現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

麦の追肥をしたりセメントをこねたり


20日(木)
今日は朝から終日、降ったりやんだり、雨でした。
午前中はあれこれ書類を作って農協に提出したり、お金の出し入れをしたり。

そういえば、2008年のQuincy Jonesの “75th Birthday Celebration live at Montreux 2008”というのは、発売当時ちょっと話題になって評判がよかったのだが、買えずにいました。
今日、ちょっとQuincy JonesYouTubeを検索したら、なんと上位でこのDVDがそのまんまアップされているではありませんか。ちょっとびっくり。で、そのまま二時間半ほど視聴してしまった。ま、書類の整理と水彩画描きなど、あれこれしながらだけど。
クインシージョーンズって、いつも思うけど仲間から人気があるというか、親しまれているよね。
天才音楽家、といえばまずもってモーツァルトということになっているけれども、もちろんそれに異論はありませんが、20世紀でいえば、僕はスティービー・ワンダーを第一にあげたい。もしジョンとポールだろ、とか、マイルス?いやエリントンだな、という人がいれば、もちろんそれに異論はないのですが。というか、どなたが誰をあげても異論はないのですが。


21日(金) 春分の日
朝から雨が降ったり、雪が降ったり、また晴れたり。
七尾山も小谷山も真っ白になりました。寒い一日でした。


中日新聞のコラムに歌人島田修三が文章を寄せていた。


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小津安二郎監督に『お早よう』という映画がある。昭和30年代半ば、東京の新興住宅地を舞台にした喜劇仕立てのホームドラマである。地味な小品だが、小津らしい細やかな人間観察や生き生きとした生活風俗の描写がいい。
主人公は、多摩川沿いの建売住宅に住む中学一年生位の兄と小学生の弟。兄弟はテレビが欲しくてたまらないが、高価だからサラリーマンの父親は簡単には買ってくれない。兄弟の不満のさざ波を軸として、高度経済成長直前の慎ましい都市中流家庭の小ドラマが展開する。
久しぶりに『お早よう』のDVDを見て、懐かしい場面に遭遇した。兄弟が早めの夕食を食べている。おかずは秋刀魚の干物と豚汁。毎日、その連続らしい。またかよ、と兄が小声でつぶやくと、聞きつけた母親がびしっと叱りつける。主人公と同世代の私は妙に懐かしかった。
当時の子供は、普段は美食などさせてもらえなかったのだ。食事に文句を言ったら、たちまち叱られた。映画でもそうだと思うか、父の夕飯はおかずが一、二品多かった。両親だけでこっそりおいしいものを食べていたようだが、そういうものだと思っていた。父だけではなく大人は別格な存在であり、子供には子供の分がある。それが生活文化として根付いていた時代を私は懐かしむ。
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僕の体験では、父や母だけ、夕食においしいものを食べていたという記憶はあまりない。両親ともに一日体を使って田んぼで働いてきた田舎の百姓の夕食と都会の中流家庭の夕食ではすこし違ったのでありましょう。でも「大人は別格な存在であり・・・」というのは、その通り感じていた。
今では、好き嫌いがあって、子どもの残したものを「なんでこんなうまいものを食わないのか」とぶつぶつは言いつつ、残したものを僕が食べているのだから、だらしがない。びしっと叱りつける、なんてことを、僕はいつからしなくなってしまったんだろう。


22日(土) 
朝の散歩の時に、白くなった山本山、虎御前山、小谷山、己高山、金糞山、天吉寺山(大吉寺山?)、大依山、七尾山、伊吹山、西から、北、東とぐるっと山々が真っ白でした。


午後からセメントとジャッキを買ってくる。
それから小麦の肥料も。



23日(日)
うちの辺りから眺めて、伊吹山の山頂から太陽が昇ってくるのは、いつ頃だろうか、とひと月ほど前に思ったりしていたのだが、それがどうも今日か明日か、ということみたいです。もちろん眺める場所によって違うのでしょうけれど。でも今朝は、伊吹山山頂の付近にだけ雲がかかっていて、日の出がもう少しはっきりしないんだなぁ。やはり明日か。一本隣の田んぼ道に朝早くから車が二台止っていて、二人の男性がなにやら話しながら東の方を見ていた。どうも伊吹山山頂からの日の出写真を狙っていたカメラマンのようだった。二人で「あの雲がじゃまだなぁ」などと話していたのではないかと思われます。
今日は風も穏やかで温かな一日となりました。気温もぐんぐん上がったんじゃないかな。



朝の散歩の後、ちょっと葉が黄色くなっているかなという麦の圃場が三枚あるので、追肥する。父が昔から「麦には彼岸までに肥料をやれ」と言われてるんや、と話を聞く。彼岸は昨日でしたな。いやはや。


で、この春は時間を見つけてトラクタを入れる小屋を建てよう、とを思っているのですが、ま、あれこれ考えた末に、単管を使って自分で組み立てることにしました。今日は基礎工事というわけにもいかないので、ペール缶に単管を入れるジャッキを入れてセメントで固める、という作業をしました。すでに砂利も混じっていて、水を加えればいいというだけのインスタントセメントをスコップで練りに練り、耳たぶの柔らかさ(?)に仕上げて、ペール缶にセメントを詰め、適当なところでジャッキをセメントに埋めました。
13個のセメントの詰まったペール缶やら一斗缶ができ上がりました。スコップ仕事は疲れますなぁ。9時過ぎから始めて、途中、昼食やセメントの買い足しにいったりして、でも午後3時過ぎぐらいまでかかりました。腰が痛ーい。


で、もって夕方には、奥さんの車のタイヤをスタッドレスからノーマルに交換。これでうちの車のタイヤはすべて交換終了。
そんなこんなで、今日はいささかグロッキー。グロッキーになっていると、どこからかドロンジョ様が登場したりして(笑)。