現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

おこないさんと『日高敏隆選集3 昆虫という世界』読了

10日(日)
地域の神事「おこない」でありました。


11日(月)
沢木耕太郎『246』読了。『246』って、どういう意味かと思ったら国道246号線のことだったのね。相変わらず端正なカッコいい文体です。この前沢木耕太郎を読んだのはいつだったか。なにか文庫に入ったエッセイを山の中のテントの中で読んだはずなんだか。文庫のあとがきが山口瞳なのに最後に気がついてへーっと唸ったのを覚えているのだが。やっぱり『深夜特急』だったのかな。


日高敏隆選集3 昆虫という世界』読了。これもね、もうムチャクチャおもしろいです。昆虫は学習しない。ほとんどすべて遺伝子の命令によって動いている。それが今の昆虫の繁栄につながったのだということなのだが。しかし、いったいいつ、昆虫の遺伝子はそういうことを記憶したのだ?進化とは本当に偶然の積み重なりなのか?
かつて動物行動学では個体が種や種族のために犠牲になるような世界。種の存続、繁栄こそが第一義であると考えられてきたのですが、この三十年の間に動物行動学の認識はずいぶんと変わって、動物たちは種(種族)のために生きているのではなく、それぞれの個体がそれぞれ自分の遺伝子を持った子孫をできるだけたくさん残そうとして生きているのだ、ということになったそうです。おもしろいですね、人間にも当てはまるような、当てはまらないような。

12日(火)
寒い。風が強く、雪がチラチラ。
父の仕事の会計の計算が合わない、ということなのでNumbersであれこれ計算し直すと、何とか通帳の残高と合うようになった。うーむ、そういえば僕の農業簿記のやつもケリをつけないといけないな。
玄米でほしいというお米の注文が入る。玄米ファンけっこういるのかな?