現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

田植えと「尻踏み」の日々とバタバタと口伝


8日(金)
 朝からバタバタと田植え準備。午前中は田植え。これで最初の「コシヒカリ」が一段落。でもすぐ「秋の詩」の苗が伸びてきて「植えてくれぇ!」と言い出しそうな気配です。
 午後は長男が「尻踏み」に出てくれて、僕は母に頼まれたサツマイモの苗を植える畑で畦畔の草かを刈ったり、トラクタで土を起こしたり。
 その後歯医者へ。そして田回り。
 晴れて気持ちのいい天気だったが、午後から少し風が出る。


9日(土)
 長男が「尻踏み」に出てくれたので、僕は畔塗り機を水洗いして格納。
 ここでふっと12日が直播きの機械を借りられる日だと思っていたけれど、それが11日の間違いだったと気づく。やれやれ。11日といえば月曜だ。ということは今日には「尻踏み」をしておかねばならない。うーむ。ちとまずい。頭の中で描いていた計画が崩れてしまう。
 というわけで、長男に今「尻踏み」している圃場が終わったら、午後は直播きの圃場の「尻踏み」をするように連絡。といっても長男も昼食をとらねばならないし、今季初めて「尻踏み」をやってみることにする。ま、慣れているのでいいのだが、トラクタで圃場にはいって、「こなし」からずいぶん時間が経っているので、土が締まって、なかなかタイヤのあとが消えないことだ。「米づくり、飯になるまで水加減」という口伝があるのを思い出す。やれやれ、これもちょっと弱った。ま、でも仕方がない、時間がかかってもゆっくり丁寧にやるしかない。
 で、昼食を食べ終わった長男と交代。今度は僕が昼食をとる番です。このあたりから雨が降りだす。
 遅い昼食を食べたあと田んぼに出ると長男もタイヤのあとを消すのに苦労している。ま、しかしゆっくりやるしかないのだ。僕は風で吹き寄せられたクズをすくい上げたり、消えないタイヤ痕を鍬でくずしたり。雨ガッパでなくてウインドブレーカーでの作業なので、じわじわと雨がしみてくるぜ。
 ま、最後の一枚が残ってしまったが、仕方がない。明日、早起きしてやるしかない(笑)。
 「米づくり、飯になるまで水加減」という口伝は長男にも教えてやらないといけませんな。一子相伝というものではありません。米づくりをしている百姓なら誰でも知っていることですけど(笑)。


 ああ、また机周りが散らかってきている。
 ほんとなら雨で休んで整理整頓と掃除をしたいところだが、苗の生長がそれを許しませんので、バタバタと田んぼに出ます。明日も雨の予報だけれど、「尻踏み」ならなんとかできそうか。