午前中に佐藤籐三郎『山びこの村 だから私は農をやめない』読了。2000年の出版ですから、もう9年ほど前の本なのですけど、痛快なおもしろい本でした。5章の「牛買いエッチャンの話」あたりからなんだか文体にも勢いが出てきたみたいでうなずいたり、笑ったり、しみじみしたり。
農業の仕事は地面と結びついたものだから、農地のあるところで生きていくしかない。しかし、自分の生まれ育ったところであっても「ここで生きていく」のだ、という覚悟というようなものはなかなか自覚できないものですね。僕も給料取りとして外で働いていた時には、正直、そういうはっきりした心持ちを持っていなかった。でも農業に携わるようになると自然とここで生きていくのだ、ここで子育てをするのだ、ここで家庭をつくるのだ、というような気持ちが自然と意識されるようになってきました。そういうことに気付かされた本でした。
午後久しぶりに本屋さんへ出る。
- 小祝政明『有機栽培のイネつくり きっちり多収で良食味』(農文協)
- 『別冊現代農業2009年3月号 むらを楽しくする生きもの田んぼづくり』(農文協)
- 石倉昇『ヒカルと初段になろう! ヒカルの囲碁入門』(集英社インターナショナル)
- 石塚真一『岳 8巻』
- 『DVD2枚組 シェーン 荒野の決闘』(宝島社)
- 『DVD2枚組 真昼の決闘 西部の男』(宝島社)
うーむ。宝島社のDVD2枚組シリーズにはびっくりしてしまった。2枚組で世界の名画が2本入っていて500円ですよ。この値段はちとまずいんじゃないか、と思いつつも安いので買ってしまった。
どこで仕入れたネタか忘れてしまったけれど、ビールの注ぎ方の話を読んだか聞いたかした。もちろん瓶ビールだとグラスに注いで飲むわけだけど、缶ビールはわりとプシューと開けて、そのままグビグビやっていたのですけど、缶ビールでもグラスに注いでちゃんと泡立てて飲むほうがおいしいのだと。もちろんそういうことは知っていたのだけど、いわゆる第三のビールですね、いろいろ出てますし好みもあるでしょうけれど、僕の場合もう圧倒的にサントリーの「金麦」とサッポロの「麦とホップ」がいいです。サッポロはやっと売れそうなやつを出しましたね。ちなみに発泡酒はキリンの「麒麟淡麗〈生〉」、ビールは「キリンラガー」か「一番搾り」です。ところがこの「金麦」も「麦とホップ」もグラスに注いで飲むととたんに味が良くなるような気がするのです。とくに「麦とホップ」は香りが華やかになるような気までするのは、やっぱり気のせいなのかな。「金麦」は「麦とホップ」と同じようにグラスに注いでもあまり泡立たないような気もするんですけど、これも気のせいかな。
そういうわけで、日も西に傾いてきましたので、そろそろとコンビニで「金麦」を買ってきてグラスにゆっくり細く泡立てるように注いでいるのでした。(あ、そうだ!セブンイレブンで買ったのだけど、スピードくじで「スープ春雨」が当たった!なんだかうれしいので、書いておこう。というようなつましい生活、か?)
まずは橋本忍『複眼の映像』から読むつもり。