現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」に花が咲きました

昼寝覚めの西瓜

5日(金)
曇午前中はりときどき雨、午後は曇りときどき晴れ。まさか雨も少し降るとはなぁ。
朝、昨日の夕方大豆の圃場に入れた水を止め、尻水戸をさっそく開けて水を落とす。まあ。降った雨の量はわずかだし、今、たっぷり水をやっておくのもよしとする。
それから今日は水稲無人ヘリによるカメムシの防除の日で、朝早くから無人ヘリの音がしていたのだが、薬剤が雨で流れてしまったのではないかなぁ。さてさて。あ、完全無農薬有機栽培米の田んぼにはもちろん薬剤はまいてもらっていません。


このブログを訪れてくださった人のログを見てみると、ここのところ「まくわうり」の検索で観てくれる人の多いこと多いこと。ここ数日、母の自慢はまくわうりがむちゃくちゃ甘く美味しいことで、ご近所なんかにせっせと配っている。そのご近所の評判もよくて喜んでいるのだが、「引き出物のメロンなんかより、数倍うまいねぇ」などと言ってもらっているようだ。今日は曇ったけれど、ここ数日の好天でぐっと甘味が増したようなのだ。
父は「あんた、だだくさに、ざくざく切って出しているから、あかんよ。料理は眼で食わすちゅうやろ。上品なさらに一切れだけのせて、なにか青いもんと一緒に、ピカピカのスプーンで出さなあかんのよ。こんなうまいまくわうり、料亭で最後に出してもおかしないけど、眼で食わすちゅう発想がないやろ」などと言うのである。今は長男が京都でアパート暮らしなので、子ども三人と大人四人の七人暮らし。スイカもマクワウリも子ども達が争うように食べるので、なかなか上品な食卓にはならないのでありました。


画像は昼寝覚めの西瓜です。小玉の西瓜。冷えていて昼寝から覚めたぼんやりした頭にちょうどいい。
僕が子供の頃は大玉のスイカを祖母が毎夏に作ってくれていた。直径30cmほどの大玉なのだが切れば、すぐになくなっていたような記憶があるのだが、最近は小玉というか20cmくらいの小さめのスイカを父と母がつくってくれている。昔からスイカは大玉より小玉というくらいで、ちょっと小さめのほうが作りやすく甘味が濃かったりするのだ。
黄西瓜という赤ではなくて黄色い西瓜なのだが、これも小玉でうまい。
トウモロコシも黄色ではなくて、紫色のトウモロコシの原種に近いのも祖母は作っていたなぁ。あの紫色のトウモロコシも、黄色いハニーバンタムより皮も少し固いのだが、その少し固いのを噛みしめると、ジュッと甘味が出てくるのだなぁ。

最近は瓜でも西瓜でもトウモロコシでもスーパーで並ぶ品種が少ないですよね。流通に乗りやすい品種しかスーパーには並ばないんでしょうかね。
お米も事情はあまんまり変わりませんけれどね。「コシヒカリ」はとてもおいしいですが、「コシヒカリ」以外にもおいしいお米はありますよね。滋賀県推奨の「秋の詩」もおいしいお米ですが、県は宣伝が下手だし、去年の猛暑で、今年農家に種籾が充分に準備できなかった、なんて種子更新をさんざん言っておきながら、そんな失態をしているようでは話になりませんが。うーむ。


6日(土) 広島原爆の日
朝から暑い。ぐっと暑い。ちょっと動くと大汗が出る。
朝の田回りで、完全無農薬有機栽培米「コシヒカリ」の稲で、ちょうど花が咲いているのを見つける。稲の花は、出穂して直後から、まあ、順番に咲いていくのだが、天気の良い日の午前中の二、三時間だけ咲くので、咲いてるときを見るのは、まあ、百姓なら毎年見ていますが、一般的には、今がその二、三時間という時に立ちあうのは難しいですよね。
籾が開いて、中から雄しべがギューンと出てきます。ちょっと黄色い葯と白く細い花糸が今日はよく見えましたので、あわててカメラをとりに帰りました。画像もよく見ると黄緑色の籾がパッカリと開いているのがよくわかりますね。こうして籾が開いているのが二、三時間ほどだそうです。
稲の花は実に地味で派手さはないですが、畔からあちこち花を見ていると、ひたむきさも、けなげさも、力強さも感じることができますね。就農したとき、父に稲の花を知らないというと「稲の花も見たことないのか」と言われたことをよく憶えています。


午後、すこし粘土を捻ってみる。どんな形にするのか、はっきりと決めていなかったのだが、最初は小鉢にしてみる。というか小鉢になってしまったのだが(笑)。明日、もう少し乾いて固まってきたら、どんどん削るつもりだ。


子ども会のキャンプで次女が参加している。奥さんが今年は役員さんなので、朝から夜のキャンプファイヤーや肝試しまで、頑張ってもらう。


そうそう夏の甲子園も始まりました。