 午前中は精米など。
 午後は長男が家の前の苗代をする田んぼの荒起しをしてくれる。車庫の垣根の槙の葉刈りを父がやってくれて、その刈った葉を積んであったので、それを軽トラで田んぼに運んでまいてみる。でその圃場は豆をコンバインで刈った時に切ってある溝がつぶれたのか、排水ができずに水が溜まっているところが会ったので、尻水戸のあたりを鍬とスコップで水が流れ落ちるようにする。

 池田富保監督『赤垣源蔵』(1938)を観る。主演は阪東妻三郎阪妻ですな。「忠臣蔵」です。これは銘々伝とかになるのかな?講釈だと『徳利の別れ』という名前とかになっていますな。やっぱりねぇ、泣かせますなぁ。阪妻はけっこう身体が大きかったんですね。顔が大きかったのは知っていましたが、身体も大きく見えました。討ち入りを悟られぬように飲んだくれの憶病者のふりをしている時の顔から、ふっと真面目な赤穂浪士の顔に戻る時の寂しげな表情がいいですな。なるほど役者ですわ。それから講釈でもちょっと触れられるんだけど、兄の塩山伊左衛門(香川良介)が「これは叱るのではないので誤解のないように聞いてもらいたい」といいつつ弟に対する妻(中野かほる)の対応について諭すように愚痴るんです。ここが一番の泣かせどころですが、あーた、泣けて泣けて泣けて。今から思うとたいしたことを言っているわけでもないんですけどね。人情の機微、それから誠実さ、弟の状況を不憫におもう兄の情愛。
 わりと板妻は白塗りというか濃い化粧なので、元々の顔がよくわからないところがあるのですが、これを観ていると、田村三兄弟のお父さんというのがよくわかりますね。

 ラジオで高橋源一郎が先日ネットで配信されたライブ(一日に二、三曲づつ録画したもののようです。)の中から「戦場のメリークリスマス」の1曲だけYouTubeに上げられていることを紹介していた。この配信はSNSでも宣伝されていたので、どうしようか迷ったりしたのです。結局は観られなかったけれど。戦メリが1曲だけアップされたのも何度も聴いています。今観たら11日間で109万回の再生になっていますね。109万回のうち5回ほどは私です。病状はよくわかりませんが、早く回復してほしいところです。

 ヒオウギ貝をいただく。とてもカラフルでおいしい貝です。ホタテ貝に形は似ています。たくさんいただいたので奥さんがあちこちにちょっとづつお裾分けに走ってました。生のまだ生きてる貝なので。
 さっそくガスレンジで焼いていただきました。あはははは。ビールもすすみます(笑)。

24日(土)
 まだ窓の外は暗いが、冷え込んでいますな。屋根が雪で白くなっているようです。といっても積雪はわずかですが。

冬至と事務仕事と『ビューティフル・レターズ』と「September」と「滋賀83号」


22日(木) 冬至
 朝から雨。
 午前中は精米など。
 午後は土地改良区に電気使用料の報告をする。関西電力から届いている領収の葉書等を整理する。

 クリスチャン・ヴィッサ監督『ビューティフル・レターズ 綴られた言葉』(2011)を観る。85分の小品ですね。(というか昔の作品はわりと90分くらいが多かったような気がしますが、今は120分以上が当たり前みたいな感じですし、180分の長いのも多くなりました。)映画のスケールも小品ですけれど、これはこれで悪くないです。何度も泣かせられましたが、ちょっと尻すぼみ感はあります。出だしがわりと良かったので。とくに万年筆で手紙を書いているバーニー・ダイアモンドとか。彼の語る言葉にはなるほど心を動かされますが、キリスト教的なムードがわりと出ているような気がします。主役のアリー・アンダーウッドはべっぴんさんですが、いかにも普通の女の子というのを好演しています。演技に大げさなところがない。でもちょっと落ち着きすぎかも。
 仏教でもキリスト教でもたぶん根本にあるのは「感謝」ということなんだろうと思っています。ええ、知らんけど(笑)。自分のことだけ考えている人には「感謝」という気持ちは湧いてきませんね。まあ、自分のことを思うのと同じように他人のことを思うというのは、思いのほか難しいし、年期のいることのような気もします。「恋愛」は他人のことを思い考える大きな機会ではありますが、「恋愛」には自己中心的な欲望がからんできますから、すぐには「感謝」となりにくいところもありますね。
 なかなかねぇ、欲もありますからねぇ、感謝ってできないものです。だからこそどの宗教も感謝ということを口にするんでしょうけれど。


 Earth, Wind & Fire の「September」の歌詞はこんな風に始まりますから、
    Do you remember
    The 21st night of September?
    覚えてるかな
    9月21日のあの夜を。
また途中に
    Now December
    Found the love that we shared in September
    今は12月
    見つけたんだ、9月に分かち合ったあの愛を
というところもありますね。

 というわけで、これはじつは12月の歌なんですわな。ええ、日本では9月になるとよくラジオでかかりますけれど、12月に9月に出会ったことを思い出している歌なんです。ええ、というようなことは、以前にもこのブログで書いたことがありました(笑)。でも9月にラジオでこの曲を聴いたり、12月になってまた聴いたりすると、気になってしまいます。ま、あまり英語のわからない日本人としては、この曲のノリの良さというか、最高のディスコミュージックということでいいんですけど。
 しかしなんですな、このofficial HD Videoのなんていうのか、効果というのか、エフェクトというのか、重なって写るやつはちょっと気持ち悪いですな(笑)。まあ、最初のモーリス・ホワイトのアップもいささか気持ち悪いけど(笑)。↓


高校生の吹奏楽でこれだけ長いソロを次々とやるのも珍しい気がします、というか、最初から最後まで全部ソロのアドリブ風の演奏です。みなさんなかなか達者で驚かされます。 堂々としているし、みんな楽しそうなのがいいですな。↓

あ、こちらの学校もサキソフォンのソロがたくさん。なるほど。高校の吹奏楽ではこういうアレンジが流行ってるんですな。↓


 ↓このジャケットの色使いもいいですね。クリスマスらしくて。

 インドネシア、バリ島出身らしいJoey Alexander。天才少年ピアニストだの、ウィントン・マルサリスから神童と呼ばれたとか、うーむ。それはね数学者とか物理学者とか棋士とか、その手の分野だと、神童と呼ばれるような才能もあるのかもしれないけど、音楽とか落語とか芸能関係だと、なかなかね、神童なんているんかいな、と思ってしまうでしょ?たとえば落語家の神童って、そんなのウソ臭いのはすぐわかりますよね。落語とかやはり人生経験が必要だし、世の中の美しいところも汚いところも全部見てきてこそ、人を泣かせたり笑わせられるってもんでしょう。だからあたしゃ、も一つモーツァルトも信用してないの(笑)。美しいのは認めていますけれど。

 新品種の「滋賀83号」のブランド名の投票が始まるようです。私もブランド名考えていたんですが、どうも日本酒の名前のようになってしまって、唸っているうちに締切が過ぎてしまいました。投票には参加したいと思っていますが、なるほど。「きらみずき」「滋味満天」「よばれてや」「みちる」「てとて」ですか。
 「よばれる」はこのあたりの方言みたいなものかと思っていましたが、うちのコンピュータの国語辞典「スーパー大辞林」によりますと、

   よば・れる 【呼ばれる】(動ラ下一)〔動詞「呼ぶ」の未然形に受身の助動詞「れる」が付いて一語化したもの〕(馳走に招かれる意から)御馳走になる。「一杯よばれよう」

とありますから、「食べる」という意味は共通語といってもいいのでしょうね。「よばれてや」は関西弁?湖北弁?でしょうけれど、米のブランド名としてはどうか、という気もするが、「ほんならよばれよまいかいな」というようなことを小さい時から聞いてきたものとしては、一番気になるところです。
 ↓20日日本農業新聞と今朝22日の中日新聞の記事。


草刈りと『老後の資金がありません!』と『ロング・トレイル!』と現場が求めるスマート農業技術

19日(月)
 午前中は精米など。
 午後は作業所の中や作業所周りの整理整頓と後始末など。

 前田哲監督『老後の資金がありません!』(2021)を観る。コメディ映画。ええ、老後の資金は2000万円必要という話が政府だったか、どこだっけ?から流れてきて、日本国民にショックを与えたことがありましたね(笑)。そういえば私もテレビから最初にこの情報を聞いた時、「アホか。」と思ったのを覚えています(笑)。そういうショックから作られた映画なんでしょうね。天海祐希松重豊草笛光子若村麻由美とかその他にもいろんな人がもったいないような演技を垂れ流しています。うーむ。あ、三谷幸喜も役者として登場します。笑える演技です。漫画みたいな映画。
 しかし、このタイトルには釣られてしまいますね。2000万円騒動のときに「2000万円くらい、ないの?」と余裕しゃくしゃくの方もおられましたけれど。つくづく格差社会になってしまっていますからね。年金のシステムも崩壊状態?

20日(火)
 朝のうちは精米など。
 それから昨日の続きで作業所周りの掃除。集塵機の掃除など。
 お昼前に同級生のK君が誘いに来てくれてジムで一時間ほど身体を動かす。初めてなのでトレーナーの方からあれこれ指導を受けながら楽しくマシンを使って運動。

 その後、病院でドクターから説明を受ける。

21日(水)
 午前中は少し事務仕事。

 ケン・クワピス監督『ロング・トレイル!』(2015)を観る。二回目。 ロバート・レッドフォードニック・ノルティ。そしてエマ・トンプソン。昔なじみの親友とアパラチアン・トレイルの旅に出る話。観たのは二年半ほど前のことになるが、すっかり忘れている。原作では40代の男二人らしいけれど、映画では70代のオジジの二人組の旅の設定になっていて、あれこれ昔の話を思い出しながら、歩いていっている。南から北へ歩いているんだなぁ。なるほど。

 午後は畦畔の草刈りに出る。もうこの時期なので、大きな草はすでに枯れているのだが、その枯れ草の下に緑色の葉のまま越冬しようとしている草がすでにある程度伸びてきているんだなぁ。ほんといろいろ生き残りのための戦略があるんですよね。

 そういえば。月曜日の日本農業新聞の記事に「現場が最も求めるスマート農業技術は、広範囲に農薬を散布できるドローン――。農業者のスマート農業技術への要望を把握するために農水省が行ったアンケートで、こんな結果が出た。」というのがありました。

 なるほどねぇ。みんなドローンを求めているのかな。ま、便利なんだろうな。ドローンはフレキシブルというか、活用範囲がひろい気がします。ま、作物共通の技術の上位三位まではみなロボット技術というか自動技術ですよね。私もね、自動の技術、ロボットの技術で、24時間動いてくれて、こちらが寝ている間も田植えや稲刈りや草刈りをやってくれたらどんなにいいかと思いますけどね(笑)。ロボットが作ったお米や野菜は、売れるのかな?(笑)

 これも日本農業新聞のコラムからの受け売りだが、英国のマザーグースにこんな歌があるそうです。

       かねもちになりたいひとは
       五じにおきなきゃなりません
       もうかねもちになっているひとは
       七じまでねてていい。
       かねもちなんてがらじゃなければ
       十一じまでねてられる (谷川俊太郎訳)


       He that would thrive
       must rise at five; 
       He that hath thriven
       May lie till seven;
       He that will never thrive
       May lie till eleven.

 ええ、金持ちなんてがらじゃないんですが、11時まで寝ているわけにはいきません(泣)。