現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

尻踏みのこと『1Q84』はまだ届かないこと

『モンキービジネス vol.5 対話号』柴田元幸責任編集 村上春樹対談読了。もちろんこの対談目的で購入したんですけど、ファンとしては面白く読めました。しかし何かが足りないなぁ。聞き手の古川日出男村上春樹のファンだからかなぁ。インタヴュー記事ってやはりどういう質問をして突っ込んでいくかが命なわけで、ややその点が物足りないかも。古川日出男は『中国行きのスロウ・ボートRMX』というのを書いているようで、うーむ。『中国行きのスロウ・ボート』は村上春樹の最初の短編集なんだけど、僕もものすごく好きな本です。何度繰り返し読んだことか。どの作品にもしびれたものです。でもやっぱり『午後の最後の芝生』かなぁ。表題の『中国行きのスロウ・ボート』も『土の中の彼女の小さな犬』も素晴らしいけど。1983年5月に出たんだけど、7月の版を買っています。当時はすぐに地方の書店に並ばなかったのか?


と、村上春樹の話題をふっているのは、もちろん『1Q84』のことが気になって仕方がないからだが、Amazonからは昨日発送しましたとメールがきたのに、いまだに届かないのだ。やれやれ。今回はいろいろ発売前の情報が流されていないので、これはこれでくすぐられている。ブログなどにもすぐ感想なんかが書き込まれると思うので、警戒して読まないようにしなくては(笑)。


『1Q84』はジョージ・オーウェル1984』と関係があるんだろうなぁ。デヴィッド・ボウイ『ダイアモンドの犬』とかスティーヴィー・ワンダー『ビッグ・ブラザー』とかアップルの伝説のCMとか。話題に事欠かない小説ですな。『1984』を読んだのは1980年か1981年頃だと思うのですが、『動物農場』とどっちが先立ったか。面白かったです。でも小説の完成度としては圧倒的に『動物農場』でしょう。


ちなみにこの『動物農場』、就職試験の英語の問題に出題されたのです。たぶん1984年のことです。たぶん。
英語が苦手な僕でしたので(苦手はもちろん英語だけではなかったのですが)、あれ、この文章、どこかで・・・と思いつつ読んで、最後にGeorge Orwell『Animal Farm』という文字を見つけたときの、あの歓喜とも興奮とも鳥肌が立つような感覚をよく覚えています。もちろん原文を読んだことはなかったのですが、『動物農場』(ハヤカワ文庫)は繰り返し繰り返し読んでいたので、苦手な英語の問題も難なく読めてしまったのでした。幸運でした。


一日、尻踏み。なんだ今日の暑さは。蒸し暑い感じ。
明日は田植えが出来るか?


田回りをしていると稲の生長の様子や水の張り具合の他にも虫やら魚やらミジンコみたいな微生物やら鳥とかイタチみたいなヤツまでいろいろ見かけるのだが、なかなかいつもほどよいレンズをつけたカメラを携行しているわけではないので、写真には撮れないのだけど、鳥、鴨(かも)と鴫(しぎ)、漢字がとてもよく似ていますな、らしき鳥を撮ることが出来ました。いやはや。サギ類、ムクドリセグロセキレイ、ケリ、雀、カラスなら自信があるのですが・・・。うーむ。