現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

バッハの「無伴奏チェロ組曲」が鳴る

tsujii_hiroaki2014-12-25

午前中は次女が試験を受けるというので、その送り迎え。「出来たか?」と聞いたら「ぜんぜん、あかん。」とのこと。やれやれ。
帰りに、本屋により、うどん屋による。


午後はあれこれ配り物。それから作業所の整理と掃除。


バッハの「無伴奏チェロ組曲」はヨーヨー・マで知りました。1997年に出た二回目の録音のやつ。なんでまたこんな二枚組のCDを買ったのか、わかりませんが、多分、グールドの演奏でバッハに興味を持ちだしていたんだと思います。これがまた素晴らしい演奏で、当時、何度もCDを鳴らしていました。もうこれで充分というような気持ちがだったのですが、ロストロポービッチを聴いてみると、これがまた、あーた、素晴らしいんですな。DVDを買ったので、ロストロポービッチの解説がついています。ロストロポービッチは6つの組曲の演奏の前に、それぞれ解説をしてくれています。しかもピアノを弾きながら。
例えば。
平均律クラヴィーア曲集のプレリュードとチェロ組曲のプレリュードを弾き比べて、その共通点を話してくれたりしています。「バッハの音楽の美しさと独創性は、これらのプレリュードにメロディがない点です。あるのはテクスチャーと構成とリズムのみ。リズム、形式、色彩。メロディは必要ないのです。それがバッハの判断でした。彼の作品で重要視されているのは、本質的な構成と手法、そして調性による色彩感。無理にメロディを求めるのは、愚かなことです。もし必要なら、バッハ自身が美しいメロディをつけたでしょう。」などと。
昔、流行ったハウスミュージックやユーロビートとおんなじ?(笑)


で、今日はヨーヨー・マロストロポーヴィチを聴いていたのだが、ふと思い立ってiTunesでミーシャ・マイスキーを、Amazonでオフェリー・ガイヤールをそれぞれクリックしてしまった。早速、これも二度目の録音というミーシャ・マイスキーを聴いてみたら、これまたすごくいい。二度目の録音ということで、なんだか余裕もある。もう一つのオフェリー・ガイヤールもCDはまだ届かないが、YouTubeで最初のプレリュードを見つけた。これもまたすごくいい。明るくて伸びやか。素晴らしい。
というわけで、朝から、僕の部屋や車の中では無伴奏チェロ組曲が伸びやかに響いているのでありました。
次女に、車の中で「どうよ?」と訊ねたら、「ビオラ?」「チェロ。ビオラより大きく、コントラバスより小さい。」「ふーん」と申しておりました。