現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

チェーン除草の試運転など


24日(土)
今日は朝から終日、風がなく穏やかな天気。暖かくというより暑く、初夏の陽射し。
朝飯前に、湛水直播の田んぼに一昨日、水を入れたのだが、漏水もないみたいなので、昨夜から水を少し入れて満水にし、除草剤を投げ込む。
湛水直播、要するに苗代を作らない直播きは、大いに省力化できるのだが、この除草剤に頼らなければならない技術というのが、難点ですね。


で、朝食の後は、古い田植え機を改造して、移植部分を取り外した機械に、去年まで、僕が田んぼの中を引っ張って歩いていたチェーン除草機を取り付けてみる。


自作のチェーン除草機はL字のアングルに60cmの鎖(チェーン)を取り付けただけのものなんだが、僕の工夫はこの60cmのチェーンを簡単にループ状にして30cmのチェーンにもできることです。うーむ。これは特許がとれるぐらいの工夫ではないですか(笑)?
60cmの一本のチェーンよりループにした方が、より土をズルズルとしますから効果が上がるわけです。ただその分、植えたばかりの苗にも負担がかかるので、去年までは一回目は60cmの紐状で引いて、二回目、三回目は30cmのループにして引いていたわけです。


でも今年は一回目のチェーン除草の時期を田植え後5日にしました。これは去年「湖北地域における無農薬米の実態調査」をまとめられた普及所の楠田さんの助言に従うことにしたのだ。「最初の除草は田植え後五日で。」と何度もおっしゃっていましたので。去年までは一週間後から10日後から始めていました。
要するに、最初期のうちに雑草を抑えることが大事だということですね。それで今年は最初から30cmのループにしてやってみることにしたのです。


今回はちょっと動画で記録してみました。
まずこれは、田植え機の改造車に去年のチェーン除草機をとりつけて、田んぼに入る前に動かしてみたところ。
うーむ。ちゃんと動いているぜ(笑)。

でもって次は、実際に五日前に田植えしたばかりの「秋の詩」の小さい田んぼに入って動かしてみたというところ。運転しながら後ろを振り返ったら、こんな具合です。大丈夫かぁ?

と心配しながら動かしていたら、お隣の農家TさんちのK君が通りかかったので、さっそく様子を見にきてくれた。「田植え後、まだ日が浅いので、土が軟らかく、意外に荒れませんね。苗のすぐそばを車輪が通っても、土の軟らかさが苗が倒れたり動いたりするのをカバーしてますね。」などと観察してくれる。しかし、今回は一回目だが、一週間おきぐらいに、この作業を三回か四回繰り返すことになるので、この先どうなるか、わからない。いやはや。
「ちょっと五分ほど時間あるかな?この携帯で様子を撮ってくれへんかな?」とiPhoneを渡すと「いいですよ。」と一往復分、ビデオ撮影してくれた。動画は3倍速になっています。実際には苗を踏まないように、倒さないように気を付けながら、ゆっくり機械を動かしています。

さて、ゆっくり動かしているのだが、なんだかずいぶん倒れている。だいたいこの土の中には菜の花がごっそりすきこまれているので、ループのチェーンを引くと、チェーンにあれこれ引っかかってくるのですな。この引っかかってくるあれこれが、また苗を痛めつけるかのように倒していくのですが、田植え後五日でしっかり新しい根を張りだしているので、そうそう抜けてしまうことはないようです。
ああ、私はこの無農薬の苗を鬼のようにしごきながら育てる教官のようです。昔、そんなドラマがありましたな。くーっ、厳しく立派に育て上げるぜ。


と、小さい田んぼなので、すぐに一面、一回目の除草を終える。で、次はもう少し大きい田んぼへ移動して作業をする。
作業をしながら、「こんなきれいに田植えしてある田んぼが、こんなんになってしまいました。」とブログに書かねばならんのかな?とか思いつつ、さて、どうなるんだろう、と心配すると笑えてくる性分の私は、大きな田んぼの真ん中で除草機に乗りながらニヤニヤと笑ってしまっているのでした。


午後は、トラクタにドライブハローをつけて「尻踏み」作業を開始。相撲中継のラジオを聴きながらの作業だ。遠藤を応援しているのだが、稀勢の里も実は応援している。それは彼が充分に実力がありながら、性格的に格闘技には向いていないような気がしているからだ。いわゆる、なんとも寡黙で上品なのだ。それは昨日の白鵬戦の負け方に如実に出ているような気がする。僕に言わせれば、白鵬はズルイ。そして強い。あの一番は、稀勢の里が突っかけたとラジオでも話していたが、僕があとからテレビで観た感じでは、白鵬は、稀勢の里をじらしてますよね。要するに駆け引きです。当然、勝負事には駆け引きはあるわけで、稀勢の里はアマちゃんだったわけだが、そういう上品でアマちゃんの稀勢の里を、なんとなく応援したくなるんだな。ここ一番、という、肝心なところでは勝負に負けている、実力ある大関


えーっと、それから今日は、春から高校球児になった次男の練習試合があったそうなのだが、そのBチーム戦の第二試合に次男が代打で使ってもらっって、センター前にヒットを打ったらしい。うーむ。


25日(日)
今日は地域の運動会。天気が良すぎて暑い。半袖のTシャツを着たので、腕にずいぶん日焼けをしてしまった。うちの組は、11組中4位の好成績。夕方から懇親会。