現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

『インデペンデンス・デイ』を観たことと「一隅を照らす」

ローランド・エメリッヒ監督『インデペ

朝、ラジオを聴いていたら、夏休み向けの読書の薦めとして、高橋源一郎ハインラインの『夏への扉』を紹介していた。僕も大好きな名作だ。高橋源一郎と趣味があったようでうれしいが、ま、誰もが認める名作ですからね。山下達郎にも『夏への扉』がありますな。


午前中は雨で、家にいて、ローランド・エメリッヒ監督『インデペンデンス・デイ』(1996)をiTunesで観る。ま、ちょっと雑な映画だし、ばかばかしいが、楽しめました。なかなかテンポがいいのがヒットの理由だろうなぁ。でもなんだな宮崎駿の『天空の城ラピュタ』でもあるな(笑)。20年前の映画かぁ。
この映画にもビル・プルマンアメリカ大統領役で活躍するんだけど、昔、『エアフォースワン』というハリソン・フォードアメリカ大統領を演じた映画があって、あまりの大活躍にいっそ本当にハリソン・フォードに大統領になってもらったらどうだ、という話が出たという噂を聞いたのだが、ビル・プルマンでは本当に大統領にという声にはならなかっただろうな。そういう気がする。1996年、1997年、当時のアメリカ大統領って、ビル・クリントンなんですな。その前がブッシュ。なるほど。


午後はまだ雨が降ったりやんだりしていたが、草刈りに出る。日没まで頑張ってみる。


今朝の中日新聞の滋賀版にうちの子どもの記事が写真入りで出た。ビックリだ(笑)。記事についてはなかなか微妙な(笑)内容だし、本人もどう思っているかわからないし、ここでは紹介しない。
「一隅を照らす」という言葉があって、比叡山に上ると書いてあったり,石に彫ってあったりします。比叡山を開いた伝教大師最澄の言葉です。高校の時の日本史の授業で習ったのか、資料集に載っていたか、言葉は知っていたが、なかなか難しい言葉でよくわからなかった。だいたい「照らす」の主語がよくわからないのだが、なんとなく僕は最初、仏とか仏教が一隅を照らすのかと思っていたけど、そうではなかったんですね。僕のような百姓が最澄の言葉を解説するのもおこがましいが、あえて主語を考えるのなら「世の中の普通の人、市井のなかで暮らす人、ひとりひとり」ということになるのでしょうか。


(とここまで書いて、ネットで「一隅を照らす」を検索したら、最澄は「照于一隅」ではなく「照千一隅」と書いたのだ、という説も載っていて、驚くというか慌てている。「照千一隅」は「照千里守一隅」の略で「一隅を守り、千里を照らす」と読むのだそうですが、これでは、意味が反対というか、まったく違ってくるから。ま、それはさておき。)


その中日新聞の記事を読みながら、僕は「一隅を照らす」という言葉をふっと思い出したのです。人それぞれに役割というか(使命のようなもの?)があり、それぞれの持ち場で頑張って仕事して暮らしていく、全力を尽くす。その小さな灯というか輝きが、世の中全体を明るくしていく。なにか子どもに教えられたような気がして、ま、田んぼ仕事を真面目に誠実にやろうと思った次第。ま、あたり前のことなんだが。


ネットでいくつか検索してみてわかったことは、この「一隅を照らす」という言葉は、日本の中小企業の社長さんたちにすごく人気のある言葉であるということ。なるほどなぁ。