現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

旭爪あかね『稲の旋律』読了と土の器を削ること

グリーンカーテン

7日(日)
猛暑。
朝、墓地の草刈りに出る。自分ところの墓地の草むしりなんかは、母がときどきしていてくれているので、きれいなんですが、斎場や参道なんかの草むしりをする。
午後は昨日ひねった粘土が半乾きになっていたので、小さな鉋(大工道具の鉋じゃないですよ、槍鉋の小さいやつみたいなの)やループ状になった細い針金みたいなので、しゅるしゅるかりこりと削りました。小鉢を薄く軽くするためです。それからまたぐい飲みと茶わんを粘土でひねる。
夜は去年のスポ少の親と子どもたちが集まって懇親会。楽しい会でした。しかし後半おいしい麦焼酎を出してもらったんですが、これがむちゃくちゃおいしくて、ロックで飲んだのがいけなかったのでしょうなぁ。飲み過ぎました。やれやれ。


旭爪あかね『稲の旋律』読了。書簡体の小説だったのですが、実際に会ってからのしばらくの書簡はちょっと無理のあるところが感じられました。二人が実際に会って話をしたことは二人の共通理解がすんでいるのに、もう一度読者に伝えるために書簡の形で再現しなくてはいけないですからね。でも農業の今の問題もいくつか提起されていておもしろかったです。もっと突っ込んで書いて欲しかったですが。まあテーマは農業問題だけではないので、仕方がないですが。おもしろく楽しめました。


8日(月) 立秋
立秋ですが、今日も猛暑。暑い。
朝、田回り。何枚かの田んぼに水を入れる。
今日も昨日ひねった粘土を削ってみる。器の底の高台を作るのに、僕はいつも削りだしているだが、高台を削りだしたあともあちこち削って薄く軽くする。調子に乗って削って、ぐい飲み一つに穴をあけてしまい、茶わん一つは力を入れ過ぎて、半乾きだけの粘土ですからクシャと割らしてしまう。やれやれ。やり過ぎだっちゅうの。


夜は地域の広報の寄り合い。


画像について、グリーンカーテンの右側が弱っているのは、台風6号の影響です、たぶん。下のは田んぼの排水路の梅花藻。下水道が整備されて十数年、家庭の排水も下水道に流れるようになり、このあたりでも環境こだわり米が広く普及して、強い農薬も少なくなり、肥料も排水路に流れないように気をつけて田んぼを作るようになったからか、どうか、田んぼの排水路に清流の水草「梅花藻」が見られるようになっています。


米の先物取引が始まりました。主食のコメまで金儲けの投機の対象にしていいのか?
あちこちで米の本格的な収穫を前に放射能検査が行われはじめましたね。滋賀でも抽出で検査をするようです。
原子力発電は安全ではないこと、一度事故が起これば取り返しがつかない事態になること、放射性廃棄物の処理がきちんとできないままであること。どう考えても原発はすぐにでも止めて欲しいと思います。