午後から黒澤明『七人の侍』をDVDで観る。おもしろかったです。楽しめました。長いけど。『生きる』『蜘蛛巣城』と黒澤の白黒の映画を続けて観ていると書いているので、”モノクロ映画、やっぱりストーリーよりトーンやライティングの美しさに目がいきますね。”と学生時代の恩師からメールをいただいた。ありがたいことです。確かに白黒の映画は色がないのですが、色がないから現実感がない、迫力がない、寂しい、という風にはならないのがおもしろいところですね。黒から白まで無限の灰色があって、トーンを作り、光と影で美しく迫力ある画面が作られています。光と影だけで作るわけですから、照明の役割も大きいわけですよね。
そんなわけで3度目の『七人の侍』はライティングに気を配りながらの鑑賞。しかし、野武士、侍、百姓と人間関係がおもしろいですよね。侍は7人いるわけで、それぞれに個性豊かに描かれているし、侍と百姓の関係、百姓のありようも一面的なとらえ方ではないし、あっという間に映画の世界にのめり込まされてしまいました。菊千代の三船敏郎、若々しくて元気いっぱい、身のこなしの軽さ。かっこいいですな。
iPhoneの「天気」が物足りないので、無料の「ウェザーニュース タッチ」を入れる。天気予報はもちろんだけど、雨雲レーダーやら衛星写真なんかもいかにもiPhone風に操作できるのが楽しい。
画像はイラスト風に加工したスルメです。
