現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

春の日々と発芽玄米炊飯器と雅山の引退


25日(月)
なんだか風が強い。雨は降らないが曇り空。


あれやこれやと終日、事務仕事。
昨日の寄り合いの後始末、あれこれ。ゴミ当番表の改訂版やら役所に提出する書類やら。
農園のHPにも少し手を加えて、このブログへのリンクの仕方をちょっと変更。それから辻井農園のFacebookページもすこし表示されるようにする。


26日(火)
ちょっと風もあり、気温もぽかぽかとは言いがたいが、陽射しがうれしい。
朝は精米と発送をし、娘を駅まで送り、苗代用の資材の在庫を確認し、先日の寄り合いの欠席者にレジュメをお配り申し上げ、市の上下水道課の工事が終わったので用水の出し方の確認に出て帰ってきたら13時を回っていた。午後は最初の苗代は農ポリでトンネルをつくる水苗代なので、トンネルをつくる竹を苗代に運び、車庫で、畦塗り機や苗箱を運ぶアタッチメントを確認して、あれこれ車庫の中の入れ替えや掃除。夕方には娘を迎えに駅まで。
なんとなく慌ただしい、せわしない気分になってきましたが、ま、これも春ですな。慌ただしくしながら、期待に胸がちょっと弾みます。ちょっとだけね。


今朝の日本農業新聞発芽仕立ての玄米をおいしく炊く炊飯器の広告が載っていた。うーむ。発芽玄米って、いいらしいんだよね。栄養価が高くなるのだそうです。普通の白米より玄米の方が栄養価が高いのは、よくわかりますが、その玄米が発芽する時の酵素の働きで、もともと玄米に含まれていた栄養素が増えるんだそうで。また食べやすくおいしくなるのだそうです。昔、発芽玄米を食べてみようと、玄米の発芽に挑戦したことがあったのですが、失敗した経験があるので、気になる炊飯器です。先日の羽釜の13万円の炊飯器も気になりますが。


今朝の読売新聞の朝刊の『編集手帳

へそ曲がりでもないのだが、性分で致し方ない。いまを盛りと咲き誇る桜よりも、散る花に心が動く。大相撲の十両、元大関雅山(35)が春場所を最後に現役を引退した◆<これきりと思う日もあらん角力取(すもうとり)>(秋色)しゅうしき)。「もうここまでか。これきりか・・・」。徳俵に足をかけて幕下落ちをしのぐこの場所は毎日のように、おのが胸に自問してきたにちがいない◆今年一月の初場所では8連敗のあとでようやく初日を出し、引き揚げる花道で男泣きした。「拍手が温かくて・・・」と語っている。初土俵からわずか2年で大関になり、かつてはよこづな昇進が待たれた“平成の怪物”が一勝に涙する。ファンにはうれしさひとしおの、さみしさひとしお光景であったろう◆大関の座を滑り落ちてから68場所の現役生活は昭和以降で最長という。「燦然 さんぜん」や「不滅」という言葉とは無縁の、負けて握った土俵の砂を涙で捏ね上げたような色の記録である。極楽も地獄も見た男の胸に飾る勲章は金ぴかである必要もあるまい◆<上手ほど名も優美なり角力取>(其角 きかく)雅なる山。これほど優しく美しい四股名(しこな)をほかに知らない。

読売新聞の意見や主張とは、どうも合わないことが多いので、講読をどうしようかと考えたりしているのだが、今朝のこの雅山についての文章には、心動かされる。“大関の座を滑り落ちてから68場所の現役生活は昭和以降で最長”。そうであったか。うーむ。ひと花咲いたあとの停滞は長く辛く感じられるわな。しかし、雅山よ、あんたはまだ35歳。まだまだいくつも花を咲かせられるぜ。