現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

冨田勲の『月の光』と『新日本紀行』

今日から11月。
アマゾンから

が届いていた。のだが、一昨日は、

が届いたばかりなので、まったくオーバーペースでアマゾンをクリックしている。今の枕頭本があともう少しなのだが、読了できていない。


雨です。
午前中に精米してお米の発送。午後からはあれこれ溜まっていた事務仕事。ちょっと油断するとすぐに机の上が散らかってしまう。


冨田勲の『月の光』は1974年に出たということだから、ちょうど中学生ぐらい時でしょうか。音楽をラジオで聴き始め、ポップスだのクラッシックだの、ジャズだロックだと、どんどん世界が広がっていって、ステレオというかオーディオに興味が広がって、テクニクスだのソニーだのヤマハだのオンキヨーだの、ナカミチだのJBLだ、アルテックだと電気屋さんをめぐってカタログを集めたりしていた。決して自分では買えないし、結局買ってももらえなかったので、ラジカセでせっせとエアチェックしてました。で、役に立ったのがFM雑誌、「FM fan」だの「週間FM」だの「FMレコパル」というような雑誌でした。これでFM番組をチェックしてラジカセに録音。それからオーディオ記事をそれこそ何度も繰り返し読んで、歪率がどうの、S/N比がどうの、出力音圧レベルがどうの、と友達と議論しあったものでした。
そんな中、放送委員長をしていた僕の友達が、お昼の校内放送の番組でBGMに選んできたのが冨田勲の『月の光』でした。こうやって聞いていると、当時のことがいろいろと思い出されてきます。僕が中学一年のときに校舎の新築がなって、それまでの木造校舎から鉄筋コンクリートになったのだが、新しい放送室は魅力的だったなぁ。何がどうということはないのだが、校内放送用のコンソールがなんだかカッコよかったのでした。


その後も冨田勲モーグシンセサイザーでアルバムが出ましたが、この『月の光』が一番衝撃的で好きです。今、あらためてこうして聴くと、音そのものはいささかシンプルな感じがしてしまいますが、イチからすべてを作り上げた、手作り感覚が感じられて、やっぱり才能と努力が絡まって爆発したという感じです。


それまでは「ジャングル大帝」とか「リボンの騎士」の曲とそのオーケストレーションが注目を集めていたようなんですけどね。はい、僕も「ジャングル大帝」「リボンの騎士」ともにテレビで観ていた世代ですから、音楽もよく覚えていましたが、『月の光』が出て有名になってから、あれもこれも、とテレビの音楽が冨田勲だったと知ったわけです。「ジャングル大帝」のオープニングの壮大なイメージは圧倒的でした。“♪アー、アー”という男性コーラスもすごくよかったし。


でも冨田勲の音楽でなんといっても心を揺さぶられるのはNHKの『新日本紀行』のテーマ曲でしょう。番組が放送されていた当時はなんだか辛気臭い番組だと思っていたのですが。
この曲を聴くと、“米作りとともにあった日本人の暮らし”といったような漠然とした、でも強烈なイメージを呼び覚まされます。YouTubeにはいろいろ上がっていますが、千葉県少年少女オーケストラを冨田勲氏自身が指揮しているやつを貼付けておきます。