現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ネガフィルムをスキャンしてみること原田マハ『カフーを待ちわびて』


設定がいささかわかりにくい、というかボタンが5つあるのですが、ま、なんとなく感覚的に使えません(笑)。並んでいるボタンのレイアウトもよくないような。でも落ち着いてやれば大丈夫です(笑)。それから6コマのフィルムをホルダーにはさんでセットすれば、あとは自動で6コマ読み込んでくれるのかと思っていたら、一コマ一コマ手動でした。昔の幻灯機(スライド映写機)みたいに手でずらしていきます。で、これはと思うやつをスキャンするのですが、これには2つのボタンを押すだけですし、スキャン速度も1400万画素で2秒ほどで、思いのほか速くできます。ま、面倒には違いありませんが。以前使っていたエプソンのプリンターにはフィルムスキャンする機能もついていました。6コマ一度にスキャンできましたが、画素数も読み込み速度も話にならないくらいのものでしたので、こちらの方が速いくらいです。というか一番手間なのは6コマのネガフィルムをホルダーにはさむことなので、これはフラットヘッドタイプでも、こうして一コマ一コマ差し込むタイプでも関係ないんですね。


で、読み込んだ画像ですが、まずモノクロの場合。30年ほど前に撮ったフィルムです。もともと自分で現像したもので、白飛びしないように薄めに現像してあるので、いささかネムイのですが、ざっと読み込んだあと、Photoshopエレメンツの一括バッチ処理で自動補正をかけたら、そこそこみられる画像になりました。ええ、ま、そこそこです。
スキャンした最初の一本目のフィルムがどうやら現像に失敗したやつらしく、とてもコントラストの高い現像になっていたので、なんじゃこれは!使えんスキャナーだわい、と思ったのですが、悪かったのは昔の自分の現像でした(笑)。


さて、ところがカラーネガフィルムも少しスキャンしてみたのですが、やれやれ、これがよくわかりません、全体的に緑がかぶっているのは蛍光灯の具合か、と思っていたのですが、どうもPhotoshopエレメンツの自動補正でもきれいな色になりません。どうもネガフィルムそのものが退色してしまっているのかもしれません。うーむ。ま、昔の写真がいかにも昔の写真風で悪くはないのですが。どこか設定が悪いのかな?


昔は現像したフィルムのすべてを引き伸ばしたわけではありませんでした。ベタ焼きにして、気に入ったやつ、良さそうなやつを選んでキャビネサイズぐらいに引き伸ばしていたわけです。ですから今回すべてのコマを順々にスキャンしていくと、忘れていて、思いもよらない画像も出てきて、ドキドキするやら、ワクワクするやら、なんともいやはやな興奮でした。しかしなんですね、カラーネガフィルムはもう一つ色が出ていませんが、銀塩写真モノクロームは30年経ってもそこそこきれいに画像も残っていますね。


昔の家族写真も出てきました。30年前というと、父がちょうど今の僕と同じ歳ぐらいなのだが、髪も黒くて、今より量もおおいのが笑えます。父も母も若く、一生懸命に田んぼで仕事して、遠くで下宿している二人の息子に仕送りしていてくれたのだ。まあ、そういうことなのだなぁ。


フィルムをスキャンしてみようと思ったのは、要するにこのままネガシートで残しておいても、観ることはできないし、この程度のスキャナーでも、とりあえず観る分には充分かも、と思ったからです。それに次男と次女の画像はデジカメでバンバン記録してありますが、長男、長女の小さい頃はまだフィルムカメラでしたので、これも厚く重いアルバムを持ってきて、よっこらしょ、と開けるよりもiPhotoで管理した方がいいかもと思いました。

19日(土)
原田マハカフーを待ちわびて』(宝島社)読了。面白かったです。楽しめました。読んでから知ったのですが第一回日本ラブストーリー大賞受賞作なんですな。なるほど。ストーリー展開は、今回もだいたい僕の想像した通りに進んでいくのですが(うーむ、マハさん、どうなの?)、それでも読ませますなぁ。これで原田マハは三冊小説を読んだことになりますが、どれも面白かったです。『生きるぼくら』が一番力が抜けている文体でしょうか。今から思えば、わりと『カフーを待ちわびて』と展開が似てるかも。話の中身には触れないでおきますが、ひとつだけ俊一のセリフ「サンダルを脱げ、滑るから。一発で取って来いよ。」がいいんだなぁ。この「一発で取って来い」がしみじみ男を泣かせるぜぇ。


そういえば。坂本龍一が今朝の夢に出てきた。よくわからないのだが、僕がプロモーターみたいな感じだった。なんだかいろいろ親しげに話をしてもらう夢。野球のグラブとファーストミットをプレゼントされた。「二つもなの?それにしてもファーストミットとは、なんで?」と質問すると、「いいでしょ、それ。使ってみて。」と言われる。うーむ。面白い夢でした。


夜は寄合い。そのあと何人かで遅くまで飲む。


20日(日) 大寒


朝、一度、車で日曜でも窓口が開いている郵便局へいったが、概ね。本を読んだり、書類を作ったり、家でのんびり。


なんだか寒い。


朝の郵便局までの車の運転でiPhoneアプリの「ドライバーズナビ」というのを久しぶりに使ってみた。これソニー損保だったかが作ったものらしいですが、車に固定すると、GPSや加速度センサーを使って、安全運転の診断をしてくれるというアプリだ。診断中はiPhoneがなにも使えなくなってしまうのだが、これがなかなか厳しい採点をするアプリで、今までけっこう安全運転しているつもりなのに、ハンドルの切り方が乱暴だの、止まる時はもっとゆっくりブレーキを踏んだほうがいい、だの、あそこでドキッとしませんでしたか?などとマップを表示をしてくれたりする。43点から60点くらいの点数しかもらっていなかったのだが、今日はなんと94点!ふふふ、ま、こんなことでも褒めてもらえると嬉しいものですね。


スポーツカーに乗っているわけでもないし、加速感を楽しむ運転もできないので、滑らかでスムーズな運転、滑らかもスムーズも同じ意味だな、スムーズで快適、安全な運転をいっそう心がけるぜ。あ、燃費のいい運転もね。