現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

10月なのに暑い

たまには読書もします

1日(火)
今日から10月。
衣替えなんだか、小学生とか、中学生も、高校生も、なんだか通学の様子をみていると、あまり変化がない。今日は暑かったしね。


そういえば、昨日の夜、長浜の市街へ出る用事があって、ちょっと空き時間があったので、喫茶店にはいった。ちょうど本を持っていたので、読みながら時間をつぶそうと思ったのだが、これが、ああた、読めませんのや。マイリマシタ。老眼鏡を持ち歩いていないので。いや、ぐっと手を伸ばしたり、眼をこすったり、遠くに本を置いて読んだンですが。喫茶店の人、笑ってただろうなぁ。


地域の役員の仕事で、あちこち回ったり、年貢を納めに回ったり。



2日(水)
「秋の詩」の出荷と作業所の中の整理とお米の色彩選別など。


昨夜テレビを見ていたら、元楽天の野村監督夫妻やら俳優さんやらアイドルやらが字を書いて、美文字を競うという番組をやっていた。司会は中居くん。美文字(びもじ)という言葉にもいささか驚いたが、字の美しさを競うという番組にも驚いた。それから僕が字の稽古のテキストにしていた『30日できれいな字が書ける ペン字練習帳』の中塚翠涛先生が番組の審査員だったのにも驚いた。いえ、でも途中まで観ていたのだが、野村沙知代さんの字が予選トップになったところあたりまで、でもその後、しらない間に居眠りしてしまっていたのでありました。驚いた割には、すぐ居眠りで恐縮です(笑)。だって、テンポが悪いというか、もっとチャッチャと進行してくれないと、こっちは風呂上がりのビールを楽しんでいるんだし、体のあちこちに疲労を抱えているんだから、へー、この人、こんな字を書くんだ、という興奮も冷めちゃうよ。貫地谷しほりさんの字がみられただけでも、よかったと言うことにしておこう。って、もうどんな字だったか、思い出せないけど。
いつだったか、以前に漢字の書き順のバラエティ番組があって、子ども達と笑いながら観ていたことがあったのだが、うーむ。手書き文字のブームなの?


で、今、『30日できれいな字が書ける ペン字練習帳』を散らかった机の上の下の方から探してきたら、30日のうちの、2日目で止まっていることを発見。三日坊主までもいかなかったことに、ちょっと驚いている。30日間続くとは思っていなかったのだが、しかし、二日目とは。中塚翠涛先生、ごめんなさい。ま、苦笑いですませておこう。うーむ。苦み走った笑いだぜ。うん?変な日本語だな。苦笑いと苦み走った笑いは別物だ。というか、苦み走った笑いというような笑いがあるとも思えないな。苦み走った、というからには、どこか引き締まった顔でないといけないからな。うーむ。ま、いやはやではある。とつぶやいておこう。
でもこの練習帳の表紙には“「ありがとうございます」をきれいな字で伝えたい”というフレーズが書いてあって、このフレーズにやられてこの練習帳を買ったのだと思います。
などとぐだぐだ書いていないで、三日目を練習しなさい。ということですな。


村上春樹訳の『恋しくて』少しづつ蒲団の中で読み進めているのだが、今日読んだペーター・シュタム「甘い夢を」を読んで、なんだか心がむずむずした。ペーター・シュタムはスイス人だそうで、原文はドイツ語らしい。若いカップルのなにげない話なんですが。
最後のところの中年作家がテレビ番組に登場して、「その二人は私に、自分が若かった頃を、私が結婚して子供をもうけたいと望んでいた女性のことを思い出させてくれました。人生というものについて、まだ何一つ知らなかった時代のことです」なんてコメントするんですが。なんだかすーっと二十歳の頃にもどされるような話でした。これ、いつ「ニューヨーカー」に掲載されたのかな?


そういえば、朝、犬の散歩につきあっているとき、草むらの中で、ムシャムシャと音がするので、レノン号も音のする方へ耳と鼻を向けたのだが、 観たら、ちょうど大きなメスのカマキリが、オスのカマキリを捕まえたところでした。写真も撮ったのですが、今回は載せません。メスのカマキリが交尾の後オスのカマキリを食べる、というのはファーブル昆虫記にも載っている話だそうで、僕もよんだ憶えがあるのですが、はっきりしません。最近の研究や観察では、必ずしもいつも食べられてしまうわけではない、ということのようですが。