今朝は積雪35cmくらいはあったと思います。
でも今日は陽が射して、気温も緩んだので、雪の嵩はずいぶん減ったような気もします。
午前中は雪かきと地域の広報紙のレイアウト。レイアウトは完成してPDFにして、印刷屋さんにもっていく。
午後は本屋さんにいったり、年賀状のデザインをあれこれ考えたり。
昨日の「地方」という詩に刺激されて思い出した石垣りんの詩。この詩も忘れられん詩です。
儀式 石垣りん
母親は
白い割烹着の紐をうしろで結び
板敷の台所におりて
流しの前に娘を連れてゆくがいい
洗い桶に
木の香のする新しいまな板を渡し
鰹でも
鯛でも
鰈でも
よい
丸ごと一匹の姿をのせ
よく研いだ包丁をしっかり握りしめて
力を手もとに集め
頭をブスリと落とすことから
教えなければならない
その骨の手応えを
血のぬめりを
成長した女に伝えるのが母の役目だ
パッケージされた片々を材料と呼び
料理は愛情です
などとやさしく諭すまえに
長い間
私たちがどうやって生きてきたか
どうやってこれから生きてゆくか
今の台所風景とはちょっと変わってきてしまっているけれど、それでも、変わらぬもの、変えてはいけないもの、知らせるべきこと、知らねばならぬこと、感じなければいけないこと。そういうことを思い出させてくれますな。