現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

学習するなら超長期熟成?


今日は朝から時雨模様。金糞山はうっすらと白くなっていました。日中は雨降りませんでしたが、気温が低いです。風も強いし。


えーっとこのところ新聞の記事が毎日わりとおもしろいです。おもしろいというのはもちろん皮肉です。それはまあ民主党政権のあれやこれやのゴタゴタフラフラ。それから仕分け事業にまつわるゴタゴタ(仕分け事業そのものはいろいろオープンになってよかったと思いますけど。ただ国会議員のさまざまな特権が俎上に上らなかったのはなぜ)。それから農業の米の戸別所得補償モデル事業のゴタゴタ。財務省農水省がもめている。しかし2010年度のモデル事業のこととはいえ、財務副大臣のいう六つの論点 (1)なぜ米について全国一律で実施する必要があるのか (2)なぜ対象作物が米なのか (3)なぜ対象地域が全国なのか (4)なぜ対象がすべての販売農家なのか (5)助成水準はどの程度が妥当なのか (6)なぜ全額国庫負担なのか――の6点。「税金を投入する以上、広く納税者に理解を求める必要がある。なぜ米で全販売農家が対象なのか。所得補償制度を軌道に乗せたいならばいま一度、丁寧に農業関係者以外の一般国民を説得する姿勢が必要だ」って、これ民主党マニフェストに答えが載っているんじゃないの?と突っ込みをいれた農家は全国にたくさんいたはず。戸別所得補償制度で一本化するから大丈夫と農業関連事業はばっさばっさと切り捨てておいて、いまさら大元の戸別所得補償制度モデル事業にあれこれナンクセつけるなんて。参議院選衆議院選と民主党が勝った理由の一つは戸別所得補償制度をマニフェストにあげて農家の票を集めたからでしょう。


不況だというので、あっという間に決まった「グリーン家電普及促進事業(要するに家電のエコポイント制度)」や「環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税自動車取得税の特例措置(要するにエコカー減税)」で、家電メーカーや自動車メーカーや関連業種がいくぶんでも楽になったことは事実でしょう。そしてそれにどこかいちゃもんをつけましたか?百姓というか農家はここずーっと数十年(?)不況が続いていて、政権交代(!)を訴えた民主党マニフェストのそれも目玉にあげていた戸別所得補償制度なのに、政権をとったとたんに「お金がないんだ」と財務大臣がいちゃもんをつけてくる。政権とったら予算を一から見直して組みかえる。そうすればお金は出てくるんだ、とおっしゃっていたのはどちらさんでしたか。毎度のことですが、百姓はずーっと政権与党からバカにされ続けているのです。
と、まあ、このブログにはふさわしくないと思いつつ、とりあえず書いてみました。やれやれ。


今朝の中日新聞に私の恩師が紹介されていました。写真で久しぶり拝見するお顔もお元気そうだし、先生の思いも強く伝わってきてうれしい記事でした。中高生スタッフから電子辞書と紙の辞書との違いについて質問されて「学習するなら紙の辞書」という返事。この「学習するなら」という言葉が、妙に心にしみました。


どんなにコンピュータが速くなり、データベースが充実しても、最終的にたくさんの情報をまとめ上げ編集して考え、判断するのは自分であるわけで、コンピュータに自分の人生をあずけるわけにはいきませんからね。よく学び、よく遊び、自分の脳味噌でものを考え判断する大人に子供たちにはなってほしいものです。


ヱビスビールの「超長期熟成」というのを買ってきて飲んでみました。12月2日数量限定発売という熟成期間を2倍にした、特別醸造とのこと。うーむ。旨いです。