朝起きたら、青空で、犬と散歩に出ているうちに陽射しが出てた。麦の圃場を見てみると、穂が出かかっていた。茎というか葉っぱが丸まっているのだが、太くなっていて、中に穂が入っているのがわかるものもある。この状態を「穂ばらみ期」と言います。穂をはらんでいるんですな、そのままです。で、その丸まった葉がほどけてきて穂が見えてくると出穂です。まだ出穂しているのは少なかったですが、天気が続けば、すぐにみんな出穂すると思います。ありがたいことです。大きな穂になって欲しいです。
午前中は、五月二十日ごろに田植えする予定の「コシヒカリ」の播種。計算してみたら、ちょっと厚播きだったようだ。でもたぶん問題にはならないような気がする。
午後は「こなし」作業。トラクタを農道に上げたら、ちょうど日没間近。
田回りをしているうちに日没になり、西の空が赤く染まりました。ふっと隣村を通ったら、桜がほぼ満開に咲いていた。ソメイヨシノではなくて山桜だと思います。葉も一緒に出ていたのだが、すでに日没なので細かいところはよくわかりませんでした。ライトアップされているわけでもないのですが、日没後の闇が漂い出す時間帯にボワッと桜の花が浮かんでいて、美しかったです。隣村にこんな桜があったとは!
いなにわ/せきしろ『偶然短歌』(飛鳥新社)読了。なるほど。おもしろく楽しめました。先日、軽トラに乗っていてラジオを点けたら、高橋源一郎がこの本を紹介していました。最後の3分ほどしか聴けなかったのですが、おもしろそうだったので、アマゾンでクリック。いなにわさんというのはコンピュータのプログラマーなんですね。それで文章中から五・七・五・七・七というリズムをもつ文章を抜き出すというプログラムを作ったのですね。
で、まあ、なんでもよかったのかもしれませんが、ウィキペディアというネット上のいわゆる百科事典的な文章をこのプログラムに読込ませて、五・七・五・七・七というリズムを抜き出させてみたそうなんです。数時間待っていると、コンピュータは5000首の偶然短歌を見つけ出してきたそうなんですな。その5000首から、せきしろさんが100首選んで、コメントをつけたのが、この本です。
100首あるのですが、帯で紹介されているものだけ、僕も紹介しておきます。
柔道部・バーレーボール部・卓球部・ハンドボール部・吹奏楽部
「一宮市立北部中学校」より
正しいが、人々が持つ宇宙への夢に対する配慮に欠けた
「冥王星」より
小説を書き始めるが、そのことで,大事なものを失っていく
「ケータイ小説家の愛」より
ブリティッシュ・ビートに強く影響を受ける一方、堺正章
「ザ・スパイダース」より
偶然に五・七・五・七・七というリズムをもつ文章を抜き出しただけなんですが、なんだか、おもしろです。