現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

「尻踏み」の日々も終わる


26日(月) 昼前から雨
午前中はお米の精米など。
午後は竹箒を分解して、チェーン除草機にかわる竹箒除草機をあれこれ思案(笑)。


27日(火)
雨上がりの朝。お昼前から陽射しも出る。


終日、「尻踏み」作業。


半藤 一利『恋の手紙 愛の手紙』 (文春新書) をそういえば読了していた。もちろん枕頭本で、寝る前に蒲団の中で読んでいたので、この時期、読了に時間がかかりましたが、本来、たぶん、半日で一気に読むべき本です。


文豪のラブレターやら家族への手紙。まさか芥川も太宰も谷崎も漱石も鷗外も、自分の私信がこんなふうに公開されてしまうとは思っていなかったのでしょうな。書簡については、全集に収められているものは、何度か読んだことがあるのだが・・・。
藤沢周平の書簡も全集に収められていましたが、しみじみ良いものでした。しかし恋文に関するものは、それが文豪のものであっても、おもわず「あほらし」と笑ってしまいますね・・・。
坂口安吾のことも少し出てくるのだが、そういえば、坂口三千代の『クラクラ日記』がなぜか未読であることを思い出す。安吾は大好きで、小説もエッセイもだいたい読んでいると思うのだが、ここ10年くらいは再読というか、読んでいないことに気がついたりする。
角川文庫はもちろんですが、学生の時、古本屋さんで冬樹社の『定本坂口安吾全集』のうちの数巻を見つけて買って読んだのですが、カッコいいんだなぁ。しかし、この歳になっておもうには、もし実際に身近に安吾のような人間がいれば、嫌だったろうなぁ。ヒロポンに酔ってたりするからなぁ。付き合いたくはないですなぁ。でも文章は、すばらしく、力があり、激烈で、カッコいいです。
何が激烈って、夏は一日に何度も水風呂に入りながら、小説やエッセイを書いているんです。ええ、戦後すぐの頃なんですが。マネして一度、水風呂に入ったことがあるのですが、あーた、戦後生まれの人間は、水風呂なんて、なかなか入れませんぜ。プールじゃないんだから。水道から出る水はそこそこ冷たいし、体のどこもかしこも、きゅーっとなってしまうんですから。体は冷えます。汗は引きます。まちがいなく。でもなかなか家の風呂で、水を張って、入れませんぜ。ずいぶん疲れたのを覚えています。 

28日(水)
朝からよく晴れた。気温もぐんぐん上がって、長浜は最高気温が28.9℃だったらしい。
終日、「尻踏み」作業をしていたが、トラクタ作業なので、キャビンの中でエアコンを効かせているので、トラクタを動かしている時はいいのだが、降りて、馬鍬で四隅など、ちょっと手直ししていると、汗が吹き出たことです。


日没の頃、田回りをして、あちこちの田んぼに水を入れる。


今日で、「尻踏み」作業も終えたが、田植えは明後日からの方がいいかも。風が心配だが・・・。


ラクタで、ラジオの国会中継予算委員会集団的自衛権の集中審議というのをを聞きながら運転していたのだが・・・。憲法解釈を一内閣の閣議決定で、簡単に変更できてしまうことのへの違和感がとても強いのだが、それ以上に、一日、国会中継を聞いていた感じでは、野党も半分ぐらいはなんだか賛成していることにも、大いに違和感。