現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

朝と夕暮れの仕事時間とグレン・グールドとの出会い

それにしても暑いじゃないですか。今日の彦根の最高気温は35.1度。これが15時35分で、最低気温は26.6度で4時55分だそうな。熱帯夜と真夏日ですな。最高気温の測定は百葉箱の中の日陰ですからね。田んぼで陽に焼かれている時にはいったい何度なのか。
天気予報では毎日のようにところによっては午後雷雨と言っているけど、先日の朝の豪雨以外はポツリともしない。


今日も朝6時前から田んぼに出て草刈り。9時半までやって田回りして、朝食。
お昼までコンピュータの前に座っていて、昼食の後は昼寝。上半身裸で畳の上で寝てしまったので、起きたら畳に汗のシミが出来ていた。
16時からまた草刈りに出て、幼穂を確認して明日また穂肥をうつことにして、一昨日から父と母が小豆をまいてくれたので、18時から小豆の圃場に除草剤をまく。でもって19時から田回りして田んぼの水管理。あちこちで水を入れる。
薄暮の中、用水路に長靴を入れ、水口をあけると音を立てて田んぼに水が入る。すーっと田んぼが冷えていくであろうことを想像する。汗でぐっしょり濡れたTシャツで水路から上がって西の空を眺めるのだが、充実しているような、でもそうでもないような、ふわふわした気持ちで夕闇の風に吹かれたのでありました。


NHKの「私のこだわり人物伝」”グレン・グールド鍵盤のエクスタシー”がYouTubeに上がっていて、見逃していたやつなので、一回から四回まで全部見てしまった。おもしろかったです。グールドの演奏している姿を初めて見ました。カッコいいですな。坂本龍一なんかのコメントもあったりして、これも楽しめました。坂本龍一が一番好きだといっていたブラームスインテルメッツォもCDで持っていてiTunesに入っているので聴き直してみなくては。しかし、グールドの映像って思っていた以上にたくさん残っているんですね。YouTubeで検索してびっくりしました。


だいたい僕がグールドを知ったのは村上春樹のたぶん『風の歌を聴け』のなかに出てきたからだ。主人公がレコード屋で店員の女の子と会話しながらグールドを選ぶシーンがあった。今確認したらやっぱり『風の歌を聴け』だった。

「それからベートーベンのピアノ・コンチェルトの3番。」
彼女は黙って、今度は2枚のレコードを持って戻ってきた。
グレン・グールドバックハウス、どっちがいいの?」
グレン・グールド。」

グールドの名前を初めて聞いた時でした。たぶん1980年の夏か秋。
グールドと坂本龍一村上春樹かぁ。
Bach: Goldberg Variationsの楽譜が欲しくなってしまったので、楽器屋さんにいったけど、なかったので注文。


小川洋子『科学の扉をノックする』を読んでいたのだけど、『風の歌を聴け』をまた読みたくなりました。