現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雨の合間に稲刈りと吠えるゴーヤと朝顔


6日(日)
雨が降るという予報だったが、お昼前後に雨に。それから夕方と夜に雨。
午前中は稲がぐっしょり濡れているので、稲刈りはできないので、米の出荷をしたり、中晩稲の「秋の詩」の圃場の尻水戸を切ったりする。
午後は雨となり、籾擦り。出荷して、また籾擦り。
夕方、乾燥機に火を入れようとしたら、「バーナー異常」が表示されて、火が消えてしまうトラブル。やれやれ。最低張込量ラインまでしか籾の量がないので、それが原因だろうか、と考えてみたり・・・。取り扱い説明書を出してきて、トラブル解決のページを読んでみても、うまくいかない・・・。


7日(月)
昨夕、農機センターに電話しておいたので、一番にK君が来てくれる。どうも乾燥機のバーナーの炎の様子を監視しているセンサーのレンズが埃で汚れて、感度がなくなっていて、炎が点いているのに、点いていないと判断してしまって停止させてしまっていたようです。奥からセンサーのレンズを取りだして、やわらかい布で拭いてもらったら、感度回復。調子よく燃えるようになりました。やれやれ。
さっそく乾燥開始。


午前中は昨日の雨で、ぐっしょり濡れていたので、稲刈りは無理なので、田んぼ道の法面の草刈りに出動。草刈りをしていたら、一台、コンバインがゴロゴロと田んぼにやってきて、稲刈りをしはじめるではないですか。これは、草刈りしている場合ではないと、草刈りの一段落したところで、取って返し、お昼から稲刈り開始。ギュンギュンと稲刈り。


稲刈りしたものの、まだ乾燥機は乾燥中なので、作業所の軒下に籾をひろげて、乾燥が仕上がるのを待ってみたり。暗くなってから、乾燥が終わったので、夜、軒下にひろげておいた籾を乾燥機に箕で入れたり。


画像は、グリーンカーテンのゴーヤだが、なんだか怪獣が吠えているようにも見えるし、子どもに見せたら、金のシャチホコのようだとも言っていた。


そういえば、朝顔といえば、『源氏物語』20帖の朝顔の巻というのがあって、今は青空文庫で与謝野晶子訳が読めますな。でも晶子訳は、もうひとつわかりにくい。ムードはあると思うのですが。などと書きつつ、源氏物語はつまみ食いをするようにしか読んでいないので、あれですが。


     「見し折りのつゆ忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらん」  光源氏
     昔お見かけした時のことが忘れられません。朝顔の花の盛りの美しさは過ぎてしまったのでしょうか


     「秋はてて霧の籬(まがき)にむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔」  朝顔
     秋も終わり、露のかかった垣根にまとわりついて、あるかなきかの姿に色あせ盛りをすぎた朝顔であることです。


うーむ。朝顔の君は光源氏にも愛されていたんだが・・・、婚期を逃して、そのまま出家したんでしたな。うーむ。ま、そういうこともあるでしょうな。
しかし、光源氏が久しぶりに会いに行くと、御簾越し会わしてもらうこともできないで、南の端の座敷の席が用意され、女房が応接に出て、言葉を取り次ぐという様子で、冷たくあしらわれたとはいえ、なかなか不躾な歌を詠んでもたせたものですな。


与謝野晶子はこの朝顔の巻に「みづからはあるかなきかのあさがほと言ひなす人の忘られぬかな」とつけています。若者の初々しい恋ではなくて、中年の大人ということになっていますが、このとき源氏は32歳。朝顔の君は二つ年上で34歳。あははは。なんだかねぇ。