現代田んぼ生活 辻井農園日記

滋賀県の湖北地方で完全無農薬有機栽培米の「コシヒカリ」と「秋の詩」と「みどり豊」を作っている辻井農園のブログです。安心して食べていただけるおいしいお米をつくっています。

雑草をすきこんだこととひとり生えの西瓜をいただくこと


今日もなんだか蒸し暑い一日でした。ここ一ヶ月ほどの長浜市の最高気温と降水量のグラフを作ってみましたが。それより今日は長浜市、1.5mmの降水量が記録されていたんだけど、降った?まあ、長浜も広うござんすから。って、このデータって昔から虎姫のデータだと思うんだけどなぁ。
こういう気象だとグラフの目盛りのとりかたもむずかしいです。今月に入って最高気温の目盛りも37℃までに上げたし、先月の西日本の豪雨で降水量も一日に170mmも降るような目盛りになっているが、それぐらい降ったのだ。その後は台風12号でもあまり降らなかったので、こんなグラフになってしまっている。次回、このグラフを作るときには目盛りを変えなくては。


午前中は精米など。午後は落ちてしまっていたトラクタのロータリーの爪のボルトが届いたので、ボルトを付け直して、大豆の播種ができずに放っておいた圃場の草がずいぶん伸びてきたので、ロータリーですきこみに出る。草は伸びてきているし、土は乾いて土ぼこりが盛大に上がるし、・・・。31年度は水稲を作付けするので、雑草の中にクサネムを見つけると降りて抜いて圃場の外へ出す、という作業も加わる。
作業を終えてロータリーに絡みついた草をとり、圧縮エアでエンジンルームやエアフィルターやらラジエーターの土ぼこりを払う。去年から今年と農機のトラブルが続いている。まあ購入後7年、8年と使ってきて法律上、減価償却したという農機が増えてきているのが、第一の理由だが、僕のメンテナンス不足というのも理由のひとつだ。とにかく機械をきれいに使ってグリスアップを忘れないという機械を使う基礎基本を忘れないようにしたい。って、まあ、忘れてはいないのだが、忙しくバタバタしているうちに、一番忙しいときにトラブルが起こるというのが、よくある最悪のパターンです(笑)。農機メーカーには壊れない機械を作ってほしいのだが(笑)。せめてここと、ここを掃除して、ここをグリスアップしろ、ということをわかりやすく簡単にしておいてほしい。数百万円の機械を購入するのに、使用者のメンテナンスのDVDが付いてこないなんて、おかしいし、せめてYouTubeなり動画でメンテナンスのやり方を説明してほしい。あと消耗品、部品の値段って、高すぎませんか?いったい日本の農機メーカーは、誰から、どこから利益を得ようとしているのか。日本の農家が求めている機械を理解しているのか?日本の百姓の経済状況を理解しているのか?そんな貧乏百姓の戯言など相手にしないぜ、俺たちは政府の農政を観ながら機械を作っているんだぜ!と言いたいのはわかるのだが、ほんとにそれでいいのかな?



などとウズウズと考えていたら、もういちまい菜種の種取り用にしていた圃場も雑草をすきこむ必要があることを忘れていた。まだ日没まで少し時間があるようなので、せっかくきれいにしたのだが、また雑草のすきこみに出る。元の木阿弥でまたロータリーに草が絡みつき、土ぼこりまみれになってしまった。やれやれ。


「元の木阿弥(もとのもくあみ)」って、なんだ?と辞書を引いたら、こんな説明がありました。「一時よい状態になったものが,また前の状態にもどること。「欲ばりすぎて,―になる」〔一説に,戦国大名の筒井順昭が病死したとき,その子順慶が幼かったので,死をかくして順昭に声の似た盲人木阿弥を替え玉として病床に置いた。順慶が成長したのち,順昭の死を公にし,木阿弥はまたもとの生活にもどったという故事からという〕」MacOS X に付いてきた「スーパー大辞林」です。うーむ、自分で使っておきながらだけど、最近、あまり元の木阿弥って言葉も、みなさん使いませんね。筒井順昭、筒井順慶は大和の国の戦国武将、戦国大名なんですな。うーむ。


今日はうちの畑の西瓜をいただきました。もちろんおいしかったです。でもこの西瓜は畑を管理してくれている父も母も種も播いてないし、苗も植付けていない。父によると、勝手に生えてきたのだ、ということらしい。勝手に生えてきたんやけど、よく観ると西瓜みたいなで、抜かずにそのままにして、肥料をやっといたんや、という。この猛暑の、日照りの夏でも、畑のどこからか水をかき集めてきて、こんなにみずみずしい西瓜を三つ生らせたという。去年、どこかで西瓜をつついたカラスが種を運んできたか?そういえば数年前、大豆の圃場の真ん中にマクワウリが二つ生っていたことがありましたな。
しかしなんですな、夏の咽喉の渇きを潤すのに、西瓜ほどいいものはありませんな。お昼前にいただきましたが、冷やしてあったので汗がピタリととまって、咽喉の渇きも消え、なんだか身体がスッキリしたような気分になりました。甘いおいしい西瓜でしたが、甘さがちょっと違いますな。



さて、台風20号がこの辺りにもやってくるかも、という予報です。今、来られるのは、困るんだなぁ。「コシヒカリ」は刈取り直前だし、「秋の詩」や「みどり豊」はまだ出穂の途中だし。なんとか無事に通過していきますように。