現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

空豆の発芽の図と『ソロモンの偽証』

成島出監督『ソロモンの偽証 前編・後

9日(水)
朝から晴れたり曇ったりですが、風が強くて冷たくて、外で風に吹かれているととても寒いぜ。
午前中はあれこれ発送の準備など。
午後は事務仕事。パスワード付きのExcelの書類なのだが、Windowsマシンでないと開けられないので、ちょっと苦労する。あとは田んぼの見回りなど。


昨日の写真で空豆の芽が出てきた写真をあげたのだが、ちょっと不思議な感じを持たれた方もおられるのではないだろうか。そうでもない?
大豆は覆土が3cm位になるようにします。大豆は大豆の種が半分に割れて双葉になるんです。つまり播種すると根だけがでてきて、種を持ち上げ、持ち上げた種が半分に分かれて双葉になります。ですからあまり土に深く播種すると大きな種が持ち上がってこないので、芽が出ないことになるので、大豆は深く播種するのは厳禁です。僕も一度失敗しています。
空豆は大豆とは違う芽の出し方をします。僕も最初は大豆のように発芽するのかと思っていました。でも大豆よりも種(実)が大きいからでしょうか、空豆は自分の種(実)を持ち上げることはしないんですね。空豆をよく観ると黒いところがありますが、アソコを下にして、土に半分差し込むようにします。すると、しばらくすると空豆は大豆のように二つに割れたりしますが、その割れ目の中から芽を出してくるのです。おもしろいと思いました(笑)。菜の花(ナタネ)と同じ方法ですね。ということは大豆の種がそのまま双葉になるというやり方が珍しいのかな。
でも図にして考えてみると、空豆は種が持ち上がってきて双葉にならないだけで、種が二つに割れて間から本葉が出てくるしくみはまったく同じですね(笑)。でもって双葉になろうがなるまいが、そこから養分をもらいながら芽や根を出していくんですね。うん、同じだ。


10日(木)
事務仕事をしたり、用事でお隣の米原市まで出かけたり。長浜市平成の大合併で大きな面積の市になったのだが、なんだか久しぶりに長浜市から出たような気がする。うん?そうでもないか。


成島出監督『ソロモンの偽証 前編・後編』(2015)を一気に観る。前編が二時間。後編が二時間半という長い、長い映画ですな。原作も3部になっている長い小説らしいので、仕方ないのだろうな。原作は宮部みゆき。たぶん小説で読んだ方がおもしろいような気がします。やっぱりいろいろ書き込んであると思うので。映画の方は、長いけど、まあ、なんだろう、脚本がもう一つなのか。あ、でもあの新人賞をいくつもとった藤野良子さんの演技は、たしかに、素晴らしかったような気がします。目がいいね。


米国の大統領選挙が終わって、「TPPの協定から離脱する」と言っていた人が当選したので、どうやらこれでTPPはつぶれそうで、よかったね、とおっしゃってくださる方もおられるのだが、どうだかなぁ、なぜTPPから離脱するのかというと、それは米国にとって不利益だと思ったからですね。要するにあの協定はグローバルな大企業にとても有利な協定だから。米国にとってあらゆる面でもっと有利な協定を提案してくるのではないでしょうか。そういうときにきちんと対応できる政府であってほしいです。