現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

終日「尻踏み」とよい天気と藤の花と新緑


朝、苗代を確認して、浸種の種籾の水を交換。
よい天気の一日でした。


それから終日、「尻踏み」。
いやー、なんだか、仕事、がんばっているなぁ〜(笑)。というより苗がどんどん伸びてきているので、急いで「尻踏み」をして田植えができるように準備しないといけないという、ちょっとした焦りかな(笑)。
いや、しかし今日はドライブハローにロータリーと同じ症状でトラブルが出た。でも今回は落ち着いて、トラクタのセルフチェック機能を確認したら、やはりリアカバーのセンサーの電圧が0.28Vしかない。で家まで歩いて工具箱を取りに帰り、軽トラに工具箱を積んで、田んぼに戻り、リアカバーのナットを調節して、1.0Vにしたら、深耕のオート調節機能が復活。何ごとも経験ですな。


しかし、一日、トラクタに乗っていると、だんだん肩が凝るような気がしてきた(笑)。若い頃は、肩凝りとは無縁の人生だと思っていたのだが、そうでもないということがだんだんわかってきた。


昔、自分のカメラで白黒フィルムをつめて撮影し、自分で現像するのが楽しかった頃は、よくカメラ雑誌を買っていた。『アサヒカメラ』『日本カメラ』『カメラ毎日』『コマーシャルフォト』『太陽』などが書店に並んでいた頃だ。1980年代前半。『カメラ毎日』は1985年に休刊。『太陽』は2000年に休刊。もちろん全部かっていたわけではなく、図書館で眺めることが多かった。
この時期になると、赤外線フィルムをつめて新緑を撮る、というような特集がよく載っていました。赤外線フィルムだと緑が白っぽく写るのだそうです。あ、いや、使ったことないで、よくわからないですが。あの印象的な新緑の写真はよく覚えています。赤外線フィルムで新緑を撮ったようなムードにあれこれいじってみました。うーむ、ま、ちょっと無理がありますが(笑)。


庭の隅にある藤の花が咲き出しました。何かに巻き付いたりして大きくなっていくイメージがありますが、小さい木で藤棚みたいなスケールではないです。って個人の家で藤棚を作っている方も少ないのじゃないかな。それでもツル性ですので、なんかクネクネ感が幹に残っていて、おもしろいです。長寿の木みたいですね。
上野と書いてウワノと読むのですが、近所にそういう集落があって、山の際の集落ですが、孤篷庵が有名です。京都の大徳寺の孤篷庵がありますので、近江孤篷庵というようですが、このあたりではみんな孤篷庵(こほうあん)と呼んでいます。小堀遠州ゆかりのお寺さんです。その孤篷庵のすぐ隣に素盞鳴命神社(すさのおのみことじんじゃ)があって、ここに老藤があるんです。杉の巨木に絡みついて伸びていった藤。樹齢は約400年。
孤篷庵も素盞鳴命神社も中学生になってできた友人に教えてもらったのだが、百姓になる前は、孤篷庵とセットでこの藤もよく見にいっていました。
うちの藤は何にも絡みついていないので、小さく、ただたんに自分自身でクネクネしているだけです(笑)。身を揉むようにする、という表現がありますが、何者にも寄り掛かることなく、絡みつくことなく、独立して身を揉むようにしている藤です。でも写真では、その身を揉む様子が写ってはいませんね。