現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

ニゴロブナの放流と田んぼの中をのぞいてみた


8日(土)
朝、田回りのあと、無農薬有機栽培のコシヒカリの田んぼでチェーン除草をする。田植え後10日ほどなのだが、雨が降らず、天気がいいので、ちょっと深水管理が徹底できなかったのか、けっこうあちこちでヒエが芽を出して来つつありました。うーむ。いかん。
で、せっせとチェーンを曳いたのでした。チェーンを曳きつつ田んぼの中を観察していると、いろんな小さな生きものが爆発状態です。オタマジャクシやカエルはもちろん、ホウネンエビやらヤゴやらプランクトンというかミジンコというか、ゲンゴロウに、何かの幼虫、それからイトミミズのようなやつまで。ま、なんだか生きもの爆発状態でした。


で、お昼前には去年につづいてニゴロブナの放流イベントがありました。ニゴロブナは琵琶湖の固有種なんですが、近ごろは葦の減少や琵琶湖から田んぼに戻れないところが多くて、産卵場所が減少したり、ブラックバスブルーギルなどの外来種が増えて食べられてしまったりで、絶滅の危機にあるようなのです。ニゴロブナは、鮒ずしの材料になる鮒ですし、県ではなんとか増やそうとしています。今年も地域の田んぼに8万匹の孵化して四、五日の稚魚を田んぼに放流されました。


うちの無農薬の田んぼにも放流されました。生きもの爆発状態の田んぼですから、一ヶ月先の落水の時までに、たぶん元気に大きくなると思います。
田んぼの中をのぞいてみると、たくさんの生き物が。
接写しているので、被写界深度が狭いのに、水深の分だけ、ピントをどこに合せるのか迷うし、田んぼは広いので、どのあたりで、何時ごろ、水温は何度ぐらいで、太陽の方向はどちらから?とあれこれ考えなければいけないことは多いのに、iPhoneで撮影なので、いろいろ苦しいところもあるのですが、小さな虫やわけの分らない虫、うじゃうじゃしている虫、そんなのが苦手でない方はどうぞ。無農薬有機栽培の田んぼはスゴイぜ。



午後は一昨日刈ったナタネの採種。刈ったナタネは好天と風でカラカラに乾いています。シートに上に積み上げて、足で踏むとすぐに鞘がはじけて種が飛びだします。小さくて固くて黒い種はコロコロと転がり落ちてシートの上に溜まりますから、風を利用しつつ、カラになった鞘や茎を捨てれば、種が残ります。ま、鞘の殻も完全には選別できないので、鞘の殻ごと箕で集めて、袋に入れます。あとで唐箕できれいに選別します。


しかし、なんですね、こういう作業はすべて手作業ですから、父や母にも手伝ってもらったのですが、なかなか大変で疲れます。汎用コンバインで、この小さな種だけ選別できるのかなぁ?


夕方、田回りから帰ってきたら、愛犬レノン号を狂犬病予防接種につれていく、と奥さんがいうので、軽トラにレノン号をのせて近所の動物病院へ。レノン号はもともと意気地はないのだが、動物病院は相変わらず苦手らしく、診察室から逃げようとするので、いささか苦労する。ま、気持ちはよくわかる(笑)。


それから一昨日は寄り合いの帰りに、家のすぐ近くでホタルが飛んでいた。ゲンジボタルなのだが。そういう季節なのだ。




9日(日)
午前中は無農薬コシヒカリの小さい田んぼ2枚のうちの一枚をチェーン除草。もう一枚の方は少し水が少ないようなので、明日にする。それから畦畔の草刈り。
午後も畦畔の草刈り。
雨が降らないし、父と母が昨日採種してきたナタネの種を広げて乾かしてくれていた。でももう一回ぐらい乾かさないとダメなんだろうな。



10日(月) 終日、曇り空
午前中は、昨日出来なかった無農薬コシヒカリのもう一枚の田んぼのチェーン除草。
それから一昨日採種したナタネの圃場に積んだままになっている、ナタネの殻や茎などを広げて、トラクタで鋤きこんでしまう。雨がしばらく降っていないので、土は真っ白だし、土ぼこりがけっこう上がったが、土はふかふかだ。


午後は畦畔の草刈り。今日は残っていた小麦の圃場の畦畔を刈ったのだが、草が思いのほか長く伸びていて、いささか苦労する。雑草の名前が出てこないのがわれながら歯痒い。


夕暮れに次男が本屋に連れていけ、というので、一緒に行く。次男はなにかマンガが読みたいらしい。僕は本屋のワゴンの中に1974年の『華麗なるギャッツビー』のDVDがあったので、790円で買ってしまう。監督はジャック・クレイトン。脚本がコッポラでロバート・レッドフォードミア・ファローが出てるやつです。原作はちょっと面白かったというかすかな記憶があるのだが、映画は、うーむ、大昔にレンタルビデオで観た記憶があるのですが、すっかり忘れているし、よかったと思った記憶はないんだなぁ、これが。とりあえず買ってはみたが、いつ観られるのか。『八重の桜』もビデオが溜まってきているし。ストーンズの『ワン・プラス・ワン』も届いたまま観ていないのだ。


ストーンズといえば、昨日だったか、一昨日だったか、NHKのFMで「今日は一日ローリングストーンズ三昧」をやっていた。僕はほんのちょっとしか聴けなかったけれど、70年代後半から80年代の最初の頃のダンスミュージックッぽいストーンズもわりと好きなことを再確認した。『女たち』『エモーショナル・レスキュー』とか、カッコいいぜ。って


そういえば、先日、『ハウルの動く城』のDVDを次女が観ていて、僕も途中から観たのだが、やっとなんとなく分ったような気がしてきた(笑)。いえ、何度も観ているんですけれどね。