現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

草刈りの一巡とナガコガネクモ


12日(水)
午前中、畦畔の草刈り。大汗をかく。
昼寝の時間をけずって、散髪に。ちょっと込んでいました。昨日から込みだしたとのこと。みんなお盆に向けて散髪。
午後、畦畔の草刈り。大汗をかく。
ちょっと前なら、19時くらいまで、仕事ができたのだが、だんだん、日の入りが早くなってきているのを感じる。
地球やら太陽の動きは、寸分の狂いもないわけで(というか、宇宙の動きに合わせて時間が刻まれているのだが・・・。)、やっぱり立秋を過ぎると、あちこち確かに秋の気配を感じますな。こういうことに敏感になりつつあるのが、オジジになりつつある証拠かも(笑)。


13日(木)
午前中、畦畔の草刈り。大汗をかく。
えー、ここ数日間、穂肥やミネラル肥料の散布も重なったけど、なんとか、畦畔の草刈りが一巡する。もっとも一番最初に刈った畦畔からは、またもや、頼みもしないのに、いろんな草が伸びてきているのだが・・・。とりあえず、うれしい(笑)。


動物でも昆虫でも植物でも、観察すればするほど、やつらは自分の子孫を残す、自分の遺伝子を残す、自分の種(しゅ)の維持、そういうことを第一義に生きているということが痛切に感じられるんだなぁ。人間だけが種というよりは、個の幸福感を第一義に生きているようなわけで。だから“人類は甘いぜ”と他の生き物から言われているような気もする。“甘い生活”を送っているから、何か一つ判断を間違うと種の維持なんてできなくなってしまうような気がしてならない。兵器として使えばもちろんだけど、“平和利用”などという甘い認識で、発電に使っても、「核」というのは、その最たるものではないかな。だって、放射性廃棄物の安全な処理の仕方さえ、わかっていないんだから。


田んぼにナガコガネグモを何匹も見つける。iPhoneはこういう小さな生き物の接写が苦手だけれども、なんでもiPhoneで撮る主義の私としては、今日も今日とて、クモにiPhoneのレンズを向けてみた。
辻井農園のお米を買ってくださっている奥様方のなかには、この手の画像が苦手の方もおられると思うので、お米の販売の一翼を担っているブログに虫やクモやカエルの写真を大きく載せることには、いつもちょっと抵抗を感じるのだが、やっぱり美しいものはご紹介したい(笑)。
自然の循環や食物連鎖のなかで、田んぼにはたくさんのクモが暮らしていて、たぶんイネの害虫もたくさん捕まえて食べていてくれているんだと思うので、紹介したいのです。美しい!よく見ると、足にたくさんのトゲトゲがありますな。
地球上でもっとも進化したのは人類ですが、最も繁栄しているのは虫です。繁殖スピード、進化のスピード、適応能力、なにをとっても人類の比ではありませんし、種類、数も圧倒的です。
そういう虫を食料に選んだクモもまた圧倒的です。田んぼにたくさんのクモが暮らしていることはもちろんですが、あたしなんぞ、毎朝通る犬の散歩道で、毎朝のように、クモの巣が顔や頭に引っかかっています(笑)。それぐらいクモも一生懸命ですわ。巣が壊されても壊されても、次々とクモの巣は張り続けられています。


僕が最初にクモに興味をもったのは、地グモというかトコトコグモと呼ばれていましたが、家の縁の下というか敷石なんかに袋状の巣をつくるクモでした。小さいころ、よくあの袋をゆっくり引き抜いて、中から地グモ(トコトコグモ)を出すのがおもしろかったのです。最近はしかし、トコトコグモも観ないなぁ。


うーむ。新しい基準が作られて、その審査に合格した原発が再稼働しはじめたとのこと。いいのかな。
電力は余っているし、電力会社は黒字だし、放射性廃棄物の処理はどうしたらいいのか決まっていないし、アンケートでは国民の半数以上が再稼働に反対だし、審査の基準が絶対に安全だとはいいきれないと審査の担当者が言っているし、再稼働の責任者はだれなのかわからないし、・・・。いいのかな。


明日は弟夫婦が帰省する。うちもやっとお盆モードになります。