現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

坂本龍一・後藤繁雄『skmt 坂本龍一とは誰か』(ちくま文庫)読了


16日(火)
朝起きたら、3cmから4cmほど積雪があって、ちょっとびっくりする。いや確かに天気予報では雪マークもついていたのだが。でも春の雪なので、すぐにとけてしまうだろう。ってお昼過ぎにはおおむね融けてしまっていた。雪が融ける、雪が解ける、どっちが正しい?


午前中はお米の精米など。
午後は役員会の案内の書類を作って配ったりする。


17日(水)
今日は時々雪が舞いますな。寒い。風も強いし。


坂本龍一後藤繁雄『skmt 坂本龍一とは誰か』(ちくま文庫)読了。1996年から2006年までの、坂本龍一の言葉の断片を記録したものということです。収められた言葉は、過去のものであって、アモルファスという固定されない状態であって、発言に責任を負うなどということもない、ということらしい。その分、時代にコミットして、思考しつつも、軽やかに動き回っている坂本龍一ということになるらしい。なるほど。過去の文章ばかりではありますが、去年の11月に文庫化されたばかりの本です。
「バッハとドビッシー」「共生・微生物」「BTTB」「戦争」「環境問題」「古層日本語」「文明と寿命」「食とエネルギーの自給」
いろいろなことに思考や興味が伸びていっていてとてもおもしろいのだが、しかし、どうもまとまりがない。いや、まとまりがないのがウリなのだろうけど、読み手としては、ちょっとツライかなぁ。坂本龍一のファンだって、まとまりのあるものをきちんと読みたいと思うのだが。
坂本龍一小泉文夫にあこがれて東京芸大に入ったってことが出てきた。小泉文夫さんて、芸大の音楽の先生だけど、昔、FM放送で世界中のいろんな民族音楽を流してた番組があったけど。テープレコーダーを担いで採集(?)してきた人ですよね。高校生のとき、よく朝のNHK-FMの番組を聴いていた。週末にやっていたのかなぁ。
今、ネット検索して、NHK-FMの「世界の民俗音楽(後の「世界の民族音楽」)ということが、わかりました。朝、やってましたよね。ウィキによると、「1975年に東京芸術大学教授に就任したが、多忙により癌の発見治療が遅れ、1983年8月20日、肝不全のため56歳の若さで没した。」とありますね。うーむ。享年56かぁ。我が身の年齢を思うまでもなく、早すぎますね。
これはあれこれYouTubeで「世界の民族音楽」を検索して見つけたのだけれど、番組のテーマ曲らしいのだが、うーむ、こんなんだっけかな。それはともかく演奏はスバラシイ気がする。アゼルバイジャンのカマンチャ奏者ハビル・アリエフの演奏。真ん中と最後の解説のオッチャンとオバチャンはアゼルバイジャン語なのかな。




バルトークの『ミクロコスモス』子供用に書いたピアノの練習曲だそうです。坂本龍一が気に入っていると書いてありました。全部で6巻あって、153曲の短い作品があるのだそうです。だんだんにむずかしくなっていくらしいです。うーむ。最後の第6巻だから難易度は上がるのだろうが、子どもの練習曲としては、むずかしすぎない?そうでもないのか?


などと、『skmt 坂本龍一とは誰か』は、あれこれイメージが飛躍して楽しめた本だったのかも。単純な表紙カバーのデザインだったので、描くのも簡単かとおもったら、こういうものほど返って,むずかしいというか、時間がかかりますな。定規の出番が3倍ぐらいになりました。いやはや。だからこういう落書きをしている場合ではないのだが・・・。