現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

投票所で最初の投票者


長女が選挙権をもつようになって初めての選挙ということで、投票をしに帰ってきた。それであれこれ話をしているうちに、7時から投票できるのだが、投票所で一番最初に投票する人は、投票箱の中に何もはいっていないか確認をするらしい、という話をしていたら、
「ほんなら、一番にいってみるわ。」
「ほんまにか?」
「うん。」
すると父が「そういうの好きな人がいて、毎回選挙の度に一番に来る人もやあるらしいで」
「ほんなら何時にいったらええん?」
「ほんなこと、わしも一番に行ったことないでわからんがな。わからんけど、ほんなら6時半にいってみよか」
ということになって、長女と二人で6時半に家を出た。投票所までは200メートルくらいの直線道路なのだが、道に出てみると、お隣のMさんがすでに100メートルほど先を犬を連れて歩いておられる。これはいかん、Mさんに先を越されたかも、と話をしていたが、Mさんは投票所とは反対の方向へ曲がられた。やれやれと思っていると、今度は近所のKさんが50ccのバイクで後ろからやってきて、追い越していかれる。うわ、こんどこそ、いかん。Kさんのあのスピードと張り切り具合は投票所に向かわれるな、と思ったのでした。
ところが投票所の前にいってみると、われわれが一番でした。Kさんはどこへいかれたんや。時間は6時35分。硝子のドアの中ではすでに役所の方や立会人の方が何やら確認作業をしておられました。中から慌てて一人出てこられて、投票は7時からですので、もう少しお待ち願います。とおっしゃる。はい、と私は返事をしたが、長女もええ、もちろん待ちます、という顔でうなづいている。
6時55分に投票に二人こられて、我々の後ろに並ばれた。へへへ。あーた、こっちは25分も前から並んでるんですぜ、今ごろ来たって、一番にはなれませんぜ。と内心思ったが、長女が5分前でもよかったんや、という顔でこっちをみるのでありました。
6時59分45秒に中に案内された。7時になると、チーン!とリンが鳴って、役所の方、立会人の方が全員突然起立され、「只今より、投票を開始いたします。よろしくお願いします。」と声がかかって、皆さんが一礼されました。これにはいささかビックリする。長女が一番に入場券を渡すと、投票用紙を渡されて、候補者を記名し、投票箱の中が空っぽなのを確認すると、パチン、と鍵がかけられ、それから投票しておりました。これが選挙区、比例区で繰り返されて、投票後、長女はなにやら名前と住所を書いておりました。


さて。
長女は投票所から出てくるなり、ぷぷぷっ!と吹き出し、「なんなん、あの、チーン!って、ほんまでっか!?TVとおんなじやん!」と言うなり、また、ぷぷぷっ!と吹き出し、ゲラゲラと笑いだしたのでありました。「チーン!にはまいったわ。笑いをこらえるのに必死やったわ」と。


昼ご飯のときに、父が「投票して出てきたら、NHK出口調査があった」と言う。すると、長女は、「今度はその頃にいってみるわ」などと言って、またゲラゲラと笑いだすのでありました。
何がおかしいのだか、よくわからないのだが、ま、世の中、いろいろなことがあります。


午前中は、ポンプ小屋回りや道路の法面などの草刈り奉仕。その後は、穂肥をまく。
夕方から、午前中の草刈りの慰労の懇親会で一杯。


投票結果はもうすでにわかっているのだが、うーむ。と唸ってみるのでありました。