現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

銀杏ととろろかけご飯


27日(水)
精米したり、事務仕事をしたり、うだうだしたり。


28日(木)
精米したり、事務仕事をしたり、うだうだしたり。


TPPを担当していた大臣が政治とカネの問題で辞任するという記者会見を、ちょうど車の運転をしながらラジオでずっと聴いていた。
甘利明氏には『車谷長吉の人生相談 人生の救い』をご一読なさることをオススメいたします。朝日新聞に掲載された人生相談なので、ひょっとすると読んでおられるかもしれませんが、すでに読んでおられたら再読をオススメいたします。
「破綻して、職業も名誉も家庭も失った時、はじめて人間とはなにかということが見えるのです。」「そうすると、はじめて人間の生とはなにかとういことが見え、この世の本当の姿が見えるのです。」
政治家にとって、”人間の生とはなにかとういことが見え、この世の本当の姿が見える”ようになれば、国民の支持は間違いないです。政治家として志をおもちなら、議員も辞めてお言葉通り一から出直して次の選挙で自身の志と器を国民に問われたらよろしいのに。それが「政治家としての矜持」ということではないか。と個人的には思うのだが。



午後、どういうわけか台所で銀杏を見つける。フライパンで炒ってみた。


29日(金)
朝から雨。終日、雨が降り続いて、田んぼに残っていた雪も融け、秋起こしした田んぼも、稲株の残った田んぼも、麦の圃場も、水でだんぶり。
事務仕事とうだうだ。農協と銀行と市役所を回る。


お昼に冷蔵庫の奥で見つけた長いもをすり鉢ですり下ろして、とろろかけご飯をつくってみた。ご飯には麦が少し混じっているので、「麦とろ」なのかなぁ、と思ったのだが、「麦とろ」と「とろろかけご飯」の違いは、どこにあるのか。そんなことはさておき、むちゃくちゃおいしかったです。


高浜原発が再稼働された。
誰にも責任がとれないような大きな事故がおこって、今なお大変な思いをしている人がたくさんいるのに、今なお放射能が漏れ続けているのに、放射性廃棄物処理の問題もなにも解決していないのに、事故の補償も終わっていないし、要するに何一つ事故後の処理が解決していないのに、新しい安全基準に適合したかのように装って、発電所の工事はまだ完成していないし、避難計画も机上のものでしかなく、避難訓練も一度もないままに・・・。それでもまた次々と再稼働していくのか。


1月18日付けの日本農業新聞の記事。なかなか完全に「農を資本主義の外へ」出すことは難しかろうけれど、地球が人間だけのためのものではない、ということは忘れないようにしなくてはいけないような気がする。