現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

穂肥とミネラル肥料の散布

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16日(火)
朝、「秋の詩」の精米と発送。
その後は終日、穂肥とミネラル微量要素肥料の散布。暑い。


17日(水)
終日、穂肥とミネラル微量要素肥料の散布。
少し風があってありがたい。
途中、動力散布機の調子が悪くなって、あれこれ観察していたら、タンクから燃料を吸い上げているゴムチューブにヒビが入ったのか、穴が開いているのを発見!なるほど、ここから空気を吸ってしまうのでうまく燃料が吸い上がらないというわけですな。穴の開いたところを切り取って繋ぎ直したら完治。ありがたいが、この穴が開いていることをきちんと発見できたことがうれしい。



菜の花の緑肥で栽培していない田んぼでは穂肥といって、稲穂を大きくするための肥料を与えます。出穂して出てきてしまってからでは肥料も効果がないので、まだ茎の中でほんの少し出来かけた時を見計らって、肥料を振るわけです。農協では1ミリになったらと申しておりますが、なかなかそろわないので、僕は普通は3ミリほどになったときに穂肥を振っています。
ですが、今年はどういうわけか葉色が濃いのです。田植えのときに元肥をやりますが、それがだいたい切れてきて幼穂が形成されるころには、少し葉色が落ちて薄くなるわけです。
ところが今年はあまり葉色が落ちていないので、穂肥を振らずにいたのですが、少し色も落ちてきましたので、すこし量を減らして穂肥を振りました。ですので、幼穂もすこし大きくなっていて1cmほどにはなっています。画像は稲の茎を縦にカッターナイフで切ったところです。
このあたりの「コシヒカリ」の慣行栽培ではこの穂肥をやる時期と量というのが、収量や品質に大きく影響しています。
菜の花の緑肥の栽培では、穂肥は無しですので、ま、大ざっぱにいうとお天道さままかせといえます。



先日、雨の降る前にあわてて播種した大豆が芽を出してきました。芽といっても、双葉はもともと大豆そのものなんですけどね。土の中で大豆から根が出てきて、その大豆を根が持ち上げてきて、土の上に持ち上げると、大豆は二つにパカッと分かれて双葉になります。要するに栄養たっぷりの双葉ですな。双葉の間から本葉が出てきます。


ところで、前回の15日の画像のことを誰も何にも言わないので、あれなんですが(笑)、あれは今日の青田の水彩画風の絵と同じ元画像を使ってゴッホ風に加工したものです。
「絵画カメラ」を使いだしてから、ちょっと画像を絵画風に変換するのにはまりかけています。「絵画カメラ」はもちろん簡単でいいのですが、「AutoPainter Express」というソフトもあって、これが楽しい。四つのモードがあって、一枚の写真から巨匠の雰囲気で絵を描き分けてくれるんですな。

* Aquarell:絵の具のにじみ、下絵の鉛筆などが再現された水彩画
* Benson: 印象派の画家・フランク・ベンソン風の絵
* Cezanne:ポール・セザンヌの後期の作品風
* Van Gogh:ゴッホの星月夜風。夜景に最適。

なんといっても、僕はゴッホ風が気に入っています。面白いです。で、さらに楽しいのが、その絵画風に変換するのが、コンピュータが一瞬で変換するのではなく、あれこれ実際に絵の具を描き加えていく様子が見えるようになっているわけです。だから時間はかかるのですが、まあ、絵が仕上がっていくのを見る楽しみがあるんですな。
できましたらマチス風、ピカソ風、ゴーギャン風、モネ風、スーラ風、ルノアール風、ロートレック風、ルソー風なんてのも作ってもらえると大変うれしいのだが。