現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「風さそふ花よりもなほ我はまた」


次男のスポ少の練習試合を昼前から観戦と応援に行く。しかし雨の中の試合だ。次男はまあエラーのようなヒットのようなあたりとフォアボールで出塁。二回ともホームに帰ってきたり、守備でもまあそこそこ活躍。そこそこの活躍なのだが、子どもが喜んでいるのはうれしいようなありがたいような。指導者の方々に感謝。


午後から体が筋肉痛。
夜はスポ少の運営委員会。


借りてきたDVDの『忠臣蔵』を観る。『忠臣蔵』は何度も映画化されているのだが、1959年の東映発展感謝記念のオールスターキャスト『忠臣蔵 桜花の巻・菊花の巻』というやつ。僕が生まれる前の映画だし、出演者がわからない。四十七士のこともはっきりしていないので、配役がよくわからない。というお粗末さ加減なのですけど、楽しめました。大石内蔵助片岡千恵蔵浅野内匠頭には中村錦之助大石主税北大路欣也、綱吉に里見浩太郎、千坂兵部に山村総、吉田忠左衛門大河内伝次郎堀部安兵衛に大友柳太朗、脇坂淡路守に市川歌右衛門 吉良上野介には進藤英太郎、他に知っている人では美空ひばりやら大川橋蔵なんてのが出てるんですけど、みんな結構厚化粧で白く塗っているので、男前なのはわかるんですけど、誰が誰だかわからないような有り様で。女優陣もべっぴんさんぞろいなのだけど、これまた白く厚化粧で誰が誰だかわからず。わかったのは美空ひばりぐらいでした。
なんで12月ではなくこの時期に『忠臣蔵』なのかというと「風さそふ花よりもなほ我はまた春の名残をいかにとやせん」という浅野内匠頭の時世の歌をひょいと思い出したからなのでした。元禄14年2月14日の即日の切腹新暦にするとドウナノかはわかりませんが、映画の中でも桜の落花とともに描かれていました。藩主がこんな歌を詠んで切腹させられたら家臣は春の名残をなんとか、と思うものなのでしょうか。もちろん『忠臣蔵』にも男女の機微というのも描かれるのですが、中心は男と男の物語ですわな。忠臣あっぱれ。という主従の関係もあるのでしょうけれど、男と男の関係とか男としてのスジの通し方、みたいなところがくすぐるのでしょうな。人気が落ちないわけです。
長い映画で見終わったら深夜でありました。寝不足になるか?